?あ ?い 'い ?う 'う ?え 'え ?お 'お か き く け こ さ し す せ そ た ち つ て と な に ぬ ね の は ひ ふ へ ほ ま み む ?め め も ?や や ?ゆ ゆ ?よ よ ら り る れ ろ ?わ わ ?ゐ ゐ ?ゑ ゑ ?ん ん
’え
’え、は英語の、yes,yellow,の(ye)のように発音される。ここに収録される語は、二重母音、(yei)の、いぇいさあ、以外はすべて、長音の(yee)である。これらは、「やえ」が変化した発音だと思われる。最初の二語以外は、すべて、八重と関係のある語のようである。「‘え(ye)」の発音は、便宜上、「いぇ」と表記する。
いぇいさあ⓪: (名) 七月(しちぐぁつぃ)いぇいさあ、と同じ。その時歌う歌に、
いぇいさあ、というはやしが入る。 ※最近の若い人たちの発音を聞いていると、yeisaa
ではなく、eisaaと発音しているようである。
いぇえ⓪: (感) へえ。ほう。まあ。軽く感じた時、軽くあいづちを打つ時などに発
する。 @いぇえ、彼(あ)んどぅやるい。/へえ、そうかね。まあ、そうなの。
八重入(いぇえい)っちゃあ⓪: (感) あらまあ。珍しいことに接した時などに、女
が発する語。
八重気来(いぇえきちゃ)めえ⓪: (感) よいしょ。力を入れる時などに、主として
男が発する語。
八重削(いぇえさ)じい⓪: (名) やせがた。ほっそりした体つきの者。⁻さじい<削
(さ)じりゆん[そげる]。八重削(いぇえす)ぎい、ともいう。
八重瀬岳(いぇえじだき)@: (名) 八重洲岳。島尻郡にある山の名。 ※島尻郡の
東風平町と具志頭村が合併して「八重瀬町(やえせちょう)」となった。その町名の由
来がこの山の名前である。沖縄語辞典がなぜ「八重洲岳」と表記しているのかは、よ
くわからない。
八重削(いぇえす)ぎい⓪: (名) やせがた。ことに、顔の細い感じの者をいう。八
重削(いぇえさ)じい、ともいう。
八重岳(いぇえだき)@: (名) 八重岳。国頭地方、本部半島にある山の名。 ※桜
の名所として有名である。
八重兄弟(いぇえちょおでえ)@: (名) 婚姻関係による、義兄弟姉妹。
八重間(いぇえま)@: (名) 八重山群島。
八重間(いぇえま)あ⓪: (名) 八重山(いぇえま)の者。卑称。
八重間被(いぇえまかあ)ぶやあ@: (名) 八重山蝙蝠。
八重(いぇえ)ん@: (名) 織物の筬(おさ)の種類の名。八よみ。経糸を640本
通すもの。またそれで織った布。解(ふどぅ)ち、の項参照。