?あ ?い 'い ?う 'う ?え 'え ?お 'お か き く け こ さ し す せ そ た ち つ て と な に ぬ ね の は ひ ふ へ ほ ま み む ?め め も ?や や ?ゆ ゆ ?よ よ ら り る れ ろ ?わ わ ?ゐ ゐ ?ゑ ゑ ?ん ん
英語脳とはどのようなものか。色々と説明を聞くがどうも要領を得ない。たぶん、説明する人の脳自体が英語脳ではないからだろう。我々が普通に日本のテレビドラマなどを見ている場合、当たり前のことであるが英語を頭の中で意識してはいない。(カタカナ英語は英語ではない。)それでは、英語の海外ドラマを字幕なしで見た場合はどうであろうか。英語を聞いているにもかかわらず、たえず日本語が頭の中を飛びかうはずである。その状態が、いつのまにか、日本語が頭の中から全く無くなり英語だけが聞こえ、しかもその英語が英語のまま理解できている。それが英語脳である。英語の小説を読んでいる場合、日本語が全く頭の中に浮かばず英語が英語のまま理解できている。英語で話をしている場合、日本語が頭の中に全く現れていない。英語で夢を見てしまう。そのような状態が英語脳である。しなしながら、我々日本人が外国語として英語を学ぶ場合、完全な英語脳を持つことは不可能であると断言してよい。たとえば、英語で話をする場合、それが日常のありふれたことであればそれほど問題ではないが、理論物理学とかギリシャ哲学とかの高度な内容になるとどうしても日本語が先に頭の中をよぎるからである。結局、完全な英語脳を持っているのはネイティブのみであり、外国語としての英語脳は程度の問題であるということになる。安藤優子も小谷真生子も河野太郎も松川るいも、ある程度までは日本語が頭の中をよぎらなくても、ある段階を越えると日本語が頭の中を先行してくるのである。ところで、明治・大正・昭和初期生まれの沖縄人は日本語と琉球語のバイリンガルであった。現在、琉球語は日本語の方言ということになっているが、日本語と琉球語は、英語とオランダ語ほど違うのである。沖縄は日本に属するので琉球語は方言ということになっているが、琉球王国時代には立派な外国語だったのである。琉球語と日本語のバイリンガルは英語習得に大きなメリットがある。英語で考えるとはどういうことかをよく知っているからである。琉球語を話す場合、日本語で考えてからそれを琉球語に直すのではなく、最初から琉球語で考えてから話すのである。つまり、「英語で考えるとはどういうことか」を具体的に実際的に理解することができるのである。現在の沖縄人は、「英語で考えるとはどういうことか」というのが全く理解できないのである。英語で話すというのは日本語で考えたあとにそれを英語に直すものであると思っているのである。終戦後間もないアメリカへの留学生の中で沖縄県出身者の英語の習得は、本土の日本人よりもずば抜けていたそうである。(大田昌秀、亀川正東、米須興文、比嘉幹郎はそういった人たちの例である。)アメリカの教授たちにはその理由がどうも理解できなかったらしい。現在、琉球語と日本語のバイリンガルは沖縄にどのくらいいるであろうか。私の職場には多くの高齢者がいるが、バイリンガルといえるほどの人はどうもいないようである。続きは次回。
め
前(めえ)⓪: (名) @前。前方。また、そば・近く、〜のある所などの意もある。
@前(めえ)成(な)しゅん。/前にする。前に置く。また、そばに置く。 @学校
(がっこお)ぬ前(めえ)。/学校の前。また、学校のある所。 @彼(あ)れえ子(っ
くぁ)前(めえ)成(な)而居(ちょお)み。/彼は子供と一緒に暮らしているか。
➁前。以前。時間についていう。 @前(めえ)置(う)てぃ。/前に。 B前のも
の。陰部。 @前(めえ)張(は)ゆん。/陰部をあらわす。
参(めえ)⓪: (名) 行くこと・来ること・居ることの目下の年長に対する敬語。 @
参(めえ)ぬ成(な)ゆみ。/おいでになれるか。参(もお)らりゆみ、というのと
同じ。
前(めえ)⓪: (名) 前。 ※「まえ」、島尻郡渡嘉敷村の前島(まえじま)のことで
あろう。島をとると、前(まえ)である。たぶん、地元では、「まえ」、「めえ」という
のであろう。
飯(めえ)@: (名) 飯。米の飯をいう。農民の用いる語。さつまいもが常食であっ
たので、ごちそうの意を含んでいる。くしゃみをした時、はたから、糞喰(くすくぇ)
え[くそ食え]と言ってからかわれるのが、その時、儲(もお)きてぃ飯(めえ)喰
(くぇ)え[もうけて米の飯を食え]と言い返す。
前(めえ)‐: (接頭) 尊敬の意を表す接頭辞。前男(めえうぃきが)[殿方]、前女
(めえうぃなぐ)[淑女]など。
毎(めえ)‐: (接頭) 毎。 @毎年(めえにん)、毎日(めえにち)など。
‐前(めえ): (接尾) [前]様。尊敬の意を表す接尾辞。 @御主愛(うしゅがな)
しい前(めえ)[御主加那志前][国王様]、按司前(あじめえ)[按司様]、御母前(あ
やあめえ)[奥様]、里主前(さとぅぬしめえ)[里之子前][里之子様]、御兄前(やっ
ちいめえ)[ぼっちゃま]など。
‐前(めえ): (接尾) 持ち前。割り当て分。 @持(む)ち前(めえ)[持ち前。負
担すべき分]、送(うく)い前(めえ)[無尽で定期的に償還すべき金]、掛(か)き前
(めえ)[掛け前。無尽で定期的に出すべき掛け金]、一人前(いちにんめえ)[食物な
どの一人前]など。
‐枚(めえ): (接尾) 枚。着物・紙などを数えるときの接尾辞。 @一枚(いちめえ)、
二枚(にんめえ)など。
舞上(めえあ)がい@: (名) 舞上(めえ)がい[増長]と同じ。
前上(めえあ)が⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 前上(めえ)がゆん、と同じ。
毎朝(めえあさ)⓪: (名) 毎朝。
前男(めえうぃきが)@: (名) 殿方。前(めえ)‐は、敬意を表す接頭辞。
前女(めえうぃなぐ)@: (名) 淑女。御婦人。前(めえ)‐は、敬意を表す接頭辞。
前御帯(めえううび)⓪: (名) 帯を前に結ぶこと。前帯。沖縄の習俗として、女は
帯をしないが、労働をする女が細い帯をしめる時には前で結ぶ。男も髪を結っていた
時代には、みな帯を前で結んだ。
前川(めえがあ)⓪: (名) 前川。 ※前川(まえかわ)、南城市玉城の地名。玉泉洞
がある。
前借(めえが)い⓪: (名) 前借り。賃金を前もって借りること。
舞上(めえ)がい@: (名) 増長。横柄にすること。舞上(めえあ)がい、ともいう。
前掛(めえが)き⓪: (名) @相撲の手。足を前の方からかけて倒す術。 ➁転じて、
前もって駄目を押すこと。警告。 @前掛(めえが)き入(い)りゆん。/前もって
警告する。
前貸(めえが)し⓪: (名) (賃金などの)前貸し。
前片頭(めえかたかしら)⓪: (名) 片頭(かたかしら)[欹髻]を結った時の髪の形
で、前方に結ったもの。おかしく愚鈍に見える。按司(あじ)など身分の高い貴族は
金の重い、髪挿(かみさ)し[かんざし]を用いるので、自然前になる傾きがあり、
それは重々しくも見えるが、身分の低い士族が、重くもない銀の、髪挿(かみさ)し、
を用いて前方に結うとかえってこっけいに見えた。
前片頭(めえかたかしら)あ⓪: (名) 片頭(かたかしら)、を前よりに結った者。律
儀者。融通のきかない者。しゃれけのない者。ぬけ作。 @前片頭(めえかたかしら)
あ大豚飼(うう,ぅわあか)らやあ。/まぬけの能なし。大豚飼(うう,ぅわあか)らや
あ[豚の種付け業者]も能のない者の代表とされている。
前兼久(めえがにく)⓪: (名) 前兼久。 ※前兼久(まえがねく)、国頭郡恩納村の
地名。このあたりの砂浜は本当に美しい。
前兼(めえか)にてぃ⓪: (名) あらかじめ。前もって。前兼(めえか)にてぃ居(う)
てぃ、ともいう。 @前兼(めえか)にてぃ[居(う)てぃ]言而居(いちょお)け
え好(ま)し有(や)たるむん。/前もって言っておけばよかったのに。 @前兼(め
えか)にてぃぬ心掛(くくるが)き。/前もっての心掛け。
前兼(めえか)に養生(よおじょお)⓪: (名) 病気の予防。前もって体に注意し養
生すること。
舞上(めえ)が⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 増長する。横柄にふるまう。舞上(め
えあ)がゆん、ともいう。
前髪倒(めえがんた)あ⓪: (名) 前髪が伸びて乱れた者。
前髪倒(めえがんとぅ)⓪: (名) 前髪。前髪が長くて目立つのはあまり上品でない
とされるので、髪倒(かんとぅ)[髪の卑語]という。
前慶良間(めえぎらま)⓪: (名) [前慶良間]渡嘉敷(とぅかしち)間切の別称。
前串(めえぐさ)⓪: (名) 織機の付属具の名。経糸を巻き板に巻く時にはさむ細い
棒。両端が布幅より2〜3センチぐらいずつ長く、両端の経糸がずり落ちるのを防ぐ。
はたくさ。
前口(めえぐち)⓪: (名)家の表口。家の全面。おもて。
参為(めえさ)あ⓪: (名) へつらう者。おべっか使い。
真栄里(めえざとぅ)⓪: (名) 真栄里。 ※真栄里(まえざと)、糸満市および石垣
市の地名。
召(めえ)し⓪: (名) 箸。首里・那覇では多くは、御召(うめえ)し、という。
前地(めえじ)⓪: (名) [前地]伊是名島(いじな)、をいう。 ※前地(まえじ)、
が現在も使用されている語かどうかはわからない。伊平屋を、後地(くしじ)、といっ
たようである。琉球王国時代に、第二尚氏の出身地である伊是名を「前」と呼び、第
一尚氏の出身地である伊平屋を「後」と呼びたかったのであろう。
燃(め)え⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 燃やす。
前銭(めえじん)⓪: (名) 前金。品物を受け取る前に代金を払うこと。また、その
金。
参為(めえすぃ)@: (名) お世辞。おべっか。へつらい。 @参為(めえすぃ)足
(た)ら満(み)ち。/お世辞たらたら。
前側(めえすば)⓪: (名) 着物の前すそ。つま。
前田(めえだ)⓪: (名) 前田。 ※前田(まえだ)、浦添市の地名。ゆいレールの駅
がある。
真栄田(めえだ)⓪: (名) 真栄田。 ※真栄田(まえだ)、国頭郡恩納村の地名。真
栄田岬がある。
前着(めえちゃ)あ⓪: (名) 農村で女の用いるふんどし。
前着(めえちゃ)あ褌(さなじ)⓪: (名) 越中ふんどし。褌(さなじ)、は男のふん
どし。形が女の、前着(めえちゃ)あ、に似ているのでいう。
舞戸(めえぢゅ)@: (名) 開き戸。舞戸。
毎月(めえづぃち)⓪: (名) 毎月。
前面(めえづぃら)⓪: (名) (家などの)前面。前がわ。
前突倒(めえつぃんた)⓪: (名) つんのめること。前にもめること。
前手間(めえでぃま)⓪: (名) 賃金[手間(てぃま)]の前払い。
真栄平(めえでえら)⓪: (名) 真栄平。 ※真栄平(まえひら)、糸満市の地名。
緬羊(めえなあ)⓪: (名) 緬羊。羊。
緬羊羊(めえなあふぃいじゃあ)⓪: (名) 緬羊(めえなあ)、と同じ。ふぃいじゃあ、
は山羊。
前成(めえな)い成(な)い⓪: (名) 出しゃばること。前になろうとすること。 @
疾(どぅ)く前成(めえな)い成(な)いぬ過(すぃ)ぢてぃ。/あまり出しゃばり
が過ぎて。 @前成(めえな)い成(な)い為(しゅ)な。/出しゃばるな。
毎日(めえにち)⓪: (名) 毎日。
毎年(めえにん)⓪: (名) 毎年。
前糊(めえぬい)⓪: (名) 地機で、布を織る前に糸にのりをつけること。糸が、け
ばだたないようにして織りやすくするため。
前(めえ)ぬ月(つぃち)⓪: (名) 前月。
前伸上(めえぬば)がい⓪: (名) @前に伸び上がること。また、危険なところに顔
を出すこと。危険なものをのぞき込むこと。 ➁出しゃばること。 @前伸上(めえ
ぬば)がい為(しゅ)ん。/※動詞化。
前(めえ)ぬ家(やあ)⓪: (名) 離れ座敷。足上(あしゃ)ぎ、ともいう。その項
参照。
前歯(めえば)⓪: (名) 前歯(めえばあ)、と同じ。
前歯(めえばあ)⓪: (名) 前歯。
前放(めえはな)ぢ@: (名) 子供が大人の前をはしゃいで行くこと。 @前放(め
えはな)ぢ為(しゅ)ん。/※動詞化。
前幅(めえはば)⓪: (名) 着物の前みごろの幅。前幅。
前払(めえばれ)え⓪: (名) 前払い。前金。
前番(めえばん)⓪: (名) 順番が早いこと。順位がよいこと。
前足(めえびしゃ)⓪: (名) 前足。四つ足のものの前足。
前日(めえふぃ)⓪: (名) 前日。期日の前の日。
前向(めえむ)ち@: (名) 御殿(うどぅん)、殿地(とぅんち)[殿内]の中の、男
のいる部屋。御内原(ううちばら)、に対する。
飯飯(めえめえ)⓪: (名) 御飯の小児語。まんま。
前前(めえめえ)@: (名) 前前。 @前前(めえめえ)から頼(たぬ)でえたん。
/前前から頼んであった。
飯飯具(めえめえぶう)やあ⓪: (名) さざえの殻。子供の用いる語。
前舞(めえもお)い@: (名) @行列の前に立って舞いながら行くこと。式典・催し
物が行われる際などに見受けられる。 ➁子供が親の前をはしゃいで踊って行くこと。
@前舞(めえもお)い為(しゅ)ん。/※動詞化。
前寄(めえゆ)い寄(ゆ)い⓪: (名) 前に寄ろう寄ろうとすること。出しゃばろう
とすること。前成(めえな)い成(な)い、ともいう。
毎夜(めえゆる)⓪: (名) 毎夜。毎晩。
燃(め)え⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 燃える。
参(めえ)ん⓪: (自・不規則) いる。行く。来るの平民の年長に対する敬語。おら
れる。行かれる。来られる。
美大(めでい)@: (名) [文][美公事・みおやだいり]王府への御奉公。上大(ぅ
うぇえだい)、よりさらに上の敬語。
美大事(めでいぐとぅ)⓪: (名) [文]王府への御奉公。すなわち、公務。公用。
@美大事(めでいぐとぅ)有(あ)とぅてぃ首里(しゅい)に上(ぬぶ)る。/御奉
公のことがあって首里にのぼる。
山羊山羊(めぬめぬ)う⓪: (感) 山羊を呼ぶ声。
召候(めんせえ)ん@: (自・不規則) ぃ召候(めんせえ)ん、の平民的発音。