表紙 前文

 

 ?あ ?い 'い ?う 'う ?え 'え ?お 'お                           

 

   は:ば:ぱ:ふぁ

 

 「ふぁ」と「は」は、もともとは同じ音であった。「な」のトップのエッセーを参照。「ふぁ」のほとんどが「は」に変化した後もわずかに「ふぁ」の音が残ったようである。

 

はあ@: (感) ああ。おや。ほう。へえ。まあ。驚いた時・恐ろしい時・感心した時・

あきれた時などに発する。ああ(ああ)よりも多く使うようである。 @はあ大事(で

えじ)な事(くとぅ)。/ああ大変だ。 @はあ、其(う)ん如居(ぐとお)る事(く

とぅ)ぬ有(あ)てえさやあ。/へえ、そんなことがあったのかね。

歯(はあ)⓪: (名) 歯。 @歯(はあ)凍(くう)ゆん。/(冷たさのために食物

が)歯にしみる。

刃(はあ)⓪: (名) 刃。

場(ばあ)⓪: (名) @場合。折。時。 @其(う)ぬ場(ばあ)や如何(ちゃあ)

為(しゅ)が。/その時はどうするか。 ➁わけ。理由。 @如何(ちゃあ)る場(ば

あ)が。/どういうわけか。

叔母(ばあ)⓪: (名) 叔母。叔母さん。父母の妹。士族についていう。平民につい

ては、叔母小(ばあちい)、という。伯母(士族)は、大母(うふあやあ)、という。

叔母が三人いるとすれば、大叔母(うふばあ)[大きい叔母さん]、叔母(ばあ)、叔母

小(ばあぐぁあ)[小さい叔母さん]などと呼び分ける。

バアバア@: (副) 火の燃えるさま。ぼうぼう。 @バアバア燃(めえ)ゆん。/ぼ

  うぼう燃える。

針・鍼(はあい)⓪: (名) @針。 ➁鍼。

針(はあい)刺(さ)しい⓪: (名) 針刺し。針山。

針(はあい)ぬ目(みい)⓪: (名) 針の目。針の穴。針のめど。 @針(はあい)

ぬ目(みい)から潜(ふ)きゆん。/針の目をくぐりぬける。病人が奇蹟的に直った

ような時に言う。 ※現在は、「奇跡的に治った」と書くのがふつう。

針(はあい)ぬ耳(みみ)⓪: (名) 針の目のある部分。針の頭の部分。

針箱(はあいばく)⓪: (名) 針箱。裁縫箱。

ハアイヤ⓪: (感) 綱引きの時の掛け声。綱を引く時にまずこの声を発し、次にいろ

いろな鳴り物を、法螺(ぶう)[法螺貝]、グァアングァアン(鉦・太鼓・銅鑼など)

と鳴らす。綱引(つぃなふぃ)ち[綱引き]の項参照。

歯打上(はあうちゃげ)え⓪: (名) そっ歯。出っ歯。前歯がそって出ている者。

走合(はあえ)え⓪: (名) かけ足。走ること。 @走合(はあえ)え為(しゅ)ん。

/かけ足する。走る。走合(はあえ)え成(な)ゆん、ともいう。

走合(はあえ)え勝負(しゅうぶ)⓪: (名) かけっこ。徒競走。

歯形(はあかた)⓪: (名) 歯がた。歯でかんだあと。 @歯形(はあかた)居(い

ぃ)すぃゆん[入(い)りゆん]。/歯がたをつける(入れる)。

掃笥(ばあき)⓪: (名) ざる。かご。底が四角で、底を中心に丸く竹で編みあげた

ざるをいう。穀物・いもなどを入れる。目は密なものと粗なものといろいろある。添

笥(そおき)、の項参照。

歯軋(はあぎし)い⓪: (名) 歯ぎしり。

叔母小(ばあぐぁあ)⓪: (名) 小さい叔母さん。一番下の叔母。

煙草(ぱあくう)⓪: (名) たばこの小児語。煙の形容から来た語であろう。 ※「た

  ばく」の「た」がなくなり語尾が変化したものと思われる。

歯屎(はあくす)⓪: (名) 歯くそ。

奪合(ばあけ)え⓪: (名) 奪い合い。

奪合(ばあけ)え絡(から)けえ⓪: (副) 奪い合うさま。 @奪合(ばあけ)え絡

  (から)けえ為(しゅ)ん。/※動詞化。

箸(はあし)⓪: (名) 箸。箸(はし)、ともいう。また、御召(うめえ)し、ともい

う。 ※一般的には、召(めえ)し、が普通であろう。共通語では、食べ物を飯(め

し)と言うようである。

箸取(はあしどぅ)い⓪: (名) 箸を取って、食べるまねだけすること。婚礼で、寄

(ゆ)れえぬ御盆(うぶん)[新郎新婦が一つの膳に向かいあって、同じ飯をかわるが

わる食べる式]の時、新郎は一口食べるが、新婦は、箸取(はあしどぅ)い、だけす

る。

白尊糕(ぱあすんこお)⓪: (名) 甑(くしち)い御菓子(うくぁあし)[祭祀用の菓

  子の名。その項参照]の一種。白色で落花生入り。

鉢(はあち)⓪: (名) 大皿。

叔母小(ばあちい)⓪: (名) @叔母。叔母さん。父母の妹。平民についていう語。

士族については、叔母(ばあ)、という。 ➁下女をさしていう語。小母さん。

場切(ばあち)ら@: (名) 下品な女。あばずれ女。

半頭(はあつぃぶら)あ⓪: (名) おもちゃのお面。旧暦5月4日のおもちゃ市に出

て子供が喜ぶものの一つ。「はつぶり(半首)」と関係のある語か。 ※半首(はつぶ

り)は、甲冑に付属する小具足(こぐそく)のひとつ。鎌倉時代の保元物語(ほうげ

んものがたり)に見える。

羽鳥(はあとぅい)⓪: (名) 鶏の一種。唐羽鳥(からはあとぅい)、の略。その項参

  照。

羽鳥(はあとぅや)あ⓪: (名) 羽鳥(はあとぅい)、と同じ。

母母(ぱあぱあ)⓪: (名) 母前(はあめえ)[平民の祖母・老女]の敬称。おばあさ

ん。士族・貴族の妾(平民)の老女になった者などをいう。那覇その他では単におば

あさん(祖母・老女)の意で用いるようである。

場憚(ばあはばか)い⓪: (名) 場所ふさぎ。広い場所を占有して、邪魔になること。

母前(はあめえ)⓪: (名) おばあさん。平民の祖母または、平民の老女をいう。

母前面(はあめえづぃら)⓪: (名) ばあさんづら。ばあさんの(ような)顔。とく

に、ひげのない者[髭無(ふぃじもお)、頤滑泥(うとぅげえなんどぅるう)]のこと

をいう。

歯無(はあもお)⓪: (名) 歯の無い者。‐もお、はあるべきものが無いことを意味

  する接尾辞。

柱(はあや)⓪: (名) 柱。また、(一家の)支柱となるもの。

歯痛(はあや)み⓪: (名) 歯痛。

端結(はあゆう)⓪: (名) 端結(はあゆうい)い、と同じ。

端結(はあゆうい)い⓪: (名) 女の子の髪が短くてきちんと結えない場合の、髪の 

結い方。折り曲げて小さく結うもの。端結(はあゆう)、ともいう。男の子のそれには、

髪風(かんぷう)、という。

竹籠(はあら)⓪: (名) 芭蕉糸をつむいで入れるのに用いる。竹で編んだ籠。

爬龍鼓(ぱあらんくう)⓪: (名) 片側だけを張った、胴の短い太鼓。

爬龍(はありい)⓪: (名) [爬龍船]旧暦5月4日に、泊・那覇・久米が対抗して

行う船の競争。また、その船。ペーロン。泊港から奥武山までのコースを三隻で争う。

綱引きに劣らぬにぎやかな行事であった。

爬龍歌(はありいうた)⓪: (名) ペーロンの時の歌。ペーロンに出かける時、また

  勝って帰る時歌う。

爬龍問答(はありいむんどお)⓪: (名) 爬龍(ペーロン)の時に起こるけんか。負

けた二船が勝った一船を囲み、沖の無人島に漕ぎつけてけんかすることがしばしばあ

った。那覇と久米とは外来者の漁夫を臨時に選手にやとうこともあったが、泊は地元

に限られていたので、意気込みが違っていたらしい。泊が勝った時は、那覇と久米と

が連合して泊とけんかし、時に死人を出すことさえあった。そこで、泊の、爬龍歌(は

ありいうた)はもっとも悲壮で、戦場に行くかのようであった。

番(ばあん)⓪: (名) 番。番すること。また、番人。守衛。順番の意の「番」は、

ばん、という。

番屋(ばあんやあ)⓪: (名) 番小屋。番手(ばんてぃ)、ともいう。

走(は)い行会(いちゃ)⁼ゆん⓪: (自 ⁼あん、⁼てぃ) 出会う。ひょっくり出会う。

走(は)い馬(ぅんま)⓪: (名) よく走る馬。駿馬。 @走(は)い馬(ぅんま)

ぬ蹴上(きっちゃ)き、または、走(は)い馬(ぅんま)ぬ爪転(つぃまくる)び。

/駿馬のつまずき。上手の手から水がもる、猿も木から落ちるの類。はい<走(は)

ゆん。

張(は)い紙(がみ)⓪: (名) 張り紙。広告。通知事項など紙に書いて往来に張り

出したもの。張(は)い出(だ)し、ともいう。

走(は)い川(かわ)⓪: (名)[文] 急流。はい<走(は)ゆん。 @白瀬(しらす

ぃ)走(は)い川(かわ)に流(なが)りゆる桜(さくら)、掬(すく)てぃ思(う)

み里(さとぅ)に抜(ぬ)ちゃい佩(は)きら。[白瀬走川に 流れゆるさくら すく

ておみ里に ぬきやいはけら]白瀬川の早い流れに流れている桜の花を掬って糸に通

し、君の首に掛けてあげたい。このさくらとは、実はつつじのことであろう。 @走

(は)い川(かわ)ぬ如(ぐとぅ)に年波(とぅしなみ)や経・立(た)ちゅい、繰

(く)い戻(むどぅ)ち見欲(みぶ)しゃ元(むとぅ)ぬ若(わか)さ。[走川のごと

に 年波や立ちゆい 繰り戻ち見ぼしや もとの若さ]早い流れのように年波はたっ

て行くが、もとの若さは取り戻して見たいもの。

走(は)い加(くぁあ)⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) @やり過ごす。あとから来た

者を先へ行かせる。 ➁通り過ぎてしまう。 @村(むら)走(は)い加(くぁあ) 

しゅん。/村を通り過ぎてしまう。はい<走(は)ゆん。

走(は)い隠(くぁっくぃ)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 走って隠れる。急いで隠

れる。

走(は)い越(くぃ)い⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 走り過ぎる。通過する。はい

<走(は)ゆん。

走(は)い過(すぃ)ぢ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 才走る。小利口にすぎる。は

い<走(は)ゆん。

走(は)い過(すぃ)ぢらあ⓪: (名) 走(は)い過(すぃ)ぢり者(むん)、と同じ。

走(は)い過(すぃ)ぢり者(むん)⓪: (名) 才走った男。小利口者。

張(は)い出(だ)し⓪: (名) 張り出し。張(は)い紙(がみ)、と同じ。

海賊(はいつぇえ)@: (名)[古] 海賊。 ※「海賊」の北京音は、「ハイツェイ)

である。

張(は)い抜(ぬ)ぢ@: (名) 張り抜き。張り子の人形。型に紙を重ねて張りあわ

  せ、あとで型を抜いて作る。

走(は)い果(は)てぃ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 流れつくす。流れてなくなる。

廃藩(はいばん)@: (名) 廃藩。

走(は)い船(ふに)⓪: (名) 船足の早い船。はい<走(は)ゆん。 @三重城(み

ぐすぃく)ぬ登(ぬぶ)てぃ手拭(てぃさじ)持上(むちゃぎ)りば、走(は)い船

(ふに)ぬ習(なれ)や一目(ちゅみ)どぅ見(み)ゆる。[三重城に登て 手巾持ち

あげれば 走舟の習や 一目ど見ゆる(花風)]見送りのために三重城に登って手ぬぐ

いを上げて振ると、早い舟のことで、ちょっとの間しか見えなくてなごり惜しい。 ※

「花風(はなふう)」は古典舞踊曲で、雑踊(ぞおうどぅ)いの部類。

走(は)い回(まあ)⓪: (名) 杯。いなかの酒宴などで、一つの杯と徳利とを、飲

んで次々に早く回すことからいう。

走(は)い溝(んず)⓪: (名) 水はけをよくするための溝。

張(は)い縄(んな)@: (名) 縄を張ること。また、張った縄。また、縄を張った

ところ。縄張り(勢力範囲)の意はない。

ハウ@: (感) ああん。子供に口を開かせる時発する語。また、物を食う時などの大

きく口をあいたさまをいう語。 @ハウ。/ああんしなさい。

羽織(はう)い@: (名)[新] 羽織。以前は、どぅうぶく(道服)といった。

端唄(はうた)@: (名) 端唄(ふぁうた)、と同じ。

ハウハウ@: (感) (副) ぱくぱく。大きく口を開閉するさま。 @獅子(しいし)

  ぬハウハウ為居(しょお)ん。/獅子舞いの獅子が口をぱくぱくさせている。

ハウ目化(みか)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) ああんと口をあける。 @ハウ目化(みか)為(せ)え。/ああんと口を開けなさい。

墓(はか)⓪: (名) 墓。亀(かあみ)な甲(くう)、破風(ふぁあふう)、掘出墓(ふ

  いんちばか)、の三つの形式がある。

剥(はが)あ⓪: (名) はげ。剥(はぎ)い、の卑称。

秤(はかい)⓪: (名) 秤。

秤(はかい)ぬ目(みい)⓪: (名) 秤目。

計(はか)い飯前(ばんめえ)⓪: (名) 食糧不足の時、食糧を余計に炊かないよう、

  量を計って炊き、一定量以上食べないようにすること。

端口(はかぐち)⓪: (名) @畑仕事の端緒。鍬を入れはじめるところなど。昔はそ

の方位について気を使った。 ➁転じて、仕事などのしはじめ。端緒。 @端口(は

かぐち)開(あ)きゆん。/端緒を開く。

剥(は)が⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 剥がす。剥(は)じゅん[剥ぐ]、ともい

  う。

葉書(はがち)@: (名) 手紙。書状。 @名護(なぐ)ぬ番所(ばんどぅくる)只

今(ただいま)ぬ葉書(はがち)吾(わぬ)持(む)たち給(たぼ)り我無蔵(わん

ぞ)見(みゃ)がな。[名護の番所 ただいまのはがき わぬ持たちたばうれ 我無蔵

見やがな]名護の役場への至急の手紙をわたしに持って行かせて下さい。わたしの恋

人に会うついでに。

捗(はかどぅ)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) [新?]はかどる。仕事が着々と進行

  する。 

鋼(はがな)あ⓪: (名) 鋼者(はがにむん)、と同じ。

端無(はがな)さん⓪: (形) 足りない。不足である。充分な量より少ない。 @銭

(じん)ぬ此(く)っささあに端無(はがな)さええさに。/金がこれだけで足りな

くはないか。 @常(ちゃあ)喰(くぇ)え物(むん)ぬ端無(はがな)さたん。/

いつも食い物が足りなかった。

鋼(はがに)⓪: (名) はがね。鋼鉄。

鋼者(はがにむん)⓪: (名) 頭のきれる者。きれ者。賢い者。

墓(はか)ぬ門(じょお)⓪: (名) 墓の、棺を出し入れする口。葬式の時以外は開

  けず、ふだんは墓石をはめてある。

墓番(はかばあん)⓪: (名) 墓番。墓所の番人。昔は特別に小屋を作って専らこれ

を業とするものがいたが、近年は墓の近くの農家が頼まれる。

墓普請(はかぶしん)⓪: (名) 墓の普請。墓を作ること。

袴(はかま)⓪: (名) @女が下着として用いるはかま。首里・那覇など都会の女が

多く着用した。下ばかま。首里のものは、男のさるまたに似ていて、ひも[袴(はか

ま)ぬ緒(うぅう)]を通して結ぶ。那覇のものは足の口が狭く、帯のようなひもで上

からしばった。 ➁乗馬用のはかま[馬(ぅんま)乗(ぬ)い袴(ばかま)]、男は乗

馬用のもの以外に、はかまを付けることはなかった。

羽釜(はがま)@: (名) 釜。はがま。周囲につばのある、飯炊き用の釜。

墓参(はかめ)え⓪: (名) 墓参り。

測(はか)やあ虫(むし)⓪: (名) 尺取り虫。

計・測・量(はか)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 計る。計測する。

捗(はか)らあしゃん⓪: (形) はかばかしい。はかが行く。 @何(ぬう)捗(は

か)らあしい事(くとぅ)為(しい)良(ゆう)為(さ)ん。/何ひとつはかが行く

ようなことはできない。

計(はか)ら⁼ゆん⓪: ⓪: (他 ⁼あん、⁼らん、⁼てぃ) 計らう。企画する。あら

かじめ考慮する。 @世(ゆう)ぬ先(さち)計(はか)らゆん。/先の世の中のこ

とを考えに入れる。

謀(はか)り事(ぐとぅ)⓪: (名) はかりごと。計略。

計(はか)れえ⓪: (名) 計らい。あらかじめの配慮・計画・処置。

刷毛(はき)⓪: (名) 刷毛。

剥(は)ぎ⓪: (名) やせ地。地味のやせた土地。

剥(は)ぎい⓪: (名) はげ。はげ頭(の人)。

剥(は)ぎ頭(つぃぶる)⓪: (名) はげ頭。

剥(は)ぎ野原(もお)⓪: (名) 荒れ地。荒れ野。畑の荒れ果てたところ。木のな

い山地など。

佩(は)き⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @佩く。首に掛ける。 @数珠玉(すぃす

ぃだま)佩(は)きゆん。/じゅず玉を首に掛ける。 ➁弁償させる。つぐなわせる。

罰金などを課す。 @科銭(くぁしん)佩(は)きゆん。/罰金を課す。

剥(は)ぎ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @はげる。毛・木などが、はげる。また、

皮がはげる。 ➁皮膚がむけてただれる。 @腰長根(くしながに)ぬ剥(は)ぎゆ

ん。/床ずれなどで、背中の皮膚がむける。 @目(みい)ぬ剥(は)ぎゆん。/目

がただれる。

化(ば)き⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) [新] 化ける。また、変装する。

箱(はく)@: (名) @箱。 ➁(接尾)箱の数を数える時いう。 @一箱(ちゅは

く)、二箱(たはく)など。

馬具(ばぐ)@: (名) 馬具。馬具道具(ばぐどおぐ)、ともいう。

薄情(はくじょお)@: (名) 薄情。 @薄情(はくじょお)な夫(うぅとぅ)。/薄

情な夫。

白状(はくじょお)@: (名) 白状。 @白状(はくじょお)為(しゅ)ん。/※動

詞化。

博打(ばくち)⓪: (名) ばくち。博打(ばくちゃ)、ともいう。

博打(ばくちゃ)⓪: (名) 博打(ばくち)、の卑語。 @博打(ばくちゃ)打(う)

  ちゅん。/ばくちを打つ。

馬具道具(ばぐどおぐ)@: (名) 馬具(ばぐ)、と同じ。

パクパク@: (副) ぷかりぷかり。たばこを吸うさま。 @煙草(たばく)パクパク

吹(ふ)ちゅん。/たばこをぷかりぷかり吸う。

馬喰(ばくよお)⓪: (名) @ばくろう。馬の売買を業とする者。馬馬喰(ぅんまば

くよお)、ともいう。転じて、馬以外の家畜を売買する者をも、牛馬喰(うしばくよお)

[牛の売買をする者]、豚馬喰(ぅわあばくよお)[豚の売買をする者]のようにいう。 

➁仲買人。ブローカー。周旋屋。卑しめていう場合が多い。女郎馬喰(ずりばくよお)

[女郎周旋屋]など。 B商売上の利益を目的とした交換。 @馬喰(ばくよお)為

(しゅ)ん。/もうけのための交換をする。

白露(はくるう)⓪: (名) 白露。二十四節の一つ。白露(ふぁくる)、ともいう。

歯痒思(はごおうみ)い⓪: (名) くすぐったがりや。

歯痒木(はごおぎ)⓪: (名) さるすべり(百日紅)。樹皮がすべすべして、さわると

木全体がくすぐったそうに動くことからいう。<歯痒(はごお)さん。

歯痒擬(はごおぎ)さん⓪: (形) きたならしい。きたならしく見える。

歯痒(はごお)さん⓪: (形) @きたない。不潔である。 ➁くすぐったい。また、

むずむずする。気持ちが悪い。また、気味が悪い。 @足(ふぃしゃ)歯痒(はごお)

さん。/足もとが気持ち悪い。蛇が出そうな時などいう。 @手(てぃい)歯痒(は

ごお)さん。/手がむずむずする。また、人のすることを見て、じれったい。 B下

品である。わいせつである。けがらわしい。いやらしい。

歯痒物・者(はごおむん)⓪: (名) @きたない物。 ➁下品な者。いやらしい者。

歯痒力(はごおりい)⓪: (連体) 大げさな。仰山な。普通でない。すごい。 @歯

痒力(はごおりい)物言(むに)い方(かた)為(しゅ)ん。/仰山な言い方をする。 

@彼(あ)りが銭(じん)ぬ使(つぃけ)え様(よお)や歯痒力(はごおりい)物(む

ん)どお。/彼の金の使いかたはすごいぞ。 @歯痒力(はごおりい)装(すが)い。

すごい(普通でない)服装。

挟(はさ)⓪: (名) 襠(まち)。はかまの内股・羽織のそでの付け根などに付け足す

布。

‐刃避(はざ)き⁼ゆん⓪: (接尾 ⁼らん、⁼てぃ)) 逸す。〜しそこなう。〜する機

会を失う。‐刃付(はぢ)きゆん、ともいう。 @買(こお)い刃避(はざ)きゆん

[買いそこなう]、貰(いぃ)い刃避(はざ)きゆん[もらいそこなう]、見(んん)

じ刃避(はざ)きゆん、目(みい)刃避(はざ)きゆん[ともに、見そこなう]など。

挟(はさ)⁼ぬん⓪: (他 ⁼まん、⁼でぃ) 挟む。

鋏(はさん)⓪: (名) 鋏。

箸(はし)⓪: (名) はあし(箸)と同じ。

橋・梯子(はし)@: (名) @橋。 @橋(はし)渡(わた)ゆん。/橋を渡る。 ➁

はしご。 @梯子(はし)持(むっ)ち来(くう)/はしごを持って来い。 @家(や

あ)ぬ上(ぅうぃい)んかい梯子(はし)掛(か)きてぃ登(ぬぶ)ゆん。/屋根に

はしごをかけて登る。

恥(はじ)⓪: (名) @恥。 @恥(はじ)ぬ有(あ)りわどぅ人間(にんじん)有

(や)る。/恥があってこそ人間である。 @恥(はじ)切(ち)りゆん。/恥知ら

ずである。臆面もなく、ずうずうしい。恥が切れてなくなる意。 ➁陰部。 @恥(は

じ)覆(うす)ゆん。/陰部をおおう。

筈(はじ)@: (名) @筈。当然そうあるべきこと。 @来(ちゅう)る筈(はじ)

やる人(っちゅ)ぬ来(くう)ん。/来るはずの人が来ない。 @筈(はじ)掛(か)

きゆん。/しきたり・約束を守る。慣行通りにする。義理を満たす。 ※筈(はず)

とはもともとは弓の両端の弦(つる)を掛けるところ。筈と弦が合うところから、当

然のこと、道理という意味になる。 @知而居(しっちょお)る家(やあ)なかい憂

(うり)い事(ぐとぅ)ぬ有(あ)てぃん挨拶(ええさつぃ)為(さ)んだれえ筈(は

じ)ぬ掛(か)からん。/*知人の家に不幸があっても訪問しなければ義理を欠く。 

@恥(はじ)ん掛(か)きらん者(ぬう)。/*義理を欠く人。 ➁(主として、文末

で)だろう。だろうこと。多分〜だろうという推量の場合に用いる。 @来(ちゅう)

る筈(はじ)。/来るだろう。(来るはずだの意ではない)。

櫨(はじ)@: (名)[文] 櫨木(はじぎ)、と同じ。

担(は)じ桶(ううき)⓪: (名) 桶の一種。大きく丸い桶で、さげる所のないもの。

  頭にのせて水を運ぶため、雨水をためるため、その他いろいろに用いる。

芭蕉皮(ばしかあ)⓪: (名) @芭蕉皮(ばしけえ)、と同じ。 ➁芭蕉皮魚(ばしか

あいゆ)、と同じ。

芭蕉皮魚(ばしかあいゆ)⓪: (名) 太刀魚。

恥(は)じかしゃ思(うみ)い⓪: (名) 恥ずかしがり。はにかみや。

恥(は)じかしゃん⓪: (形) 恥ずかしい。 @恥(は)じかしゃ為(しゅ)ん。/

恥ずかしがる。 @恥(は)じかしゃ擬(ぎ)さ。/恥ずかしそう。 *混効験集:

坤巻・言語に、はつかしげさ、はつかしや、とある。

櫨木(はじぎ)@: (名) 植物名。櫨の一種。りゅうきゅうはぜのき。美しく紅葉す

る。

‐刃付(はじ)き⁼ゆん⓪: (接尾 ⁼らん、⁼てぃ) 刃避(はざ)きゆん、と同じ。

芭蕉皮(ばしけえ)⓪: (名) 芭蕉の葉柄の裏皮。ひもなどに用いられる。表側から

  は繊維をとり、芭蕉布とする。

弾(はじ)けえ弾(はじ)けえ⓪: (副) つまはじきするさま。また、子供などを叱

る時、指をはじいて鳴らしながら言う語。 @弾(はじ)けえ弾(はじ)けえ為(さ)

りゆん。/つまはじきされる。笑いものにされる。

歯肉(はしし)⓪: (名) 歯茎。はじし。 @歯肉(はしし)ぬ膨(ふっくぃ)而居

(とお)ん。/歯茎がはれている。

外(はじ)し@: (名) @はずれ。はし。複合語としては、村外(むらはじ)し[村

  はずれ]など。 ➁末座。

恥切(はじち)らあ⓪: (名) 恥知らず。‐ちらあ、は切れた者の意。恥切(はじち)

り者(むん)、ともいう。

恥切(はじち)り者(むん)⓪: (名) 恥切(はじち)らあ、と同じ。

分明(はし)っとぅ@: (副) しゃんと。しっかり。元気に。病後の人・老人などが

元気なさま。 @分明(はし)っとぅ成(な)ゆん。/元気になる。 @歩(あっ)

ち様(よお)ぬ分明(はし)っとぅ為居(しょお)ん。/歩きかたがしゃんとしてい

る。 @今(なあ)分明(はし)っとぅ有(や)み。/もう元気か。

端柱(はじばあや)@: (名) 家の周囲、縁側など、端にある柱。母屋柱(むうやば

  あや)[家の内部にある柱]に対する。‐ばあや<柱(はあや)。

端々(はしばし)@: (名) 端々。物のはしばし。すみずみ。

始(はじ)まい@: (名) 始まり。発端。

櫨負(はじま)き@: (名) 櫨木(はじぎ)[はぜの木]にまけて皮膚病になること。

始(はじ)ま⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 始まる。

初・始(はじ)み@: (名) 始め。最初。

初(はじ)みてぃ@: (名) @初めて。 @初(はじ)みてぃぬ事(くとぅ)。/初め

てのこと。 ➁初対面の目下に対してあいさつとしていう語。目上に対しては、初(は

じ)みてぃ而侍(でえび)る[初めまして]のようにいう。

始(はじ)み⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 始める。

芭蕉(ばしゃあ)⓪: (名) 芭蕉布。芭蕉は、苧(うぅう)、または、芭蕉(ばしゅう)。

芭蕉衣(ばしゃあぢん)⓪: (名) 芭蕉布で作った着物。夏の男女用。

芭蕉布(ばしゃあぬぬ)⓪: (名) 芭蕉の布。芭蕉(ばしゃあ)、と同じ。

芭蕉衣(ばしゃぢん)⓪: (名) 芭蕉布の喪服。染めてない無地の芭蕉布で作り、葬

  式にのみ用いる。男は袖を通して着るが、女は袖を通さずに頭からかぶる。

芭蕉生(ばしゃな)い⓪: (名) 芭蕉の実。バナナ。

場所(ばしゅ)⓪: (名) @場合。折。時。 @其(う)ぬ事(くと)お彼(あ)り

が来(ちゃ)る場所(ばしゅ)有(や)たがやあ。/そのことは彼が来た時だったか

ね。 @彼(あ)りが来(ちゅう)る場所(ばしょ)お吾(わん)ねえ居(うぅ)ら

んでぃ言(ぃえ)え。/彼が来た場合にはわたしはいないと言え。 @場所(ばしゅ)

ぬ場所(ばしゅ)有(や)てぃ悠々(ゆうゆう)とぅ話(はなし)ん成(な)らんた

ん。/場合が場合で、ゆっくり話もできなかった。 ➁緊急な事のある場合。不幸の

折・もうけ時・チャンス・機会など。 @場所(ばしゅ)ぬ商(あちね)え。/もう

け時の商売。 B場所。 @不綺麗(ぶちりい)な場所(ばしゅ)。/きたない場所。 

Cわけ。理由。 @如何(ちゃあ)る場所(ばしゅ)が、汝(ぃやあ)が彼(あ)ん

為(しゅ)せえ。/どういうわけだ。おまえがそうしたのは。 D(接尾)不幸の折。 

@太郎(たるう)場所(ばしゅ)に来居(ちょお)たる人(っちゅ)。[太郎の不幸の

時に来ていた人]

芭蕉(ばしゅう)⓪: (名) 芭蕉。苧(うぅう)、ともいう。

芭蕉紙(ばしゅうかび)⓪: (名) 紙の一種。芭蕉紙。芭蕉の繊維で作る。品質は落

ちるが、丈夫で、下級の役所などで用い、また、三味線の胴にも張る。芭蕉紙(ばし

ゅうし)、ともいう。

芭蕉紙(ばしゅうし)⓪: (名) 芭蕉紙(ばしゅうかび)、と同じ。

剥(は)⁼じゅん⓪: (他 ⁼がん、⁼じ) 剥ぐ。 @皮(かあ)剥(は)じゅん。/イ・

皮を剥ぐ。ロ・裸にする。 @覆胴(ううどぅ)剥(は)じゅん。/ふとんを剥ぐ。

捌(は)⁼じゅん@: (他 ⁼がん。⁼じ) 配る。分ける。分配する。 @一(てぃい)

つぃなあ皆(んな)んかい捌(は)じ呉(くぃ)たん。/一つずつ皆に分けてやった。

造(は)⁼じゅん@: (他 ⁼がん、⁼じ) (船などを)作る。 @船(ふに)造(は)

じゅん。/船を作る。 *混効験集:坤巻・人倫に、はぎちへ、とあり、おもろさう

し・955に、はく、とある。

場情(ばじょお)@: (名) 見かけ。外見。また、見かけがよいこと。見かけがよい

もの。 @場情(ばじょお)ぬ有(あ)ん。/見かけがよい。 @場情(ばじょお)

ぬ無(ねえ)ん。/見かけが悪い。 @俄(あった)場情(ばじょお)[ちょっと見が

よいこと、ちょっと見がよいもの]、大和場情(やまとぅばじょお)[日本品のちょっ

と見のよさ]などの語もある。

破傷風(はしょおふう)@: (名) 破傷風。

走(はしる)⓪: (名) 雨戸。くり戸。

走口(はしるぐち)⓪: (名) 戸口。家の出入り口。

走(はしる)ぬ栓(さん)⓪: (名) 戸の上や下などにとりつけた、戸じまりの装置。

破損(はすん)⓪: (名)[文・新] 破損。ふつう、破(やん)でぃ、または、破(や

ぶ)り、という。

外(はずぃ)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 脱ぐ。 @着物(ちん)外(はずぃ)ゆ

ん。/着物を脱ぐ。 @着物(ちん)外(はずぃ)らしゅん。/着物を脱がせる。 @

覆胴(ううどぅ)外(はずぃ)ゆん。/ふとんを脱ぐ。

端(はた)@: (名) @はた。ほとり。近く。そば。わき。 @親(うや)ぬ端(は

た)。/親のそば。 @端(はた)成(な)ゆん。/そばになる。そばに近づく。 @

端(はた)んかい成(な)ゆん。/かたわらによる。わきへどく。 ➁(接尾)はた。

ほとり。 @海端(うみばた)、籠(くむ)い端(ばた)[池のはた]、街端(まちばた)

[市場のそば]など。 *おもろさうし・642に、はた、とある。

旗(はた)@: (名) 旗。

肌(はだ)⓪: (名) 肌。

肌熱(はだあつぃ)さん⓪: (形) 皮膚の体温が熱い。熱っぽい。肌がほてる。熱々

(ふぁあふぁあ)為(しゅ)ん、ともいう。

裸(はだか)⓪: (名) 裸。

裸(はだか)あ餅(むうちい)⓪: (名) 裸んぼう。子供などについていう。

裸(はだか)あ餅(むうちゃ)あ⓪: (名) 裸(はだか)あ餅(むうちい)、の卑称。

裸(はだか)あ麦(むぢ)⓪: (名) 裸麦。

裸馬(はだかぅんま)⓪: (名) 裸馬。鞍を置かない馬。

旗頭(はたがしら)@: (名) [旗頭]つぃなふぃち(綱引き)の時、東西両陣営に

立てる大きな旗。高さ5〜6メートルくらいもあり、竿の上には、つぃづぃんどぅう

るう[鼓灯籠]というさまざまな形をした灯籠をのせ、のぼりを付ける。

旗頭持(はたがしらむ)ち@: (名) 綱引き(つぃなふぃち)の時、旗頭(はたがし

ら)、を持つ者。力のすぐれた若者が二十人くらい選ばれてこの役に当たり、かわるが

わる持つ。

開(はた)か⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @はだかる。広い場所をとる。 ➁立ち

はだかる(たちはたかゆん)。

畑(はたき)⓪: (名) 畑。畑(はる)、は耕地一般。 @畑(はたき)返(けえ)し

ゅん。/畑を耕す。

畑石蓴(はたきああさ)⓪: (名) 野原石蓴(もおああさ)、と同じ。

肌絞(はだしぶ)い⓪: (名) @肌着。つつそでの肌着。胴絞(どぅうしぶ)い、と

もいう。 ➁死人に着せる肌着。

端剃(はたず)い@: (名) 頭のまわりの部分だけを剃ること。小さい男の子がする。

  髪を結っている男の場合は、中剃(なかず)い、といって頭の真ん中を剃る。

二十歳(はたち)@: (名) はたち。二十歳。 *おもろさうし・388に、はたち、

  とある。

発(は)た発(は)た@: (副) 何かしようとしてあせるさま。 @銭(じん)儲(も

お)きらんでぃ発(は)た発(は)た為居(しょお)ん。/金もうけしようとしてあ

せっている。

肌欲(はだふ)しゃ⓪: (名) 人の肌を欲しいと思うこと。情欲を上品に言った語。 

@肌欲(はだふ)しゃっし言(ぃゆ)る場(ばあ)や有(あ)らん。/肌欲しいと言

うのではない。茶飲み相手として欲しいのだ。老後、結婚しようとする時などに言う

ことば。

肌身(はだみ)⓪: (名)[文] 肌身。

肌持(はだむ)ち⓪: (名) @肌の感触。肌心地。 ➁気候が肌に与える感触。また

単に気候。 @九月(くぐぁつぃ)成(な)たくとぅ肌持(はだむ)ちぬ良(ゆ)た

しく成而居(なとお)ん。/九月になったので、気候がよくなった。

二十読(はたゆ)み@: (名) 二十値(はてえ)ん、と同じ。 *おもろさうし・1

  000に、はたよみや、とあり、983の、はた、の言葉間書に、廿(二十)とある。

働(はたら)ち@: (名) 働き。骨折り。また、仕事の能力。稼ぎ。

働(はたら)⁼ちゅん@: (自 ⁼かん、⁼ち) 働く。仕事する。労働する。骨折る。足

  掻(あが)ちゅん、よりやや抽象的な意味の語。

蜂(はち)⓪: (名) 八。八つ。普通は、八(やあ)つぃ、という。

罰(ばち)⓪: (名) ばち。悪行に対する神仏などからの報い。 @罰(ばち)被(か

ん)じゅん。/ばちが当たる。ばちを受ける。 @罰(ばち)喰(くぁ)ゆん。/[新]

図に当たる。すばらしい目にあう。すごい。うまい。 @良(いぃ)い天気(てぃん

ち)成(な)てぃ罰(ばち)喰(くぁ)而居(とお)ん。/[新]いい天気になって

うまいぞ。

撥(ばち)@: (名) @撥。太鼓・どらなどを打つ棒。 ➁撥。こまを打って回すも

  の。竹ぎれなどの先に布やひもを結びつけたもの。

吐(は)ち出(ぃん)じゃ⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 吐き出す。

八月(はちぐぁつぃ)⓪: (名) 八月。

悴(はちく)⁼ぬん@: (自 ⁼まん、⁼でぃ) むくむ。水気ではれぼったくふくれる。 

@面(つぃら)ぬ悴(はちく)ぬん。/顔がむくむ。 @喉(ぬうでぃい)悴(はち

く)ぬん。/悲しみのためにのどが(はれて)つまる。悲しみがこみ上げる。

痒(はちこお)らあしゃん⓪: (形) 歯痒(はちこお)擬(ぎ)さん、と同じ。 ※ 

はつぃこおらあしゃん、はつぃこおぎさん、が正しいように思われる。「つぃ」と「ち」

の区別がだんだん無くなっていく過程のようである。

八十(はちじゅう)⓪: (名) 八十。

八十八(はちじゅうはち)@: (名) @八十八。 ➁米寿。斗掻(とおか)ち御祝(う

ゆうぇ)え、の項参照。

針突(はぢ)ち⓪: (名) [針突]入れ墨。女が結婚後、左右の手の甲および指の背

にした入れ墨。明治の中ごろ禁止された。士族と平民の区別があり、また地方・島に

よっても違っていた。宮古・八重山地方では織物の模様もあったようだが、首里の女

の入れ墨は、指には弓の矢、手の甲には星形や枡形、また、それらの組み合わせたも

のがあった。大体、結婚したしるしとなったものである。

吐(は)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) 吐く。

佩・履(は)⁼ちゅん@: (他 ⁼かん、⁼ち) @佩く。(自分の)首に掛ける。 @首

(くび)から佩(は)ちゅん。/首に掛ける。 @玉(たま)佩(は)ちゅん。/イ・

(のろなどが)首かざりの玉を首に掛ける。ロ・丸々と太って、皮膚がくびれる。 @

あぬ童(わらべ)え玉(たま)佩(は)ち愛(ええ)らあしゃん。/あの子供は、皮

膚がくびれるように太ってかわいらしい。 ➁弁償する。つぐなう。償(わんちゃめ)

えゆん、は主として対等のもので弁償することに、佩(は)ちゅん、は主として金で

弁償することに用いる。 @佩(は)けえ。/弁償しろ。

這(は)ち来(ちゅう)ん@: (自・不規則) 来てしまう。来ちゃう。来るの意味を

軽くいう語。 @這(は)ち来(く)う。/来ちゃえ。 @汝(ぃやあ)見(み)い

欲(ぶ)しゃぬ這(は)ち来(ちゃ)さ。/おまえに会いたくて来ちゃったよ。 @

今(なま)駆(けえ)出(ぃん)じ這(は)ち来(くう)わ。/いまちょっと行って

来ちゃえ。

八日(はちにち)⓪: (名) 八日。ようか。一日の八倍、また月の第八の日。

八人(はちにん)⓪: (名) 八人。八体(やったい)、ともいう。

初(はち)ぬ供(く)⓪: (名) 御焼香(うしゅうこお)[法要]の折に、お供物を入

れる器。染(し)み物(むん)[にしめ]を入れることが多い。

パチパチ@: (副) ぱちぱち。手をたたく音・たきぎなどの燃える音・炒った豆など

  のはぜる音・木の枝などを折る音など。

帕(はちまち)⓪: (名) [帕]男が礼装する時に用いた冠。位階によってその色が

異なり、紫は、按司(あじ)、薄黄色は、親方(ぅうぇえかた)、濃い黄色は、親雲上

(ぺえちん)、赤は、大役(うふやく)う[大屋子]、里主(さとぅぬし)[里之子]、

筑登之(ちくどぅん)、など、青は、諸間切掟(しゅまぢりうっち)、緑は、これら以

下、などの区別があった。

パチ目化(みか)⁼しゅん⓪: (自 ⁼さん、⁼ち) ぱちんという。 @パチ目化(みか)

  ち割(わ)りたん。/ぱちんと割れた。

蜂(はちゃ)あ@: (名) 蜂。 @御主(うしゅう)どお、蜂(はちゃ)あ。/蜂が

来た時にとなえるまじない。「おれは王様だぞ、蜂め」の意。

蜂(はちゃ)あぬ巣(すぃい)⓪: (名) 蜂の巣。

吐(は)ちゃい引(ふぃ)っちゃい⓪: (名) 吐いたり下したりすること。 @吐(は)

  ちゃい引(ふぃ)っちゃい為(しゅ)ん。/動詞化。

弾(は)ちゃ米(ぐみ)⓪: (名) 菓子の名。もちごめを蒸し、乾かして炒り、砂糖 

を入れて四角に固めたもの。おこし。

歯切(はぢ)り⓪: (名) 歯切れ。また、言動がきびきびしていること。 @歯切(は

ぢ)りぬ有(あ)ん。/歯切れがよい。また、きびきびしている。 @何(ぬう)為

(し)みてぃん歯切(はぢ)りぬ良(ゆ)たしゃる人(っちゅ)有(や)ん。/何を

させてもきびきびしている人だ。 @怠(だる)う懶(くぁる)う為(っし)歯切(は

ぢ)りぬ無(ね)えらん。/だらだらしていてきびきびしたところがない。

パチン@: (副) ぱちん。陶器などの割れる音・小さな爆発音など。

鉢嶺(はちんみ)⓪: (名) 鉢嶺。 ※「はちみね」、知念間切にあった地名。

初(はつぃ)‐: (接頭) 初。初めての意を表す接頭辞。 @初(はつぃ)歩(あっ) 

ちい[産後の初歩き]、初桃(はつぃむむ)[その年の初めての楊梅]など。 ※楊梅

(ようばい)は、ヤマモモの漢名。

罰(ばつぃ)@: (名) 罰。 @先生(しんしい)に罰(ばつぃ)為(さ)りゆん。

  /先生に罰される。

初歩(はつぃあっ)ちい⓪: (名) 産婦の初めての外出。産児をつれてまず里方へ行

き、次に親類回りををする。

初起(はつぃう)くし@: (名) [初興] 正月三日にするはじめての仕事。仕事始

  め。

初御客(はつぃうちゃく)@: (名) 遊女になって初めて接する客。

初孫(はつぃぅんまが)@: (名) 初孫。

二十日(はつぃか)@: (名) はつか。二十日。一日の二十倍。また、月の第二十番

  目の日。

二十日正月(はつぃかしょおぐぁつぃ)⓪: (名) 二十日正月。旧暦の正月二十日。

この日を正月の最後の祝日として、簡単なごちそうを作り、一日を遊び暮らした。ま

たこの日に、女郎馬(ずりぅんま)[尾類馬](その項参照)の行事が行われた。

二十日夜(はつぃかゆ)@: (名)[文] 旧暦二十日の夜。月の出が遅いため、宵闇の

形容となる。 @二十日夜(はつぃかゆ)ぬ暗(くら)さ、行(い)く先(さち)ん

見(み)らん。[廿日夜の暗さ 行く先も見らぬ(執心鐘入)]二十日の夜の暗さで、

行く先も見えない。 ※執心鐘入(しゅうしんかねいり)は、玉城朝薫(たまぐすく

ちょうくん)作の組踊である。

罰被(ばつぃかん)じゃあ⓪: (名) 罰当たり。ばちが当たった者。

初雷(はつぃがんない)@: (名) 初雷。初雷がなると梅雨が上がるとか、また、初

雷が大きければはぶの卵が、腐(すぃむ)る[腐って孵化しない卵]になるなどいう。

初科(はつぃこお)@: (名) [初科]初めて受ける、科(こお)[科]⦅文官試験⦆。

科(こお)[科]、の項参照。 ※「科」の北京音は、(ke)[コォ・第一声]である。

初拳(はつぃごおさ)あ@: (名) 片頭(かたかしら)[その項参照]を初めて結った

男を祝福して、その親戚・友人などが、頭に指拳(こおさあ)を加える儀礼。いたず

らに強く打つ場合もある。

歯痒(はつぃこお)擬(ぎ)さん⓪: (形) 何となく角がありそうである。人相の悪

  い者などをいう。

歯痒(はつぃこお)さん⓪: (形) @ごわごわしている。しなやかでない。肌ざわり

が悪い。 @芭蕉布(ばしゃあぬの)お歯痒(はつぃこお)さん。/芭蕉布はごわご

わしている。 ➁言行がなめらかでない。角がある。

歯痒(はつぃこお)りい⓪: (連体) しまつにおえない。手におえない。 @歯痒(は

  つぃこお)りい人間(にんじん)。/手におえない人間。

初女郎(はつぃずり)@: (名) 男が初めて買った女郎。

初生(はつぃな)い@: (名) 初なり。初めてなった果実。生(な)い、は果実。

初夏(はつぃなつぃ)@: (名)[文] 初夏。旧暦四月をさす。若夏(わかなつぃ)、

ともいう。

初七日(はつぃなんか)@: (名) 初七日。

初春(はつぃはる)@: (名)[文] 初春。旧暦の正月のこと。

初桃(はつぃむむ)@: (名) その年初めての楊梅。桃(むむ)は普通、やまむむ(楊

梅)をさす。 ※楊梅(ようばい)はヤマモモの漢名。

初物(はつぃむん)@: (名) 初もの。

薄荷(はっか)⓪: (名) 薄荷(ふぁっか)、と同じ。

八角(はっかく)@⓪: (名) 八角。

発含(はっく)くん含(く)くん@: (副) ほお張るさま。 @発含(はっく)くん

含(く)くん為(っし)喰(か)ぬん。/ほお張って食べる。

抜塞(ぱっさい)⓪: (名) 唐手の型の名。

発散(はっさん)⓪: (名) 発散。熱がひくこと。 @鼻引(はなし)ちぬ場所(ば

しょ)お薬(くすい)飲(ぬ)でぃ発散(はっさん)為(し)みゆん。/かぜを引い

たときは、薬をのんで熱を引かせる。

発散薬(はっさんぐすい)⓪: (名) 体熱を発散させる薬。熱さまし。

八寸重箱(はっしんじゅうばく)@: (名) 8寸四方の重箱。重箱のうちでもっとも

大きいもので、普通の重箱は6寸四方。

抜足(ぱった)り返(げえ)やあ⓪: (副) 抜取(ぱっとぅ)る返(げえ)やあ、と

  同じ。

八卦(はっち)⓪: (名) 八卦。綱引きの場合の、はたがしら[旗頭]に付ける、つ

  ぃじんどぅうるう[鼓灯籠]などに八卦を描いたものがある。

発突当(はっちゃ)か⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 出くわす。ぶつかる。 @合争

(おおえ)えぬ目(みい)んかい発突当(はっちゃ)かゆん。/喧嘩している所へ出

くわす。

発突上(はっちゃ)てぃ⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 盛り上がる。@乳(ちい)発

突上(はっちゃ)てぃゆん。/乳房が盛り上がる。

発切(はっち)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼っち) はち切れそうにする。

発切(はっち)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) はち切れる。 @発切(はっち)り

らんでぃ為(しゅ)る尺(しゃく)肥(くぇえ)而居(とお)ん。/はち切れるばか

りに太っている。

発切(はっち)りら切(ち)りら@: (副) 太って、はちきれそうなさま。 @発切

(はっち)りら切(ち)りら為居(しょお)ん。/はち切れそうに太っている。

罰金(ばっちん)@: (名) [罰金]罰金。過料。くぁしん[科銭]ともいう。 @

  罰金(ばっちん)掛(か)きらりゆん。/罰金をかけられる。

法度(はっとぅ)@: (名) [法度]法度。禁止。禁制。 @法度(はっとぅ)為(し

ゅ)ん。/禁止する。 @此処(くま)居(う)てえ道(みち)から歌(うた)為(し

ゅ)せえ法度(はっとぅ)どお。/ここでは道で歌を歌うのは禁止だぞ。 @女(う

ぃなご)お法度(はっとぅ)法度(はっとぅ)、戻(むどぅ)り戻(むどぅ)り。[女

は法度法度 戻れ戻れ(執心鐘入)]女人は禁制だ、帰れ帰れ。 ※執心鐘入(しゅう

しんかねいり)は、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)作の組踊である。

発取(はっとぅ)る返(げえ)やあ⓪*: (副) 発取(ぱっとぅ)る返(げえ)やあ、

  と同じ。

発取(ぱっとぅ)る返(げえ)やあ⓪: (副) ばたばた。じたばた。子供・魚などが、

体・手足などをばたばたさせて暴れるさま。発取(はっとぅ)る返(げえ)やあ、と

もいう。 @発取(ぱっとぅ)る返(げえ)やあ為(しゅ)な。/じたばたするな。 

@発取(ぱっとぅ)る返(げえ)やあ為(っし)掴(かつぃ)みららん。/ばたばた

してつかまえられない。

発張(はっぱ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 大きく開く。穴などの表面を周囲に開

く時にいう。 @目(みい)発張(はっぱ)ゆん。/目を見開く。

間違(ばっぺ)え⓪: (名) 間違い。誤り。また、あやまち。 @間違(ばっぺ)え

為(しゅ)ん。/間違いをする。 @間違(ばっぺ)え有(や)くとぅ堪(くねえ)

てぃ呉(くぃ)り。/あやまちだからこらえてくれ。複合語に、道間違(みちばっぺ)

え[道を間違えること]、算明間違(さんみんばっぺ)え[計算間違い]、人間違(っ

ちゅばっぺ)え[人間違い]など。

間違(ばっぺ)え⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 間違える。間違う。 @算明(さん

みん)間違(ばっぺ)えゆん。/計算を間違える。 @「如何(ちゃあ)し彼(あ)

んし間違(ばっぺ)えたが。」「何(ぬう)とぅんがなあし間違(ばっぺ)えてぃ無(ね)

えむん。」/「どうしてああ間違えたか。」「何となしに間違えてしまったんだもの。」

果(は)てぃ⓪: (名) はて。終わり。 @果(は)てぃぬ無(ね)えらん。/きり

がない。

果(は)てぃい⓪: (名) 命知らず。<果(は)てぃゆん。

果(は)てぃ者(むん)⓪: (名) 命知らず。果(は)てぃい、と同じ。

果(は)てぃ欲(ゆく)う⓪: (名) すごい欲張り。はてしなく欲張る者。

果(は)てぃ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @果てる。終わる。死ぬ意味では用いな

い。複合語としては、為(し)い果(は)てぃゆん[し終わる]、読(ゆ)み果(は)

てぃゆん[読み終わる、数え終わる、しゃべり終わる]など。➁果てる。限界を超え

る。命を捨ててかかる。また、すっかりずうずうしくなる。 @女(うぃなぐ)ぬ果

(は)てぃれえ蛇(じゃあ)成(な)ゆん。/女は果ては蛇のように恐ろしいものに

なる。 @果(は)てぃ而居(とお)ん。/すっかりずうずうしくなっている。命を

捨ててかかっている。

波照間(はてぃるま)⓪: (名) 波照間島。八重山群島の島の名。 ※「はてるま」、

八重山郡竹富町に所属する。 *おもろさうし・558に、はたらしま、はてるま、

とある。

馬天(ばてぃん)⓪: (名) 馬天。島尻郡旧佐敷間切にある港。 ※「ばてん」、南城

  市佐敷津波古にある。 *おもろさうし・514に、ばてんはま、とある。

二十値(はてえ)ん@: (名) 機織りで、筬(おさ)の一種。二十よみ。経糸160

0本を通すもので、最上の織物ができる。また、その織物をもいい、宮古・八重山の

上布などもこれに相当する。解(ふどぅ)ち、の項参照。 @七読(ななゆ)みとぅ

二十値(はて)ん綛(かし)掛(か)きてぃ置(う)ちょてぃ、里(さとぅ)が蜻蛉

羽(あきづばに)御衣(んす)ゆ擦(すぃ)らに。[七桝と二十桝 かせかけておきよ

て 里があけづ羽 御衣よすらね]はたよみの糸をかせにかけておいて、恋しい男の

あきつ羽のように美しい着物を作りたい。七読(ななゆ)み、はきわめて粗い芭蕉布

をいうが、ここではとりたてるほどの意味はない。 ※七読みの芭蕉布は自分のため

に、二十読みの上布は恋人のために、つまり二つの織物を同時に織ろうとしているの

ではなかろうか。最後の、すぃらに、は恋人の着るであろう織物を出来上がる前から

手でさすっているということではなかろうか。たぶん仕上がるまで折りあるたびに恋

人を思いながらずっとさすり続けるのであろう。そう解釈するとかなり広がりのある

歌ということになる。

鳩間(はとぅま)⓪: (名) 鳩間島。八重山群島の島の名。 ※「はとま」、八重山郡

  竹富町に所属する。

肌帯(はどおび)⓪: (名) ふんどし。褌(さなじ)、の上品な語。肌帯。

花・華(はな)⓪: (名) @花。草木の花。 ➁美しいこと。はなやかなこと。 @

花(はな)ぬ童(わらび)。/花のように美しい子ども。 B遊女。女郎(ずり)、の

美称。

草綿(はな)⓪: (名) 植物名。草綿。植物名としての綿。なお、沖縄には木の綿は 

  ない。 ※草綿(ワタ・クサメン)はアオイ科ワタ属の植物の総称。木綿(キワタ)

は、パンヤ科の落葉高木。

鼻(はな)@: (名) 鼻。 ※鼻(はな)吹(ふ)ちゅん。/いびきをかく。 @鼻

(はな)開(ふら)ちゅん。/得意げに鼻をうごめかす。ふらちゅんは、「開く」。鼻

の穴を開く意。 @鼻(はな)放(ふぃ)ゆん。/くしゃみをする。くしゃみをした

場合には、糞(くす)喰(くぇ)え[「くそ食え」の意]というまじないを唱える。 @

鼻(はな)整(すぃぴ)ゆん。/鼻をかむ。 @鼻(はな)啜(すぃすぃ)ゆん。/

鼻をすする。また、鼻をすすって泣く。 @鼻(はな)ぬ上(ぅうぃい)から這(ほ

お)ゆん。/増長する。つけあがる。夫の寛大さに妻がつけあがる場合などにいう。

鼻の上をはう意。 @這(ほお)らせえ鼻(はな)ぬ上(ぅうぃい)迄(までぃ)ん

這(ほお)ゆん。/どこまでもつけあがる。はわせれば鼻の上までもはうという意。

@鼻(はな)ぬ下(しちゃ)ぬ溝小(んじゅぐぁあ)/鼻の下のみぞ。人中(にんち

ゅう)。

端(はな)@: (名) @端。はな。はずれ。 @木(きい)ぬ端(はな)。/木のこず

え。 ➁(接尾)端。はな。 @高端(たかはな)[高く突き出たはし。がけのふちな

ど]、過(す)じ端(はな)[風の強く当たる高い所]など。

‐端(はな): (接尾) はな。はじめ。 @入(い)り端(はな)[入れはじめ]、煮(に)

い端(はな)[煮えはじめ]、出(ぃん)じ端(はな)[出はじめ。茶の出花]、寝(に

ん)じ端(はな)[寝入りばな]など。

鼻汗(はなあし)@: (名) 鼻にかく汗。

花辺(はなあた)い⓪: (名) 花園。花畑。 *混効験集:乾巻・乾坤に、はなあた

  へ、、とある。

花当(はなあた)い⓪: (名)[文] 花当(はなた)い[「花当」の文語]。

花烏賊(はないか)⓪: (名) 料理名。いかの肉を花型に切り、食紅で染めて、塩味

  を付けたもの。カスィティラ、蒲鉾(かまぶく)などとともに料理に色どりを添える。

花生(はない)ち⓪: (名) 花瓶。花いけ。霊前に花を供える時に用いる。

花織(はなう)い⓪: (名) 花織り。経糸と緯糸とを交互に浮かせて織った織物。

花売(はなう)い⓪: (名) 花売り。花を売る人。また、花を売ること。

鼻緒(はなうぅう)@: (名) 下駄・草履の前緒。足指にかかる部分のことで、緒全

体(いわゆる鼻緒)には、練(に)り緒(うぅう)[皮のものは、革緒(かあうぅう)]

という。

草綿打(はなう)ち⓪: (名) 綿打ち。綿を打ち直すこと。また、それを業とする者。

  綿打(わたう)ち、ともいう。

鼻搗(はなかあ)⁼しゅん@: (自 ⁼さん、⁼ち) かち合う。二つの事件が同時に起こ

  る。

端掛(はなが)きい@: (名) 端に腰かけること。ちょっと腰をかけること。

鼻欠(はなか)き猿(ざある)@: (名) 鼻のかけた猿。次の句で用いる。@鼻欠(は

なか)き猿(ざある)ぬ全猿(またざある)笑(わら)ゆん。/鼻の欠けた猿が完全

な猿を笑う。自分の欠点を知らずに、かえって他の完全なものを笑う意。

花笠(はながさ)⓪: (名) 花笠。花の形に作った笠。舞踊・組踊りに用いるもの。

鼻固(はなかた)まやあ⓪: (名) 鼻つまり。鼻がつまること。また、鼻のつまった

  者。

花垣(はながち)⓪: (名) 植物名。むくげ。もくげ。夏から秋にかけ、白または紫 

の花をつける。

鼻紙(はながみ)@: (名)[新?] 鼻紙。懐中用紙。

鼻紙(はながん)⓪: (名)[新?] 鼻紙(はながみ)、と同じ。

花木(はなぎ)⓪: (名) 花を観賞するために植える木。

鼻毛(はなぎい)@: (名) 鼻毛。

花繰(はなぎ)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) ふんわりとさせる。押しつけずにふわ

りとさせておく。飯を軽くよそう場合などにいう。

鼻糞(はなくす)@: (名) 鼻くそ。

玻名城(はなぐすぃく)@: (名) 玻名城。 ※「はなしろ」、島尻郡八重瀬町の地名。

花国(はなぐに)⓪: (名) はなやかな村。遊芸の盛んな村。

花米(はなぐみ)⓪: (名)[花米] 神前に供えるための洗い清めた米。その敬語は、

御花米(んぱなぐみ)。

花盛(はなざか)い⓪: (名) @花盛り。 ➁転じて男女の20歳前後。青春。

話(はなし)⓪: (名) 話(演説・談話・うわさ・物語など)。 @話(はなし)為(し

ゅ)ん。/話をする。単にしゃべる意では、読(ゆ)ぬん、を用いる。 @話(はな

し)打(う)ち出(ぃん)じゃしゅん。/話を切り出す。 @話(はなせ)え葉(ふ

ぁあ)。/話は葉。話というものは葉ばかりで実がなく、信用できない。 @話(はな

し)半学(はんがく)。/話半学。人の話を聞けば半分学問した効果がある。 @話(は

なし)ぬ緒(うぅう)。/話の緒。余計な修飾。

鼻引(はなし)ち@: (名) 鼻かぜ。また、単にかぜ(風邪)。 @鼻引(はなし)ち

掛(か)かゆん。/かぜを引く。

鼻引(はなし)ち加減(かぎん)⓪: (名) 鼻かぜ気味。かぜ気味。

鼻引平(はなしぴら)あ⓪: (名) 鼻ぺしゃ。鼻が押しつぶされたようにひらたい者。

話復(はなしぶく)⓪: (名) 暗誦。書物をそらで復読(ふく)、すること。

離・放(はな)⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 離す。放す。(付いているものを)放

す。距離を離す意では、離(はな)らしゅん、という。 @乳(ちい)離(はな)し

ゅん。/乳を離す。また、離乳する。 @手(てぃい)離(はな)しゅん。/手を離

す。また、手離す。 @手(てぃい)離(はな)さん如(ぐとぅ)摑(かつぃ)み而  

居(とお)りよお。/手を離さないようにつかんでろよ。 @忙(いちゅな)さぬ手

(てぃい)ぬ離(はな)さらん。/忙しくて手が離せない。

話(はな)⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 話す。

花染(はなず)み手拭(てぃいさあじ)⓪: (名) 花の模様を染めた手ぬぐい。

花当(はなた)い⓪: (名) [花当]王室内の接待係をする少年。小姓。

鼻垂(はなだ)い@: (名) 鼻みず。

鼻垂(はなだ)やあ@: (名) 鼻みずを垂らしている者。はなたらし。

鼻血(はなぢい)@: (名) 鼻血。

鼻(はな)ぬ先(さち)@: (名) 鼻の先。きわめて近い所。目(みい)ぬ前(めえ)

[目の前]と同じ。

花(はな)ぬ島(しま)⓪: (名) 遊里。花街。色里。

花鉢(はなばあち)⓪: (名) 植木鉢。

花芭蕉(はなばしゅう)⓪: (名) 植物名。花芭蕉。ひめばしょう。赤い花の咲く、

  丈の低い芭蕉で、観賞用。

端々(はなばな)@: (名) はしばし。 @話(はなし)ぬ端々(はなばな)。/話の

はしばし。

花火(はなび)⓪: (名)[新] 花火。

鼻(はな)ピイピイ⓪: (名・副) かぜを引いて鼻がつまって音を立てること。また、

  そのさま。

花弁(はなびら)⓪: (名) 花がつお。かつおぶしなどの薄くけずったもの。

鼻平(はなびら)あ@: (名) 鼻のひしゃげた者。

鼻膨(はなぶっ)くぁ@: (名) 鼻の盛り上がったところ。また、鼻の卑称。

花(はな)ボオル⓪: (名) 菓子の名。小麦粉に砂糖を入れ、めがねのように左右に

大きく輪の形にして焼いたもの。祭祀用に作る。 ※ボオル・ボオロは、ポルトガル

語のようである。 

花見(はなみ)⓪: (名) 花見。

花筵(はなむしる)⓪: (名) 花むしろ。花ござ。

鼻物言(はなむに)い⓪: (名) 鼻物言(はなむぬい)い、と同じ。

鼻物言(はなむぬい)い⓪: (名) 鼻声。かぜを引いて、または甘えて鼻にかかった

  声で話すこと。

鼻野原(はなもお)⓪: (名) 鼻のかけた者。鼻かけ。梅毒患者に見受けられる。

離(はな)り⓪: (名) 離れ島。離島。ことに沖縄群島の本島以外の島、すなわち、

久米・伊平屋・伊是名その他の島をいう。

離(はな)り島(じま)⓪: (名) 離れ島。離島。 *おもろさうし・571に、は

  なれ、とある。

離(はな)り⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 離れる。

撥(は)に⓪: (名) 筆先ではねること。また、筆先ではねたところ。

羽(はに)@: (名) 羽。羽毛。また、つばさ。 *おもろさうし・705に、はね、

  とある。

発条(ばに)⓪: (名) ばね。発条。

羽(はに)上付(ぅうぇえぢ)き⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) (仕事などを)押し

つける。無責任に他にまかせる。 @仕口(しくち)羽(はに)上付(ぅうぇえぢ)

きゆん。/仕事を押しつける。 @子(っくぁ)羽(はに)上付(ぅうぇえぢ)きゆ

ん。/子(のもり)を押しつける。

羽打(はにう)ち@: (名) 羽ばたき。

羽音(はにうとぅ)@: (名) 羽音。羽ばたきの音。

羽交(はにげ)え@: (名) 羽がい。両翼の付け根の骨の部分。また、転じて翼全体。

羽地(はにじ)⓪: (名) 羽地。 ※「はねじ}、現在は名護市の一地域名。旧羽地村。

  羽地間切。 *おもろさうし・816に、まはねじ、とあり、「ま」は美称辞。

撥(は)に⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @はねる。水・どろなどを、はねる。 @

水(みずぃ)撥(は)にゆん。/水をはねる。 ➁筆先を、はねる。 B計算を、御

破算にする。 C拒絶する。

跳(は)に入(ん)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) はねて入れる。はねとばして入れ

  る。

華(はね)えか⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) @にぎやかにする。 @座(ざあ)華

(はね)えかしゅん。/座をにぎやかにする。 ➁花やかに美しくする。

華(はね)えき⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 華(はね)えかしゅん、と同じ。

華(はね)え⁼ちゅん@: (自 ⁼かん、⁼ち) @色つやが美しく出る。つやが出て美し

くなる。芭蕉布などに酸類を入れてつやが出る場合などにいう。 ➁花やかになる。 

Bにぎやかになる。にぎわう。

幅(はば)@: (名) 幅。

憚(はばか)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) はばかる。はだかる。広い場所をとって

  のさばる。恐れはばかるなどの「はばかる」の意はない。

捌(はば)⁼ちゅん⓪: (自 ⁼かん、⁼ち) はかどる。仕事などが、進む。また、さば

ける。処理が進む。商品がたくさん売れる・食物をたくさん食べてなくなるなどをい

う。 @諸(むる)捌(はば)ちい。/みんなさばけたか。

糞喰(ばばっくぁあ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) ごまかす。まぎらわしくしてご

  まかす。儘喰(ままっくぁあ)しゅん、真身(まみっくぁあ)しゅん、ともいう。 

侍(はび)る⓪: (名)[文] 侍(はべ)る[蝶]の文語。文語でも、侍(はべ)る、

ということもある。 ※混効験集:坤巻・気形に、はへる、とあり、乾巻・気形に、

  はべる、とある。

咬(は)ぶ@: (名) はぶ。奄美・沖縄特産の毒蛇。形はまむしに似て、体長1メー

トル前後。淡い褐色をしていて猛毒を有し、人に恐れられる。血清注射液ができてか

らは命拾いも可能となった。忌んで、長物(ながむん)、ともいう。

咬(は)ぶ顋(かくじ)@ (名) はぶのように三角形に張ったあご。

咬(は)ぶ顋(かくじゃ)あ@: (名) あご骨の張った者。意志強く、強情で闘争的

  だとされる。 

侍(はべ)る⓪: (名) 蝶。宜湾朝保の琉語解釈に「はびる、蝶也。はびらともいふ。

百首異見御かきもり云々といふ歌の註に、蝶の旧名はかはびらこと見えたり。かはび

らこのかとこと略したるなるべし」とある。 ※「百首異見」は香川景樹の書。「かは

ひらこ」は「新撰字鏡」、「今昔物語」に見える語であるが、上の「か」と下の「こ」

が省略されるというのは納得がいかない。「かは」は「川」のことであり、省略するな

ら「かは」ごと省略されるのが自然である。また、当時の「川」の発音は「かは」で

はなく、やはり「かわ」であったのではないか。そうであれば、「わびら」となるべき

である。「異見」としてはおもしろいのかもしれない。 おもろさうし・965に、あ

やはべる、くせはべる、とあり、「あや」・「くせ」は美称辞。

侍(はべ)る葉(ばあ)⓪: (名) 銀杏の葉。また、銀杏の木。

浜(はま)⓪: (名) 浜。海浜。

浜(はま)⓪: (名) 浜。 ※「はま」、国頭郡国頭村、および、島尻郡粟国村の地名。

浜(ばま)⓪: (名) 浜。 ※「はま」、うるま市勝連の地名。浜比嘉島の北側。 *

  おもろさうし・1131に、ばま、とある。

浜下(はまう)り⓪: (名) 行事の名。野鳥が屋内に入ると不吉であるとし、その厄

をはらい清めるため、浜に降りて行って、一日を浜で遊び暮らした。その行事をいう。 

※旧暦の3月3日は、一年の内で最も干満の差が大きい大潮であり、この日に浜に下

りて遊ぶ行事である。起源はいろいろとあるようだが、いずれも後からできた説明の

ような感じがする。奄美本島・徳之島でも、「ハマウリ」というようであり、宮古では、

サニツ、八重山では、サニヅ、というようである。

浜川(はまがあ)⓪: (名) 浜川。 ※「はまがわ」、中頭郡北谷町の地名。

浜千鳥(はまちどぅり)⓪: (名)[文] 浜千鳥。口語は、千鳥(ちじゅや)あ。 @

誰(たり)ゆ恨(うら)みとぅてぃ鳴(な)ちゅが浜千鳥(はまちどぅり)、会(あ)

わん連(つぃ)りなさや我身(わみ)ん供(とぅむ)に。[誰よ恨めとて 鳴きゆが浜

千鳥 会わぬつれなさや 我身も共に]誰をうらんで鳴くのか浜千鳥よ。会わぬ悲し

さはわたしも同じだ。子を失って悲しんだ歌。子持(っくぁむ)ちゃあ節(ぶし)[子

持節]で歌う。 ※チドリ目チドリ科の鳥を総称して「チドリ」といい、浜辺にいる

チドリを特に「浜千鳥」というようである。 *おもろさうし・973に、はまちと

り、とある。

浜千鳥節(はまちどぅりぶし)⓪: (名) 浜千鳥節。その一説は、@旅(たび)や浜

宿(はまやどぅ)い草(くさ)ぬ葉(ふぁ)どぅ枕(まくら)、寝(に)てぃん忘(わ

すぃ)ららん我親(わや)ぬ御側(うすば)。[旅や浜やどり 草の葉ど枕 寝ても忘

ららぬ 吾親の御傍]旅は浜に宿って草の葉を枕に寝るが、寝ても、わが親のそばが

忘れられない。あとに次のはやしが入る。 @千鳥(ちじゅや)あ浜(はま)居(う

ぅ)てぃチュイチュイな。[千鳥や浜居て ちゆいちゆいな]

浜比嘉(はまふぃじゃ)⓪: (名) 浜比嘉島。沖縄本島勝連岬(かっちんぬみさち)

東方にある島。 ※「はまひが」、うるま市勝連である。

浜元(はまむとぅ)⓪: (名) 浜元。 ※「はまもと」、国頭郡本部町の地名。

嵌(はま)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) [新?] @はまる。ほどよく入る。 ➁

(落ちて、溝などに)はまる。

励(はま)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) はげむ。没頭する。思(う)み励(はま)

  ゆん、ともいう。

噛(は)み⓪: (名) 牛・馬・豚などの家畜の飼料。

刃物(はむん)⓪: (名) 刃物。

端物(はむん)@: (名) 端物。はんぱもの。数量の揃わないもの。

端物銭(はむんじん)@: (名) はした金。

走会(はやあ)⁼しゅん⓪: (自 ⁼さん、⁼ち) 出くわす。予期しないで出会う。

走上(はや)が⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 通過する。費用などが、予定より余計

にかかる。 @入(い)り目(み)ぬ此(く)さきい走上(はや)が而居(とお)ん。

/費用がこんなに通過した。

早(はや)まい事(ぐとぅ)⓪: (名) 早まった事。早計。

早・速(はや)み⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 早める。時間・速度を早める。 @

時計(とぅちい)早(はや)みゆん。/時計を進める。 @仕口(しくち)早(はや)

みゆん。/仕事を早める。 @其辺(うふぇえ)足(あし)速(はや)みり。/少し

急いで行け。 ※これは他動詞であろう。

走魚(はゆう)⓪: (名) 魚名。長さ15〜20センチくらいで、口のとがった小魚。

走魚口(はゆうぐち)⓪: (名) 走魚(はゆう)[魚名]のようにとがった口。

走(は)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @走る。動物・舟・急流などが走るのをいう。

人が走ることには、走合(はあえ)え為(しゅ)ん、走合(はあえ)え成(な)ゆん、

などという。 @馬(ぅんま)ぬ走(は)ゆん。/馬が走る。 @走(は)らしゅん。

/走らせる[人を走らせることは、走合(はあえ)え為(し)みゆん、という。] @

舟(ふに)走(は)らしゅん。/舟を走らせる。 ➁流れる。流れ出る。 @血(ち

い)ぬ走(は)ゆん。/血が流れる。血が出る。 @汗(あし)ぬ走(は)ゆん。/

汗が流れる。汗が出る。 @汗(あし)走(は)らしゅん。/汗を流す。汗をかく。 

*混効験集:坤巻・言語に、はりや、はれ、とあり、

張(は)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @張る。 @明(あか)い張(は)ゆん。/

障子を張る。 @傘(かさ)張(は)ゆん。/イ・傘を張る。傘を作る。ロ・傘をひ

ろげる。 ➁あらわにする。露出する。 @前(めえ)張(は)ゆん。/陰部を露出

する。恥(はじ)張(は)ゆん、ともいう。

腹(はら)⓪: (名) 腹。普通は、腸(わた)、という。腹(はら)、は単独ではほと

んど使わないが、腹(はら)温(ぬく)たみゆん[腹を暖める。腸(わた)温(ぬく)

たみゆん、ともいう]とはいう。複合語としては、はらぐくち(腹心地)、はらだち(腹

立ち)など。

方(はら)⓪: (名) @方。方面。側。 @彼(あ)ぬ方(はら)。/あの方。あっち

の方。 @何処(まあ)ぬ方(はら)。/どの方面。どっちの側。 @北(にし)ぬ方

(はら)。/北の方。北側。 ➁(接尾)‐ばら、ともなる。〜の方。〜の側。また、〜

の身内。〜の親類。 @汝達(いったあ)方(はら)[おまえたちの側。また、おまえ

たちの親類]など。 ※同胞(腹族)[はらから]と関係のある語と思われる。万葉集

460に、うがら、はらから、とある。

‐原・腹(ばら): (接尾) 名詞は原・腹(はら)。〜の方。〜の側。〜の身内。〜の

一族。北原(にしはら)[西原、地名。首里の北側の意]、南風原(ふぇえばら)[地名。

首里の南側の意]、嫡子腹(ちゃっちばら)[長男の一族]、次男腹(じなんばら)[次

男の一族]、比嘉腹(ふぃじゃばら)[比嘉一族]など。

払(はら)い落(う)とぅ⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 払い落とす。 @厄(やく)

  払(はら)い落(う)とぅしゅん。/厄を払い落とす。

腹帯(はらううび)⓪: (名) 馬の腹帯。

腹心地(はらぐくち)⓪: (名) 腹心地。腹ぐあい。腸心地(わたぐくち)、ともいう。

腹五分(はらぐぶ)@: (名) 腹半分。

晴(は)ら⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 晴らす。 @雨(あみ)晴(は)らしゅん。

/雨の晴れるまで待つ。 @恨(うら)み晴(は)らしゅん。/恨みを晴らす。 @

雨(あみ)ん晴(は)らさん、出(ぃん)じてぃ行(ぃん)じゃん。/雨のやむのを

待たずに出て行った。

腹立(はらだ)ち⓪: (名) 腹を立てること。立腹。 @短気(たんち)腹立(はら

  だ)ちや怪我(きが)ぬ元(むとぅ)。/短気や立腹はけがのもと。

腹一(はらてぃい)つぃ⓪: (名) @はらから。同じ母の兄弟。 ➁同じ考えの者。

  共謀している者。

腹帯(はらび)⓪: (名) 腹帯(はるび)[馬の腹帯]と同じ。 

腹身(はらみ)⓪: (名) 魚の卵。

腹横(はらゆく)に⓪: (名) 瘡の名。腹横にできるたちの悪い瘡で、命にかかわる

ことがある。

払(はら)⁼ゆん⓪: (他 ⁼あん、⁼てぃ) @払う。(代金などを)支払う。また、納

めるべき物や金を納める意にも、返済すべき物や金を返す意にも用いる。 ➁払う。 

@着物(ちん)ぬ埃(ふくい)払(はら)ゆん。/着物のほこりを払う。

腹分(はらわ)かい⓪: (名) 腹違い。父が同じで母を異にする兄弟姉妹。

尾花(ばらん)⓪: (名) 尾花。すすきの花。すすきは、薄(ぐしち)、という。

晴(は)り間(ま)⓪: (名)[文] 晴れ間。

晴(は)り厄(やく)⓪: (名) 厄が晴れること。生(ぅん)まり年(どぅし)[生ま

れた年すなわち、13・25・37・49・61・73‥]が過ぎること。また、生

(ぅん)まり年(どぅし)、の翌年。生(ぅん)まり年(どぅし)、は厄年と【さ】れ、

正月を盛大に祝い、その翌年は厄が晴れるので正月を小さく祝う。 ※沖縄語辞典、

【さ】が抜けているようである。

晴(は)り⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 晴れる。天候の場合は、雨がやむことをい

う。 @雨(あみ)ぬ晴(は)りゆん。/雨がやむ。雨(あみ)ぬ止(や)ぬん、と

は元来はいわない。 @疑(うたげ)えぬ晴(は)りゆん。/疑いが晴れる。 @欲

(ゆく)ぬ晴(は)りゆん。/欲がなくなる。 @晴(は)り而居(とお)ん。/雨

があがっている。曇天および晴天をいう。 @厄(やく)ぬ晴(は)りゆん。/厄が

晴れる。ことに厄年[生(ぅん)まり年(どぅし)]が明けることをいう。

張(は)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) (ふくれて)張る。 @乳(ちい)ぬ張(は)

りゆん。/乳が張る。できものがはれるのは、膨(ふっくぃ)ゆん、という。

畑(はる)⓪: (名) @畑。主として畑をさすが、畑よりも広義。耕地、田畑。 @

畑(はる)歩(あっ)ちゅん。/農業をする。 ➁墓。墓(はか)を忌んでいう語。 

@畑(はる)かい行(い)ちゅん。/イ・畑に行く。ロ・墓に行く。墓に参る。ハ・

死ぬ。忌んでいう語。 @畑(はる)ぬ荒日(あらび)。/墓のたたり。墓の故障など。

墓の故障は子孫に凶事があるとの警告とされる。

春(はる)⓪: (名)[文] 春。ふぁる、とも発音される。春の季節感がないので、口

語ではあまり用いない。

畑歩(はるあっ)ちゃあ⓪: (名) 農民。農夫。百姓。畑為(はるしゃ)あ、ともい

う。‐あっちゃあ<歩(あっ)ちゅん[歩く]。

畑仕口(はるしくち)⓪: (名) 畑仕事。農業。

畑為(はるしゃ)あ⓪: (名) 農民。百姓。畑歩(はるあっ)ちゃあ、ともいう。

畑勝負(はるしゅうぶ)⓪: (名) 農業の成績を争う競争。増産のために二村対抗で

  行わせたもの。

畑隣(はるどぅな)い⓪: (名) 耕地が隣合わせになっている間柄。

腹帯(はるび)⓪: (名) 馬の腹帯。腹帯(はらび)、ともいう。

畑回(はるみぐ)い⓪: (名) @畑の見回り。 ➁*墓の見回り。

畑道(はるみち)⓪: (名) 耕地の間の道。畑の中の道。

晴(は)るみ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 釈明する。弁明する。疑いを晴らそうと

  努める。

畑宿(はるやあどぅい)⓪: (名) 別荘。宿(やあどぅい)、ともいう。その項参照。

払(はれ)え⓪: (名) 払い。支払い。納め。 @払(はれ)えぬ悪(わっ)さん。

/払いが悪い。

払(はれ)え物(むん)⓪: (名) 払うべきもの。また、納入・返済すべき金や物。

判(はん)⓪: (名) 判。印鑑。印(いん)、ともいう。 @判(はん)付(つぃ)ち

ゅん。/判をつく。判を押す。

半(はん)‐: (接頭) 半。 @半里(はんり)、半道(はんみち)[半里]、半分(は

んぶん)、半日(はんにち)など。

‐半(はん): (接尾) 半。 @一里半(いちりはん)など。

番(ばん)⓪: (名) @番。順番。 @番(ばん)取(とぅ)ゆん。/順番を決める。 

@番(ばん)当(あ)たゆん。/番が当たる。 @吾(わあ)番(ばぬ)い。/わた

しの番か。門番などの「番」は、ばあん、という。 ➁(接尾)番。一番(いちばん)、

など。

バン@: (副) ばん。強く打つさま。また、その小児語。 @バン為(さ)りゆんど

  お。/ばんとぶたれるぞ。

パン@: (副) ぱん。ぱんと音を立てるさま。また、ぱんと打つ意の小児語。 @パ

  ン為(しゅ)ん。/ぱんと打つ。

半疑(はんうたげ)え@: (名) 半分疑(はんぶんうたげ)え、と同じ。

外(はん)き⓪: (名) 亀頭。<外(はん)きゆん。 @外(はん)きぬ御願(うが

ん)。/陽石を神体として祭ったところ。那覇の湧田にあり、中島遊郭の女たちが拝ん

だという。

外(はん)き⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 外側に剥ける。皮がむけて、中があらわ

れる。

野舞台(ばんく)⓪: (名) 野外で芝居をする時の舞台。普通の舞台は、舞台(ぶて

  え)。

繁華(はんくぁ)⓪: (名) ぜいたく。華美。派手。 @繁華(はんくぁ)に為居(し

ょお)ん。/ぜいたくにしている。派手にしている。華美(くぁび)而居(とお)ん、

ともいう。 @繁華(はんくぁ)な者(むん)。/派手な者。だて者。男について多く

いう。

外(はん)ぐぃ者(むん)@: (名) 放蕩者。

外(はん)ぐぃ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 解ける。ほどける。解けてはずれる。 

@帯(ううび)ぬ外(はん)ぐぃゆん。/帯が解ける。

波平(はんじゃ)⓪: (名) 波平。 ※「なみひら」、糸満市の地名であるが、北波平

(きたなみひら)として残っているようである。

御祖母前(はんじゃんしいめえ)⓪: (名) おばあさま。貴族の祖母・老女をいう語。

半山(はんさん)@: (名) [半山]支那茶の一種で、上質なもの。

外(はん)し@: (名) 一時的な処置。当面の処理・解決。間に合わせ。 @一時(い

ちゅた)ぬ外(はん)し。/応急措置。一時しのぎ。

判(はん)じ@: (名) 易者の判断。

番時(ばんじ)@: (名) まっ最中。たけなわ。まっ盛り。 @戦(いくさ)ぬ番時

(ばんじ)。/いくさのまっ最中。 @山桃(むむ)ぬ番時(ばんじ)。/やまももの

まっ盛り。 @番時(ばんじ)ぬ二才(にいせえ)。/若盛りの青年。 

御婆様(はんしい)⓪: (名) おばあさん。那覇で士族の祖母・老婆をいう語。

番所(ばんじゅ)⓪: (名) [番所]間切(まぢり)の役場。

外(はん)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) @はずす。 @帯(ううび)外(はん)し

ゅん。/帯をはずす。帯を解く。 ➁解決する。処理する。 @銭事(じんぐと)お

女(うぃなぐ)のお外(はん)し良(ゆう)為(さ)ん。/経済は女では解決できな

い。 B(接尾)〜しそこなう。〜しそびれる。〜する機会を失する。〜し損じる。 

@行会(いちぇ)え外(はん)しゅん[会いそこなう]、取(とぅ)い外(はん)しゅ

ん[取りそこなう]、射(い)い外(はん)しゅん[射損じる]、言(い)い外(はん)

しゅん[言いそびれる]など。

半簫(はんしょお)⓪: (名) [半笛] 横笛。歌口のほかに穴が七つあるのが普通。

中国の管楽器の簫は管が十六あり、横笛はその半分の八つあるので半簫の意か。

繁盛(はんじょお)@: (名) @繁盛。 ➁出産。また、生まれた子供。 @繁盛(は

んじょお)為(しゅ)ん。/子を生む。 @繁盛(はんじょお)や幾人(いくたい)

が。/子供は何人か。

番匠矩(ばんじょおがに)⓪: (名) [番匠金]かね尺。直角に曲がったものさし。

蕃石榴(ばんしるう)⓪: (名) ばんじろう。蕃石榴。南国特有の果樹の名。

蕃藷(はんす)⓪: (名)[文] さつまいも。甘藷。

半頭痛(はんずぃつう)⓪: (名) 偏頭痛。半頭痛の意か。片頭病(かたつぃぶるや

  ん)、ともいう。

繁多(はんた)⓪: (名) 繁多。多忙。 @繁多(はんた)有(や)ん。/多忙であ

る。 @繁多(はんた)な場(ばあ)。/多忙な時。

端(はんた)@: (名) @端。はしっこ。 ➁崖のふち。また崖。 *おもろさうし・

  1250に、はんた、とある。

端掛(はんたが)き@: (名) @端に腰掛けること。 ➁ものを何かの端に掛けるこ

と。 B転じて、身のはいらないやり方。あやふやなやり方。 @端掛(はんたが)

き為(っし)。/いいかげんなやり方をして。

端(はんた)しゃん@: (形) 危なっかしい。あやふやである。端(はんた)[崖のふ

ち]にいるように、安定がなく危ないことにいう。危ないは普通、冒(うかあ)しゃ

ん、という。 @端(はんた)しい事(くとぅ)。/危なっかしい事。

春玉(はんだま)⓪: (名) 野菜の名。はるたま。水前寺菜。

撥(は)んち返(げえ)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) はねっかえる。はねて元の方

へかえる。

半休(はんちゅう)⓪: (名)[新?] 半休。半分休む日。土曜日をいう。

弾(はん)ちゅう仕掛(やあま)⓪: (名) ばね仕掛けのねずみ取り。はんちゅう<

弾(はん)ちゅん[はじく]。やあま、は機械。ねずみ取りは、鼠仕掛(ぅうぇんちゅ

やあま)、ともいう。

弾(はん)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) はじく。弾力によってとばす。

半切(はんぢ)り⓪: (名) たらい。桶の底の浅いもので、半切りの意。那覇その他

  では、盥(たれえ)、という。

外(はん)でぃ@: (名) 布を織る場合の経糸の余り。経糸は計算が不正確な場合に

は余ったり足りなかったりする。その時余った糸をいう。はんでぃ<外(はん)でぃ

ゆん。

番手(ばんてぃ)⓪: (名)[文] @番人。 @はあ恋(くい)ぬ間塞番手(ますぃば

んてぃ)為(しゅ)る物(むぬ)や有(あ)らん、大事更(でじさら)み我身(わみ)

や急(いす)じ抜(ぬ)ぎら。[はあ恋のませ番手 しゆるものやあらぬ 大事さらめ

我身や 急ぎぬげら(手水之縁)]やあ恋のませ垣の番をするものではない。大変なこ

とだ。わたしは急いで逃げよう。 ➁番小屋。 ※手水之縁(てみずのえん)は、平

敷屋朝敏(へしきやちょうびん)作の組踊である。

果(はん)てぃ事(ぐとぅ)@: (名) 冒険。危険をおかしてすること。

外(はん)でぃ⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) はずれる。 @籤(くじ)から外(は

ん)でぃゆん。/くじからはずれる。 @帯(ううび)ぬ外(はん)でぃゆん。/帯

がほどける。

果(はん)てぃ業(わざ)@: (名) 危険な業。

半胴(はんどぅう)⓪: (名) [半胴]水がめ。炊事用・飲料用の水を入れておく、

口の広い大きいかめ。半胴甕(はんどぅうがあみ)、の略。

半胴甕(はんどぅうがあみ)⓪: (名) 半胴(はんどぅう)、と同じ。

番所(ばんどぅくる)⓪: (名)[文] 番所(ばんじゅ)、の文語。 @実(まくとぅ)

名(な)に立(た)ちゅる塩屋(しゅや)ぬ番所(ばんどぅくる)、中山(なかやま)

や腰当(くしゃてぃ)港(んなとぅ)前(め)成(な)ち。[まこと名に立ちゆる塩屋

の番所 中山やくしやて 港前なち(花売之縁)]まことに名高い塩屋の番所だ。中山

を背にし港を前にして。 ※花売之縁(はなうりのえん)は、高宮城親雲上(たかみ

やぐすくぺえちん)作の組踊である。

外(は)ん投(な)ぎ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 投げ捨てる。放棄する。

半日(はんにち)⓪: (名) 半日。

番人(ばんにん)⓪: (名) 番人。

蟠散(ばんばあ)らあ⓪: (副) がらんどう。広い家などに何もないさま。大蟠散(う

うばんばあ)らあ、ともいう。

板旗(ばんばた)あ⓪: (名) 玩具の名。竹の柄の付いた円形の金属板(または針金

の輪の中を紙で張ったもの)の両端にひもを付け、そのひもの先に小さい金属球をと

りつけたもの。柄を回しで、カランカランと鳴らす。

半片(はんびん)⓪: (名) はんぺん。

半分(はんぶん)⓪: (名) 半分。なかば。

半分生(はんぶんい)ちち⓪: (名) 半死半生。半分生きの意。

半分疑(はんぶんうたげ)え⓪: (名) 半信半疑。半疑(はんうたげ)え、ともいう。 

@半分疑(はんぶんうたげ)え為(しゅ)ん。/半信半疑である。

半分死(はんぶんじ)に⓪: (名) 半死半生。死にかけ。 @半分死(はんぶんじ)

  に成而居(なとお)ん。/死にかけている。

半分道(はんぶんみち)⓪: (名) 道のりの半分。半道。一里の半分は、半道(はん

みち)、という。

半分分(はんぶんわあ)きい⓪: (名) 半分わけ。折半。

パン目化(みか)しい⓪: (名) 銭をかけてする遊戯の名。相手の銭に銭を打ちつけ、

それに重なるか、それを越すかすれば、自分のものとする。のち、正月以外にするこ

とを禁じられた。

バン目化(みか)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) ばんとくらわす。やっつける。

パン目化(みか)⁼しゅん@: (自・他 ⁼さん、⁼ち) ぱんという音を立てる。ぱんと

  打つ。

半道(はんみち)@: (名) 半里。半道(一里の半分)。半里、と同じ。半行程の意で

  は、半分道(はんぶんみち)、という。

飯前(はんめえ)@: (名) 食糧。米に限らずいう。 @飯前(はんめえ)ぬ切(ち)

り而居(とお)ん。/食糧が切れている。

葉(ふぁあ)@: (名) 薬。

鍍(ふぁあ)⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 鍍金する。めっきをする。

ファアファア⓪: (名) 竹とんぼ。また、ブリキの円板に穴を二つあけ、糸を通し引

いたりゆるめたりして円板を回して遊ぶもの。いずれもその発する音から名付けたも

の。

ファアファア@: (副) 熱気があたるさま。ほてるさま。かっかっ。また、微熱など

で、体がほてるさま。 @面(つぃら)ファアファア為居(しょお)ん。/顔がほて

っている。

破風(ふぁあふう) ⓪: (名) @破風。建築様式の一つ。切妻。中央に棟があって

両側面に傾斜した二枚屋根の建築。四面に傾斜した屋根(寄棟)にはいわない。 ➁ 

破風式の墓。墓の様式の一つ。上部を家の屋根のように作った墓。

祖父母(ふぁあふじ)@: (名) 祖父母。

端歌(ふぁうた)@: (名) 端歌。俗謡。流行歌。大節(うふぶし)[いわば、古典音

楽]に対する。

端踊(ふぁうどぅ)い@: (名) [羽踊]端歌(ふぁうた)に合わせて踊る踊り。組

  踊(くみうどぅい)、狂言(ちょおぢん)、に対していう。

白露(ふぁくるう)⓪: (名) 白露。二十四節の一つ。白露(はくるう)、ともいう。

薄荷(ふぁっか)⓪: (名) 薄荷。薄荷(はっか)、ともいう。

羽・翼(ふぁに)@: (名)[古] はに(羽・翼)の古語。

‐羽(ふぁに): (接尾) 鳥を数える接尾辞。一羽。 @一羽(ちゅふぁに)、二羽(た

  ふぁに)、幾羽(いくふぁに)[何羽]など。

母(ふぁふぁ)@: (名)[文] 母。 ※「な」のトップのエッセーを参照。

母親(ふぁふぁうや)@: (名)[文] 母親。 @やあ母親(ふぁふぁうや)ゆ。[や

あ母親よ(銘苅子)]ねえ、おかあさん。 ※銘苅子(めかるし)は、玉城朝薫(たま

ぐすくちょうくん)作の組踊である。

母方(ふぁふぁかた)@: (名) 母方。母の里のかた。文語的な語。

春(ふぁる)⓪: (名)[古] はる(春)の古語。

半山(ふぁんさん)@: (名) 支那茶の名。半山。半山(はんさん)、ともいう。

熱成(ふぁんな)い⓪: (副) 熱が高いさま。火の熱・病熱などが盛んに出るさま。 

  @熱(につぃ)ぬ熱成(ふぁんな)い為居(しょお)ん。/熱がとても高い。