表紙 前文

 

 ?あ ?い 'い ?う 'う ?え 'え ?お 'お                

 

   ち

 

 首里言葉には、「つぃ」という発音があり、これは、首里以外では大体「ち」と発音される。したがって、「ち」に載っていない語は、「つぃ」を調べる必要がある。

 

乳(ちい)⓪: (名) @乳。乳汁。 @乳(ちい)や有(あ)み。/お乳は出るか。 

@乳(ちい)措(う)ちゅん。/離乳する。乳を措く意。 @乳(ちい)ぬ溢(ええ)

ゆん。/乳が出る。 ➁乳。乳房。

慶伊瀬(ちい)⓪: 慶伊瀬島。沖縄本島と慶良間列島(きらま)の中間にある小群島。

※「けいせ」、島尻郡渡嘉敷村に属する。いずれも無人島である。慶良間よりは、那覇

市に近い。第二次世界大戦にあいては、このうちの「神山島」よりアメリカ軍の砲撃

が行われた。

血(ちい)@: (名) 血。血液。 @血(ちい)ぬ走(は)ゆん。/血が流れる。 @

血(ちい)引(ふぃ)ちゅん。/イ・血を引く。血統を引く。ロ・(薬などが)気が

抜ける。

気(ちい)@: (名) 気。[気]に対応するがあまり用いず、肝(ちむ)[心。「肝」に

対応する語]の方を多く用いる。 @気(ちい)に適(かな)ゆん。/気に入る。心

にかなう。 @気(ちい)に付(つぃ)ちゅん。/気がつく。気にとまる。

卦(ちい)@: (名) 易。卦。 @卦(ちい)立(た)てぃゆん。/卦を立てる。

遂(ちい)⁻: (接頭) 動詞の前につき、〜してしまう。思い切って〜する、軽く〜す

るなどの意を表す。けえ⁻、と同じ意味。 @遂(ちい)替(けえ)ゆん[替えてしま

う]、遂(ちい)履(は)ちゅん[首にかけてしまう]など。

乳離(ちいあか)り⓪: (名) 乳離れ。離乳。 @乳離(ちいあか)り為(しゅ)ん。

/※動詞化。

乳母(ちいあん)⓪: (名) 乳母。乳母前(ちいあんめえ)、の略。

乳姉前(ちいあんめえ)⓪: (名) 乳母。単に、乳姉(ちいあん)、または、姉前(あ

んめえ)、ともいう。  

遂行(ちいい)⁼ちゅん⓪: (自・不規則、活用は、行(い)ちゅん、と同じ) 行って

しまう。思いきって行く。行っちゃう。

気入(ちいい)り@: (名) 気に入った物。お気に入り。

血色(ちいいる)@: (名) 血色。 @血色(ちいいる)出(ぃん)じ而居(とお)

ん。/血色がよい。

乳親(ちいうや)⓪: (名) 乳母。乳姉上(ちいあんめえ)[乳母]は、雇われて来る

  者をいうが、乳親(ちいうや)、はその限りではない。

着掛(ちいか)き@: (名) 着始めの着物。一二度着ただけの新しい着物。

血瘡(ちいがさ)⓪: (名) 乳房にできる悪性の腫物。乳腺炎。

血滓澱(ちいかさぐい)⓪: (名) 血痰。

乳涸(ちいが)じらあ⓪: (名) 乳不足の者。母にも子にもいう。

乳涸れ(ちいが)じり⓪: (名) 乳不足。乳が十分出ないこと。また、乳不足のため、

乳児がやせおとろえること。がじり<涸(が)じりゆん(やせ細る)。

共企(ちいく)⓪: (名) 共謀。ぐる。示し合わせてたくらむこと。 @其達(うっ

たあ)や共企(ちいく)為居(しょお)てえさ。/彼らは示し合わせていたのだ。

稽古(ちいく)⓪: (名) 稽古。 @稽古(ちいく)為(しゅ)ん。/※動詞化。

気喰(ちいくぁ)あ根喰(にいくぁ)あ⓪: (副) つっけんどんなさま。 @気喰(ち

いくぁ)あ根喰(にいくぁ)あ為(しゅ)ん。/※動詞化。

乳喰(ちいくぇ)え歯(ばあ)⓪: (名) 乳歯。 

稽古物(ちいくむん)⓪: (名) 稽古して習うもの。学問・技能・工芸などをいう。 

  @女(うぃなぐ)ぬ稽古物(ちいくむん)。/女が稽古するもの。裁縫など。

乳小(ちいぐぁあ)⓪: (名) 小さい乳。少女の乳。

気肥(ちいぐぇ)え者(むん)@: (名) 気肥(ちぐぇえ)い者(むん)、と同じ。

着心地(ちいぐくち)@・ (名) 着心地。

遂替(ちいけえ)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 替えてしまう。替えちゃう。

着替(ちいけえ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 着替える。

警察(ちいさつぃ)@: (名)[新] 警察。明治のはじめごろ一時使われた語。

基石(ちいしい)⓪: (名) 機織りの器具の名。重い木や石に、木・竹の柄を立てた

もの。経糸を巻いた、巻板(まちちゃ)、を立てかけたり、あるいは糸を織る時、綛糸

(かな)[かせ糸]を掛けたり、種々の用をする。

遂湿(ちいしっ)た⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) ぐったりする。元気がなくなる。

啓聖廟(ちいしんびゅう)⓪: (名) [啓聖廟] 聖廟(しいびゅう)、と同じ。

系図(ちいずぃ)@: (名) 系図。

血筋(ちいすぃじ)@: (名) 血筋。血統。

鶏飧糕(ちいすんこお)⓪: (名) 甑(くしち)い御菓子(うくぁあし)[祭祀用の菓

子の名。その項参照]の一種。落花生入りで黄色に赤白の模様のあるもの。葩飧糕(ぱ

あすんこお)、などとともに中国伝来の名と思われる。 ※鶏飧糕(ちいすんこお)、

葩飧糕(ぱあすんこお)、ともに、由来・典拠のある当て字ではない。「飧(ソン)」は、

簡単な食べ物、「葩(ハ)」は、花のことである。

気高(ちいだか)さん@: (形) 生意気である高ぶっている。

気高(ちいだか)者(むん)@: (名) 生意気な者。高ぶった者。

着丈(ちいだき)@: (名) 着たけ。身長に合う着物のたけ。

卦立(ちいた)てぃやあ⓪: (名) 易者。卦(ちい)を立てる者の意。三世相(さん

  じんそお)、ともいう。

血垂(ちいだ)らかあ@: (副) 血だらけ。血まみれ。血垂(ちいだ)るかあ、とも

いう。 @倒(とお)りてぃ血垂(ちいだ)らかあ為居(しょお)たん。/倒れて血

まみれになっていた。

血垂(ちいだ)るかあ@: (副) 血垂(ちいだ)らかあ、と同じ。

景色(ちいち)@: (名) @景色。風景。 @良(いぃ)い景色(ちいち)やんやあ。

/いい景色だなあ。 文語では、景色(ちしち)。 ➁[新?]景気。

乳乳(ちいちい)⓪: (名) 乳の小児語。おっぱい。

ちいちいかあかあ@: (副) 食べものが胸につかえるさま。食べものがのどにつかえ

るさま。 @空物(からむの)おちいちいかあかあ為(っし)喰(か)まらん。/お

かずがないとのどにつかえて食べられない。

消(ち)い消(ぢ)いとぅ@⓪: (副)[文] 心が苦しく責めつけられるさま。消え消

えとの意か。 @我肝(わぢむ)消(ち)い消(ぢ)いとぅ成(な)るが心地(しん

ち)。/苦しくてわが心が消え入りそうな心地。

遂違(ちいちげ)えい⓪: (名) 脱臼。

遂違(ちいちげ)え⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 脱臼する。

ちいちゃあ⓪: (名) 犬の小児語。わんわん。

ちいちゃあちいちゃあ⓪: (感) 犬を呼ぶ声。

乳兄弟(ちいちょおでえ)⓪: (名) 乳兄弟。乳姉妹。

絹(ちい)着物(ぢん)⓪: (名) 春秋に上から羽織る単衣の礼服。男女用。貴族は

絹、士族は木綿で作った。 @富里(ふさとぅ)が綿着物(わたぢん)打(う)ち脱

(は)じてぃ絹着物(ちいぢん)心(ぐくる)に打(う)ち着(く)してぃ。[富里が

わた衣 うちはじて 単衣ごころ うちくして(越来よう節)]富里(男の名)が晴れ

着をぬいで、絹着物(ちいぢん)のつもりで女に打ち着せて。 ※越来よう節は、現

在は、単に、越来節が普通のようである。

月(ちいち)ん達(たあ)⓪: (名) 屋久貝(さざえに似て大型の貝)の蓋。文鎮な

どにする。月(ちいち)ん唐(とお)、月(ちち)ん達(たあ)、ともいう。

月(ちいち)ん唐(とお)⓪: (名) 月(ちいち)ん達(たあ)、と同じ。

血止(ちいどぅ)み草(ぐさ)@: (名) 血止め草。さんしちそう。せり科の多年生

  草木。葉の汁が止血・消毒になる。

着倒(ちいどお)り@: (名) 着倒れ。着物にぜいたくして産を傾けること。 @首

里(しゅい)ん人(ちょ)お着倒(ちいどお)り、那覇(なあふぁ)ん人(ちょ)お

喰(くぇ)え倒(どお)り、泊(とぅまい)ん人(ちょ)お為倒(しいどお)り。/

首里の人は着倒れ、那覇の人は食い倒れ、泊の人は働き倒れ。

気遅(ちいにい)さん@: (形) 気が長い。悠長である。のんびりしている。

乳(ちい)ぬ首(くび)⓪: (名) 乳首。

乳飲(ちいぬ)みん子(ぐぁ)⓪: (名) ちのみご。乳児。

血(ちい)ぬ業(わざ)@: (名) @血がさせる業。悪いと知りながらやめられぬ悪

  事。血統がさせる業。やめられぬ喧嘩・放蕩など。 ➁悪血がもたらす病気。

牙(ちいば)@: (名) @牙。 ➁犬歯。糸切り歯。

血張(ちいは)い@: (名) こり。うっ血。 @肩(かた)ぬ血張(ちいは)い為居

(しょお)ん。/肩がこっている。

血張(ちいは)い根張(にいは)い@: (名) こり。うっ血。血張(ちいは)い、を

強めていう語。 @血張(ちいは)い根張(にいは)いぬ強(ちゅう)さん。/こり

がひどい。

首佩(ちいは)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) 首にかけてしまう。首にはいてしまう。

軽薄(ちいふぁく)@: (名) [軽薄]傲慢。 @軽薄(ちいふぁく)な人間(にん

ぢん)。/傲慢な人間。

罫引(ちいふぃ)ち紙(かび)@: (名) 罫紙。罫引き紙の意。

乳膨(ちいぶっくぁ)⓪: (名) 乳房。盛りあがった乳。おっぱい。上品な語ではな

い。

着古(ちいふる)ま⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 着古す。

気早(ちいべえ)さん@: (形) 気が早い。

着(ち)い物(むん)⓪: (名) 冬の単衣。裏のない一重の冬着。男女用。

黄色(ちいる)@: (名) 黄色。

黄色(ちいる)う⓪: (名) 黄色いもの。

黄色紙(ちいるかび)@: (名) 正月などに祭壇と火の神の前に供える黄色の紙。白・

赤・黄の三枚を重ねて供える。

黄色辛塩(ちいるからしゅ)@: (名) うにの塩辛。黄色い塩辛の意。

黄色佩巻(ちいるはちまち)@: (名) [黄冠]黄色の冠。親雲上(ぺえちん)、のか

ぶるもの。

鶏卵糕(ちいるんこお)⓪: (名) 甑(くしち)い御菓子(うくぁあし)[祭祀用の菓

  子]の一種。鶏飧糕(ちいすんこお)、と同じ。

一居入(ちいん)⓪: (名) 織機の筬(おさ)の種類の名。経糸880本を通すもの。

  また、それで織った布。解(ふどぅ)ち、の項参照。

極合事(ちうぇえくとぅ)⓪: (名) 極合事(ちゅうぇえくとぅ)、と同じ。

極合物(ちうぇえむん)⓪: (名) 極合物(ちゅうぇえむん)、と同じ。

ちぇえ@: (感) おや。おお。まあ。珍しく思った時、感心した時などに発する語。

男女とも使う。 @ちぇえ珍(ふぃるま)しい物(むん)。/おや、珍しい。 @ちぇ

え清(ちゅ)らさん。/おお、美しい。 ※くれぐれも、ちぇっ、と発音しないよう

に。

接貢船(ちぇっくんしん)@: (名) [接貢船] 進貢船(ちんくんしん)、を迎える

名目で、翌年中国へ行く船。貿易を行うのが目的で、名前は口実のために付けたもの。

※進貢船は、二年に一度であったが、名目上の接貢船が許されたため、実質的に毎年

貿易が行われる形となった。

拳繰(ちぇんく)るう⓪: (名) 拳繰(ちゃんく)るう、と同じ。

近(ちか)田舎(いなか)⓪: (名) 都(首里)に近いいなか。中頭・島尻の一部な

どをいう。

近親戚(ちかうぇえか)⓪: (名) 近親。近い間柄の親戚。近間柄(ちかまがら)、と

  もいう。

気掛(ちが)かい@: (名) 気がかり。 @気掛(ちが)かいな。/気がかりな。心

  配な。

気掛(ちが)き@: (名) 心がけ。 @気掛(ちが)きぬ良(ゆ)たしゃん。/心が

  けがよい。

気掛(ちが)き⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 精出す。(仕事などに)励む。

近(ちか)さん⓪: (形) 近い。近(ちちゃ)さん、ともいう。 @遠(とぅ)さる

親戚(うぇえか)やか近(ちか)さる他人(たにん)。/遠い親戚より近い他人。

地方(ちかた)⓪: (名) 地所。

近付(ちかづぃ)き⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 近付ける。

近付(ちかづぃ)⁼ちゅん⓪: (自 ⁼かん、⁼ち) 近付く。

束辺名(ちかふぃな)⓪: (名) 束辺名。 ※「つかへな」、糸満市にあった地名。束

  辺名(つかへな)グスクがある。

近間柄(ちかまがら)⓪: (名) [近間柄]近親。近い親戚。遠間柄(とぅうまがら)、

に対する。「間柄(まがら)」は、日本国語大辞典には載っておらず、共通語ではない

ようである。

近目(ちかみ)⓪: (名) 近眼。

近道(ちかみち)⓪: (名) 近道。

近寄(ちかゆ)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 近寄る。

力(ちから)@: (名) 力。

力(ちから)あ@: (名) 力のある者。力持ち。

力(ちから)試(だみ)し@: (名) 力だめし。

力餅(ちからむうちい)@: (名) 力餅。旧暦12月8日鬼餅(むうちい)、の日に作

って子供に与える餅の名。その餅は、蒲葵(くば)、の葉、月桃(さんにん)、の葉、

甘蔗の葉などで包むが、蒲葵(くば)、の葉で包んだ大きいものを特別に作り、男の子

に与える。それをいう。力餅(ちちゃらむうちい)、ともいう。

力持(ちからむ)ち@: (名) 力持ち。力のある者。

汚(ちが)り⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) けがれる。(宗教的な意味で)不浄にな

る。

菊(ちく)⓪: (名) 菊。

祈願(ちぐぁん)@: (名) 祈願。

祈願所(ちぐぁんじゅ)@: (名) 祈願所。神に祈願する所一般をいう。

聞得(ちくぃ)い@: (名) 聞こえ。評判。また、外聞。 @聞得(ちくぃ)いぬ高

(たか)さん。/評判が高い。 ※「きこゑ」は、おもろさうしの頻出語である。

聞得(ちくぃ)いた者(むん)@: (名) 世に聞こえた者。有名な人。

聞得(ちくぃ)い⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @世に聞こえる。評判が高くなる。

有名になる。 ➁合点が行く。うなずける。 @聞得(ちくぃ)いらん事(くとぅ)

言(ぃゆ)ん。/合点の行かないことを言う。

菊御酒(ちくうざき)⓪: (名) [菊御酒]旧暦9月9日の重陽の節供の酒。菊の葉

  を入れて霊前に供え、一家の無事息災を祈って飲む。

気肥(ちぐぇえ)い者(むん)@: (名) なま意気な者。横柄な者。気肥(ちいぐぇ)

  え者(むん)、ともいう。

気肥(ちぐぇえ)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) なま意気になる。横柄になる。

筑佐事(ちくさじ)⓪: (名) [筑佐事]廃藩前の警官。警吏。捕縛吏。その長は、

大筑(うふちく)。

畜生(ちくしょお)⓪: (名) 畜生。また、畜生のような者。

畜生(ちくしょお)擬似(ぎいな)あ⓪: (副) 畜生のようなさま。無慈悲なさま。 

@畜生(ちくしょお)擬似(ぎいな)あ為(しゅ)ん。/むごいことをする。 @畜

生(ちくしょお)擬似(ぎいな)あ、其(う)んな事(くとぅ)ぬ為(な)ゆみ。/

畜生のように、そんなひどいことができるか。

畜生者(ちくしょおむん)⓪: (名) 不人情な者。残酷な者。 @さあさ、夜長方(ゆ

ながた)然長方(さながた)吾(わん)立(た)てぃてぃい、畜生者(ちくしょおむ

ん)。/サーサ(拍子)、一晩中わたしを立たせておくのか、ひどい人。(遊女が客を恨

んだことば)。

奇事(ちぐとぅ)⓪: (名) 不吉を予告する怪しい音。夜中に棺桶を作る音・夜中の

大勢の泣き声など。

筑登之(ちくどぅん)⓪: (名) [筑登之]位階の名。最下位の位階で、王子から数

えて九番目、里之子(さとぅぬし)、の次。 *混効験集:乾巻・人倫に、筑登之た、

とある。

筑登之(ちくどぅん)筋目(すぃじみ)⓪: (名) [筑登之筋目]筑登之(ちくどぅ

ん)、になる士族の家柄。里之子筋目(さとぅぬしすぃじみ)、とともに、譜代の士族

の家柄である。

筑登之親雲上(ちくどぅんぺえちん)⓪: (名) [筑登之親雲上]位階の名。王子か

  ら数えて六番目で、筑登之(ちくどぅん)、が昇進してなる。

気根(ちくん)@: (名) [気根]元気。 @気根(ちくん)ぬ付居(つぃちょお)

ん。/元気がある。

気根不気根(ちくんぶちくん)@: (名) 元気のある時とない時。

気概(ちげえ)@: (名) 気分。 @気概(ちげえ)ぬ良(ゆ)たしゃん。/気分が

よい。 @気概(ちげえ)為(しゅ)ん。/くつろぐ。

違(ちげ)え目(み)⓪: (名) 差異。また、間違い。 @直(すぃ)ぐ分(わ)か

ゆる値(あたい)ぬ違(ちげ)え目(み)。/すぐ分かるほどの差異。 @算明(さん

みん)なかい違(ちげ)え目(み)ぬ有(あ)てえい擬(ぎ)さん。/計算に間違い

があったらしい。

真鍮(ちざく)⓪: (名) 真鍮。

真鍮結髪(ちざくずぃいふぁあ)⓪: (名) 真鍮のかんざし。平民の用いるもの。 ※

  沖縄語辞典、ずぃいふぁあ、となっているが、じいふぁあ、であろうと思う。

萵苣菜(ちさな)⓪: (名) ちしゃ。野菜の名。葉を食用とする。

萵苣菜葉(ちさなばあ)⓪: (名) 萵苣(ちさな)、と同じ。また、萵苣(ちさな)、

の葉。

刻(ちざ)み昆布(くうぶ)@: (名) 刻み昆布。細かく切り刻んだ昆布。

刻(ちざ)み煙草(たばく)@: (名) 刻みたばこ。

刻(ちざ)み大根(でえくに)@: (名) 切り干し大根。

刻(ちざ)⁼ぬん@: (他 ⁼まん、⁼でぃ) @刻む。細かく切る。 ➁彫刻で、刻んで

  物の形を作る。

喜瀬(ちし)⓪: (名) 喜瀬。 ※「きせ」、名護市の地名。 *おもろさうし・99

  7に、きせ、とある。

岸(ちし)@: (名)[文] 岸。海岸。口語は、海端(うみばた)。

禁止(ちじ)@: (名) 悪いこと。劣ること。比較して悪い場合にいう。 @弟(う

っとぅ)やかん禁止(ちじ)。/弟よりも悪い。 @病(やんめえ)ぬ禁止(ちじ)成

而居(なとお)ん。/病気が悪化している。 *混効験集:坤巻・言語に、きじ、と

ある。

景色(ちしち)@: (名)[文] 景色。口語は、景色(ちいち)。 @四方(ゆむ)ぬ

景色(ちしち)ぬ面白(うむしる)や。/よもの景色の面白や。

岸本(ちしむとぅ)⓪: (名) 岸本。 ※「きしもと」、国頭村今帰仁村にあった地名。

喜舎場(ちしゃば)⓪: (名) 喜舎場。 ※「きしゃば」、中頭郡北中城村の地名。

寄住(ちじゅう)⓪: (名) [居住]寄留。本籍地を離れて、他郷に住まうこと。

喜如嘉(ちじゅか)⓪: (名) 喜如何。 ※「きじょか」、国頭郡大宜味村の地名。沖

  縄語辞典、なぜ、「喜如何」となっているのかわからない。

秘結(ちし)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 秘結する。便秘する。

禁止(ちじ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 人の行為を、さえぎる。止める。また、

禁止する。 @人(っちゅ)ぬ歩(あっ)ちゅすぃ禁止(ちじ)ゆん。/人の歩くの

を止める。通行を止める。 @仕事(しぐとぅ)為(しゅ)すぃ禁止(ちじ)ゆん。

/仕事をするのをさえぎってとめる。また、仕事するのを禁止する。

煙管(ちしり)⓪: (名) きせる(煙管)。 *混効験集:坤巻・器材に、きしれ、と

  ある。

煙管竿(ちしりぞお)⓪: (名) ラオ(羅宇)。きせるに用いる竹の管。‐ぞお<そお

(竿)。

規則(ちすく)@: (名)[新?] 規則。型(かた)、ともいう。

気怠(ちだ)い@: (名) 落胆。がっかりすること。気落ち。弦垂(ちるだ)い、と

もいう。 @気怠(ちだ)い為(しゅ)ん。/※動詞化。

気立(ちだ)てぃ@: (名) 気立て。性質。心だて。 @気立(ちだ)てぃぬ良(ゆ)

たしゃん。/気立てがいい。

汚(ちたな)⁼さん⓪: (形) きたない。不潔である。 @汚(したな)さん、と同じ。

  歯痒(はごお)さん、ともいう。

聞(ち)ち落(う)とぅ⁼しゅん@: (他 ⁼さん ⁼ち) 聞き落とす。聞きもらす。

聞(ち)ち覚(う)び@: (名) 聞き覚え。前に聞いて覚えていること。

父親(ちちうや)@: (名)[文] 父親。

継(ち)ぢ降(う)り⓪: (名) 神の託宣。

聞(ち)ち事(ぐとぅ)@: (名) 聞きもの。音楽など聞いて楽しいもの。

聞(ち)ち苦(ぐり)しゃん@: (形) 聞きにくい。よく聞こえない。

聞(ち)ち籠(ぐ)ん@: (名) 聞いただけで返事をしないこと。相手にだけ言わせ

  自分は黙っていること。

聞(ち)ち返(けえ)し返(げえ)し@: (副) 何度も聞き返して。

聞(ち)ち返(けえ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 聞き返す。

聞(ち)ち萎(しゅう)らあしゃん@: (形) 聞いて味がある。聞いて心をひかれる。

  聞きがいがある。

聞(ち)ち上手(じょおじ)@: (名) 聞きじょうず。

聞(ち)ち度(ちゃ)くん@無(ねえ)ん⓪: (句) 聞きたくもない。聞き苦しい。

聞くにたえない。

聞(ち)ち流(なが)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 聞き流す。聞き捨てにする。

聞(ち)ち憎(にく)さん@: (形) 聞いて腹が立つ。聞いただけでも憎い。 ※共

通語の「聞きにくい」は、「聞き取りにくい」という意味であるが、古語の「聞きにく

し」は、「聞いていて不快に感じられる」というような意味であり、日本書紀でもその

ような意味に使われている。

禁止(ちぢ)ぬ牌(ふぇえ)⓪: (名)[文] 禁札。 @恩納(うんな)松下(まつぃ

した)に禁止(ちぢ)ぬ牌(ふぇ)ぬ立(た)ちゅすぃ、恋(くい)忍(しぬ)ぶ迄

(までぃ)ぬ禁止(ちぢ)や無(ね)さみ。[恩納松下に禁止の牌の立ちゆす 恋忍ぶ

までの 禁やないさめ]恩納番所の松の下に禁札が立っているが、恋をすることまで

禁止することはあるまい。 ※恩納なべの琉歌である。

縮(ちぢ)⁼ぬん@: (自 ⁼まん、⁼でぃ) (縮んで)しわが寄る。単に縮む意では、

  短(いん)ちゃく成(な)ゆん、などという。

聞(ち)ち惚(ぶ)り@: (名) 聞き惚れること。

聞(ち)ち惚(ふ)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 聞き惚れる。聞いてうっとりす

る。

縮曲(ちぢま)が⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 縮みあがる。すっかり縮む。また、

寒さ・恐怖などで、縮みあがる。

縮(ちぢ)み⓪: (名) 織物の名。縮み織り。

縮(ちぢ)み⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) (縮ませて)しわをよせる。

聞(ち)ち間違(まちげ)え@: (名) 聞き間違い。

聞(ち)ち回(まあ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 聞き回る。秘密などを、あちこ

  ちから聞き出す。

近御肌身(ちちゃうんぱだん)⓪: (名) 御近親。近い御親戚。御肌身(うんぱだん)、

  は親戚の敬語。

近(ちちゃ)さん⓪: (形) 近い。近(ちか)さん、ともいう。

力餅(ちちゃらむうちい)@: (名) 力餅(ちからむうちい)、と同じ。

着(ち)ちゃる掛(か)きた@: (名) (貧乏で、または旅先などで)着替えのない

こと。着たきり雀。 @着(ち)ちゃる掛(か)きた為(っし)歩(あっ)ちゅん。

/着替えのない生活をする。

千鳥(ちぢゅい)⓪: (名) 千鳥。海浜に群れて鳴き飛ぶ小鳥。千鳥奴(ちぢゅやあ)、

ともいう。文語は、浜千鳥(はまちどぅり)。 *混効験集:坤巻・気形に、ちぢよい、

とあり、乾巻・気形に、ちちよゐ、とある。 ※千鳥は、万葉集に多数登場する。

縮毛(ちぢゅう)⓪: (名) 縮れ毛。縮れた髪。また、縮れ毛の人。

千鳥奴(ちぢゅやあ)⓪: (名) 千鳥。千鳥(ちぢゅい)、と同じ。

縮毛奴(ちぢゅやあ)⓪: (名) 縮れ毛の者。

聞(ち)⁼ちゅん@: (他 ⁼かん、⁼ち) 聞く。音・話を耳にする。また、尋ねる。ま

た、承諾する。 @先(きっさ)聞(ち)ちゃん。/さっき聞いた。 @聞(ち)か

しゅん。/聞かせる。また、話して聞かせる。 @聞(ち)かりゆん。/イ・聞かれ

る(受け身)。ロ・聞こえる。(聞(ち)くぃいゆん、は有名になるの意。) @聞(ち)

かあ聞(ち)く所(とぅくる)に捨(すぃ)てぃり。(諺)/人の非難・悪口などは、

聞いたら聞いた所で聞き捨てにせよ。人に伝えるとやっかいが起きる。 @聞(ち)

かん耳(みん)抉(くじ)らあ報(ふう)ぬ有(あ)ん。(諺)/聞かないつんぼはし

あわせである。聞けば腹を立ててやっかいになるだろう。 @聞(ち)ちゅる者(む

ん)ぬ答(いれ)えゆみ。/聞いている者が答えるものか。聞こえながら知らぬ振り

をして返事をしない者を皮肉に言ったことば。 @聞(ち)而居(ちょお)てぃ嬉(う

っ)しゃ為居(しょお)すぃが。/聞いて喜んではいるが。おめでたのあった人に会

い、まだお祝いに行っていない場合にいうあいさつ。 @聞而居(ちちょお)りよお。

/おぼえてろよ。 @聞(ち)ち置而居(うちょお)り。/[文]おぼえてやがれ。 

@聞(ち)かんだらあ聞(ち)かん喰(くぁ)んな。/聞かないなら聞かないでいや

がれ。(※首里にもこのような乱暴な言い方があることに驚いた。)

利(ち)⁼ちゅん@: (自 ⁼かん、⁼ち) 利く。効果がある。 @薬(くすい)ぬ利(ち)

ちゅん。/薬が利く。 @楫(かじ)利(ち)ちゅん。/利く。ききめがある。効果

がある。(かじ、は意味不明。単独では用いない) @楫(かじ)利(ち)ちゅる薬(く

すい)。/ききめのある薬。 @如何然(ちゃっさ)言(い)ちん楫(かじぇ)え利(ち)

かん。/いくら言ってもききめはない。 ※「かじ」は、おそらく、「楫・舵・梶(か

じ)」のことであろうと思われる。

知行(ちぢょお)@: (名) 知行。領地。また、領地を支配し、年貢などを得ること。

契(ちぢ)り@: (名) @契り。固い約束。 ➁契り。宿世の縁。

聞(ち)ち分(わ)き@: (名) 聞き分け。了解し得心すること。 @聞(ち)ち分

(わ)きぬ無(ねえ)らん。/聞き分けがない。わからず屋である。

聞(ち)ち分(わ)き⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 聞き分ける。聞いて納得する。 

@言(い)い分(わ)きらあ聞(ち)ち分(わ)きてぃ取(とぅ)らせえ。/筋を立

てて話した場合には、聞き分けておくれ。

機嫌(ちぢん)@: (名) 機嫌。 @良(いぃ)い機嫌(ちぢん)ぬ時(とぅち)に

言(ぃゆ)ん。/機嫌のいい時に言う。

縮(ちぢ)ん皮(かあ)@: (副) 寒さ・恐怖などで、縮みあがったさま。 @縮(ち

  ぢ)ん皮(かあ)為居(しょお)ん。/縮みあがっている。

月(ちち)ん達(たあ)⓪: (名) 月(ちいち)ん達(たあ)、と同じ。

結構(ちっくう)@: (名) @結構。立派。 ➁堅固。 @結構(ちっくう)な家(や

  あ)。/堅固な家。

吉兆(ちっちゅう)@: (名) 吉兆。縁起のよいしるし。

気(ちっ)とぅ@: (副) @きつく。強く。しっかりと。 @差(さ)し縄(なあ)

持(む)っち近(ちか)く寄(ゆ)てぃからに、又(また)ん隠(かく)しゅらば気

(ちっ)とぅ込(く)ん締(し)みり。[差縄持つち 近く寄てからに 又も隠しゆら

ば きつとくんしめれ(大川敵討)]捕縄を持って近く寄って、またも白状しないなら

ばきつく縛れ。 ※大川敵討(おおかわてきうち)は、久手堅親雲上(くでけんぺえ

ちん)作といわれる組踊である。 ➁きっと。必ず。 @気(ちっ)とぅ有(や)み。

/必ずそうか。間違いないか。

潔白(ちっぱく)⓪: (名) 潔白。 @潔白(ちっぱく)な。/潔白な。

黄大根(ちでえくに)⓪: (名) 人参。黄大根の意。 *混効験集:乾巻・飲食に、

  きたいこね、とある。

気(ち)とぅ立(だ)⁼ちゅん@: (他 ⁼たん、⁼っち) 乗り気になる。思い立つ。気

  が進む。

祈禱(ちとお)@: (名) 祈禱。

祈禱代(ちとおが)あい@: (名) 祈禱の代わりとなるもの。祈禱に代わりうる効能。

家を新築した場合などに、立派な三味線で歌の上手な人に歌ってもらえば、その家は

祈禱したほどの効能があるなど。

知名(ちな)⓪: (名) 知名。 ※「ちな」、南城市知念の地名。 *おもろさうし・

  1300に、ちにや、とある。

喜名(ちなあ)⓪: (名) 喜名。 ※「きな」、中頭郡読谷村の地名。マシュー・ペリ

ー提督が休憩した「喜名番所(きなばんじょ)」があったところ。

甲(ちにい)⓪: (名) きのえ(甲)。十干の第一。

竹編(ちにぶ)@: (名) あじろの目の細かいもの。竹を密に編んだもの。垣や壁な

どにする。

竹編垣(ちにぶがち)⓪: (名) 竹編(ちにぶ)、の垣根。

知念(ちにん)⓪: (名) 知念。 ※「ちねん」、南城市知念の地名。 *おもろさう

  し・1248に、ちねん、とある。

知念崎(ちにんざち)⓪: (名) 知念岬。島尻郡の東端の岬。

昨日(ちぬう)⓪: (名) きのう。昨日。

昨日今日(ちぬうちゅう)⓪: (名) きのうきょう。昨今。

昨日(ちぬう)ぬ夜(ゆる)⓪: (名) おとといの晩。一昨晩。一昨夜。昨晩は、昨

夜(ゆうび)。遠日(うぅってぃい)ぬ夜(ゆる)、は、やはり一昨晩の意になるが、

あまり用いない。 ※昨日(きのう)の夜(よる)は、共通語の古語では、沖縄語と

同じ意味があったようである。枕草子・292、成信の中将は「さあらんを、昨夜(よ

べ)も昨日の夜も、そがあなたの夜も、すべて、このごろ、うちしきり見ゆる人の、

今宵いみじからん雨にさはらで来たらんは」。

木(ち)ぬ子(く)⓪: (名) きのこ。傘と柄のはっきりしている、いわゆるきのこ

の形をしたものをいう。したがって、草原石蓴(もおああさ)、耳凝(みみぐい)、な

どは、木(ち)ぬ子(く)、とはいわない。食用のものも、有毒のものもさすが、主と

して食用のものをいうようである。占地(しみじ)[しめじ]など。

気(ち)ぬ利(ち)ち@: (名) 気が利くこと。 @気(ち)ぬ利(ち)ちぬ有(あ)

ん。/気が利く。 @気(ち)ぬ利(ち)ちぬ無(ねえ)らん童(わらび)。/気の利

かない子供。

乙(ちぬとぅ)⓪: (名) きのと(乙)。十干の第二。

気(ち)ぬ毒(どぅく)@: (名) @[文・古]残念。 @玉村(たまむら)ぬ若按

司(わかあじ)取(とぅ)い逃(ぬ)がち居(うぅ)らん、眠(にぶ)る目(み)ん

寝(に)らん気(ち)ぬ毒(どぅく)どぅやゆる。[玉村の若按司 取逃ちをらん ね

ぶる目もねらん 気の毒どやたる(忠臣身替)]玉村の若按司を取り逃がしてしまって、

寝ようにも安心して寝られない。残念である。 ※忠臣身替(ちゅうしんみがわり)

は、辺土名親雲上(へんとなぺえちん)作の組踊である。 ➁[新]気の毒。

地内(ちねえ)⓪: (名) @家庭。家族。 ➁(接尾)家族。 @一地内(ちゅちね

え)[一家族、一家]、二地内(たちねえ)[二家族]など。

地内尽(ちねえかじ)@: (名) 家ごと。戸ごと。 @地内尽(ちねえかじ)歩(あ

  っ)ちゅん。/家ごとに訪問する。

地内越(ちねえぐ)し@: (名) 一家全部が引っ越すこと。家族全体の転居。

地内中(ちねえじゅう)@: (名) 家族中。一家全体。

地内人数(ちねえにんず)@: (名) 家族。家族全体。また、家族の人数。

知花(ちばな)⓪: (名) 知花。 ※「ちばな」、沖縄市の地名。 *おもろさうし・

  986に、ちはな、とある。

知花焼(ちばなや)ち⓪: (名) 知花焼き。中頭郡美里間切知花村に産する焼きもの。

  土と焼き方に特色があり、珍重された。

気張(ちば)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) がんばる。精出して働く。 @気張(ち

ば)ゆみ。/働いているか。目下の働いている者へのあいさつ。目上の働いている人

へは、御気張(うちば)い召候侍(みせえびい)み、という。 @やあ母上(あや)

前(めえ)ゆ、軈(やが)てぃ喜名村(ちなむら)や頼(たゆ)い島(じま)でむぬ、

御気張(うちば)い召候(みしょお)り御供(うとぅむ)為侍(しゃび)ら。[やああ

や前よ やがて喜名村や たより島だいもの御気張よめしやうれ 御供しやべら(大

川敵討)]ねえおかあさん、やがて着く喜名村は縁故のある村ですから、がんばって下

さい。お供しましょう。 ※大川敵討(おおかわてきうち)は、久手堅親雲上(くで

けんぺえちん)作の組踊である。

厳(ちび)っさん@: (形) きびしい。厳格である。

仮病(ちびょお)@: (名) 仮病。うその病気。作(つく)い病(やん)めえ、とも

いう。

気病(ちびょお)@: (名) 気のやまい。気やみ。心配から起こる病気。神経衰弱。

  気病(ちや)み、ともいう。

厳(ちび)らあしゃん⓪: (形) きびきびして気持ちよい。てきぱきしている。かい

がいしい。

帰帆(ちふぁん)@: (名) 帰帆。中国・日本本土などから船で帰ること。帰国。

聞得大君(ちふぃぢん)@: (名) [聞得大君]きこえ大君。国王の祖先を祭る神官。

斎宮に相当する神職で、国家の宗教的元首である。代々、王の娘、または王妃、王の

未亡人があたり、全国の、宣(ぬう)る[のろ]をも統御した。 *おもろさうし・

28に、きこゑ大きみ、とある。

聞得大君(ちふぃぢん)御殿(うどぅん)@: (名) [聞得大君御殿]聞得大君(ち

  ふぃぢん)、の住む御殿。また、聞得大君(ちふぃぢん)、の敬称ともなる。

聞得大君(ちふぃぢん)愛(がな)しい@: (名) 聞得大君(ちふぃぢん)、の敬称。

気早(ちふぇえ)@: (名) [気早] 意気込みがよいこと。 @気早(ちふぇえ)

ぬ有(あ)ん。/意気込みがよい。 @気早(ちふぇえ)な者(むん)。/意気込みの

よい者。

気任(ちまか)し@: (名) わがまま。勝手。放縦。 @気任(ちまか)しな者(む

ん)。/わがままな者。 @やあ石川(いしかわ)、我(わ)が下知(ぢち)に背(す

む)く気任(ちまか)しぬ輩(やから)、急(いす)じ引(ふぃ)ち立(た)てぃてぃ

素引(すん)ち行(い)き。[やあ石川 わが下知に背く 気まかせのやから 急ぎ引

き立てて そんち行け(大川敵討)]それ石川(家来の名)、そいつはわが下知にそむ

く勝手なやつ、早く引っ立ててひきずって行け。 ※大川敵討(おおかわてきうち)

は、久手堅親雲上(くでけんぺえちん)作といわれる組踊である。

気儘(ちまま)@: (名) 気まま。ほしいまま。 @気儘(ちまま)な暮(く)らし。

/気ままな暮らし。

君(ちみ)@: (名) @首里や地方の王家筋の宗教をつかさどる神女。聞得大君(ち

ふぃぢん)、に直属し、各間切(まぢり)の、宣(ぬう)る[のろ]よりも位が高い。 

➁[文]君。主君。 @やあ母親(ふぁふぁうや)ゆ、天(てぃん)とぅ地(ぢ)ぬ

中(なか)に君親(ちみうや)ぬ敵(てぃち)や倶(とぅむ)に天(てぃん)頭(か

み)てぃ、地(ぢ)や踏(ふ)まんてぃやり。[やあ母親よ 天と地の中に 君親の敵

や 供に天かめて 地やふまぬてやり(忠臣身替)]やあ母よ、天と地の間に君や親の

かたきは倶に天を戴いて地をふまぬといわれています。 ※忠臣身替(ちゅうしんみ

がわり)は、辺土名親雲上(へんとなぺえちん)作の組踊である。 ※沖縄語の「君」

は普通は神女のことをいい、おもろさうしに登場する「君」は、全て神女のことであ

る。組踊は、大和言葉の影響が多く、また「不倶戴天」を踏まえているので、この場

合の「君」は、「主君」のことである。「きみ」はおもろさうしの頻出語である。

君誇(ちみふく)い@: (名) 首里城の建物の名。御城(うぐすぃく)、の項参照。 *

  混効験集:乾巻・家屋に、君誇、とある。

君誇(ちみふく)い御門(うじょお)@: (名) 首里城の門の名。御城(うぐすぃく)、

の項参照。 *混効験集:乾巻・家屋に、きみほこりおぢやう、とある。

奇妙(ちみゅう)@: (名) 奇妙。不思議。 奇妙(ちみゅう)な事(くとぅ)。/奇

妙なこと。

肝(ちむ)⓪: (名) @肝。肝臓。食物としての、豚などの肝臓。 ➁心。心情。情。

心(くくる)、よりもはるかに多く使う。 @肝(ちむ)潤明(うらあ)きゆん。/自

分の心を慰める。心を水に浸す意。 @歌(うた)んでえ読(ゆ)でぃ肝(ちむ)潤

明(うらあ)きら。/歌でもよんで心を慰めよう。 @肝(ちむ)呉(くぃ)ゆん。

/情をかける。心をくれるの意。 @誠(まくとぅ)真実(しんじつぃ)ぬ我肝(わ

ぢむ)どぅん呉(くぃ)らば村原(むらばる)が事(くとぅ)ん言(い)やな置(う)

ちゅみ。[誠真実の我肝ども呉らば 村原が事も いやな置きゆめ(大川敵討)]わた

しが本当に情をかけてやるならば、女も村原のことを言わずには置かないだろう。 ※

大川敵討(おおかわてきうち)は、久手堅親雲上(くでけんぺえちん)作の組踊であ

る。 @肝(ちむ)違(たが)あゆん。/心が合わない。意志が疎通しない。誤解す

る。 @肝(ちむ)抱(だ)ちゅん。/悲しみでいっぱいになる。憂い悩む。 @肝

(ちむ)抱(だ)かりゆん。/憂いや悲しみにとざされる。 @肝(ちむ)蹴(ち)

い返(けえ)らしゅん。/心を動転させる。また、突然狂い出す。 @肝(ちむ)尋

(とぅ)めえゆん。/心を取り直す。乱れた心を静める。 @肝(ちむ)尋(とぅ)

めえらしゅん。/慰めて心を落ち着かせる。 @肝(ちむ)取合(とぅや)あしゅん。

/心を整える。心配事などを処理して、心を安んずる。 @肝(ちむ)取合(とぅや)

あさらん。/心が乱れ、考えがまとまらない。 @肝(ちむ)取(とぅ)ゆん。/機

嫌をとる。 @肝(ちむ)とぅん体(てえ)とぅん適(かな)あん。/何事もままな

らない。 @仏縁(ぶつぃいん)ぬ無(ねえ)遣侍(やび)らん、物作(むづく)い

とぅん相応(ふさあ)らん、又(また)潮(しゅう)焚(た)きば雨(あみ)ぬ降(ふ)

い続(つぃぢ)ちゃい、旁(かたがた)肝(ちむ)とぅん体(てえ)とぅん適(かな)

あらん様子(よおすぃ)遣有侍(ややびい)たん。[物縁の無いやべらぬ 物作ともふ

さあらぬ 又塩焚けば雨の降続きやり 旁々肝ともたいとも叶らん様子ややべいたん

(花売之縁)]縁がないのか、作物もうまくいかず、また塩を焚けば雨が降り続くし、

全くどうにもしようがなく、途方に暮れた様子でありました。 ※花売之縁(はなう

りのえん)は、高宮城親雲上(たかみやぐすくぺえちん)作の組踊である。※物縁(ぶ

つえん)という共通語はないようである。大和言葉の影響より、「仏縁」であろうと思

われる。 @肝(ちむ)ぬ悔(く)い引(ふぃ)ち。/心の底から悔いなやむこと。

心からつらく思うこと。 @肝(ちむ)ぬ先(さち)にん掛(か)きらん。/全く気

にしない。少しも懸念しない。 @肝(ちむ)ぬ狭(しば)さん。/心が狭い。心(く

くる)ぬ狭(しば)さん、ともいう。 @肝(ちむ)ぬ忍(しぬ)ばらん。/心にし

のびない。(見るに・聞くに)しのびない。 @肝(ちむ)ぬ底(すく)。/心の底。

心(くくる)ぬ底(すく)、ともいう。 @肝(ちむ)ぬ解(とぅう)きらん。/心が

解けない。釈然としない。心(くくる)ぬ解(とぅう)きらん、ともいう。 @肝(ち

む)ぬ所(とぅくる)ん無(ねえ)ん。/心の居所がない。心配などで、心が落ち着

かない。 @肝(ちむ)ぬ乗(ぬ)りらん。/気乗りがしない。心が進まない。 @

肝(ちむ)ぬ無(ねえ)ん、また、肝(ちむ)ん無(ねえ)ん。/熱意がない。する

気がない。また、冷淡である。心ない。 @肝(ちむ)ん無(ねえ)ん仕方(しかた)。

/心のこもらぬやりかた。また、心ないしかた。 @肝(ちむ)ぬ行会(ゆちゃ)ゆ

ん。/心が合う。また、意志が通ずる。納得がいく。 @肝(ちむ)直(のお)しゅ

ん。/心をとり直す。機嫌を直す。また、心をなだめ柔らげる。 @肝(ちむ)直(の

お)ゆん。/機嫌が直る。怒りがおさまる。 @肝(ちむ)満(ふ)じゅん。/満足

する。十分と思う。 @肝(ちむ)ん満(ふ)がん。/満足しない。 @肝(ちむ)

ん満(ふ)がんだらあ止居為置(よおしょお)けえ。/意に満たないならばよして置

け。 @肝(ちむ)痛(や)ぬん。/心を痛める。また、後悔する。 @波上(なん

みん)ぬ開静(けじょ)や首里(しゅい)ぬ開静(けじょ)とぅ思(む)てぃ、里(さ

とぅ)起(う)くち遣(や)らち我肝(わじむ)痛(や)ぬさ。[波上の開静や 首里

の開静ともて 里起ちやらち 我肝病ぬさ]波上の護国寺のあかつきの鐘を首里の円

覚寺のそれと思い違いして、恋しい君を帰してしまい、後悔で心が痛む。 @肝(ち

む)ん颯々(さあざあ)とぅ成(な)ゆん。/気もせいせいする。心もさっぱりとす

る。 @肝(ちむ)ん奪抉(たっく)じらりいる如居(ぐとお)ん。/悩みごとで、

心も突き破られる思いである。 @肝(ちむ)ん消(ち)い消(ぢ)いとぅ成(な)

ゆん。/心が責めつけられて、心も消え消えになる。 @肝(ちむ)ん肝(ちむ)成 

(な)らん。/心も心ならず。とうていしのびない。とうてい落ち着いていられない。 

@此(く)り迄(までぃ)ゆとぅ思(み)ば肝(ちむ)ん肝(ちむ)成(な)らん、

如何(いちゃ)しがな別(びつぃ)に計(はかれ)えや無(ね)らに。[これ迄よと思

ば 肝も肝ならぬ いきやしがな別に 計ひやないらね(忠臣身替)]これまで(で別

れるか)と思うと、とうていしのびない。何とかして別の計らい方はないものか。 ※

忠臣身替(ちゅうしんみがわり)は、辺土名親雲上(へんとなぺえちん)作の組踊で

ある。 @肝(ちむ)ん体(てえ)ん有(あ)らん。/悲しみ・憂いで心も体もどう

にもならない。 @肝(ちむ)ん朦朧(もおどお)成(な)ゆん。/心が乱れ、どう

してよいかわからなくなる。 @肝(ちむ)割(わ)ゆん。/胸襟を開く。心を開く。 

*おもろさうし・89に、きむ、とあり、33に、きも、とある。

肝(ちむ)浅(あさ)さん⓪: (形) 浮気である。貞操観念が乏しい。 @宮古(み

ゃあく)女(うぃなぐ)や肝(ちむ)浅(あさ)さぬ、伊良間崎(いらまざち)走(は)

い巡(みぐ)りば、夫(うぅとぅ)持(む)た夫(うぅとぅ)持(む)た言(ゆ)う。

/(歌)宮古の女は浮気なので、夫の船がイラマ崎をめぐって出て行くと、もう、夫

がほしい、夫がほしいという。 ※「イラマ崎」を調べたがどこにも見当たらないよ

うで、どなたか御存じの方?

肝(ちむ)汗掻(あしが)ち⓪: (名) 心がいらだつこと。 @肝(ちむ)汗掻(あ

しが)ち為(しゅ)ん。/※動詞化。

肝(ちむ)宛(あてぃ)げえ⓪: (名) あて推量。憶測。

肝(ちむ)喘(あま)じ⓪: (名) 心の動揺。 @肝(ちむ)喘(あま)じ為居(し

ょお)ん。/心が動揺している。

肝痛(ちむいちゃ)さん⓪: (形) 心が痛む。かわいそうに思う。気の毒に思う。

肝忙(ちむいちゅな)さん⓪: (名) せわしい。心が忙しい。気ぜわしい。

肝入(ちむい)り⓪: (名) 好意。親切。心をこめること。心入(くくるい)り、と

もいう。 @肝入(ちむい)りぬ念(にん)ぬ過(くぁあ)。/好意が過ぎて迷惑とな

ること。ありがた迷惑となること。 

肝上(ちむうぃい)⓪: (名) 心強いこと。頼もしい子を持つ親の気持ちなどをいう。 

@子(っくぁ)ぬ優(すぐ)りてぃ肝上(ちむうぃい)やん。/子供がすぐれている

ので心強い。

肝内(ちむうち)⓪: (名) 内心。

肝覚(ちむう)び⓪: (名) 心おぼえ。心に記憶しておくこと。心覚(くくるう)び、

  ともいう。

肝故(ちむええ)⓪: (名) 意味。わけ。理由。 @此(く)ぬ言葉(くとぅば)ぬ

肝故(ちむええ)ぬ分(わ)からん。/このことばの意味がわからない。 @如何(ち

ゃあ)る肝故(ちむええ)が。/どういうわけか。 @肝故(ちむええ)や無(ねえ)

らん。/無意味である。理由がない。

肝掛(ちむが)かい⓪: (名) 心掛かり。気掛かり。

肝加勢(ちむがしい)⓪: (名) 心の加勢の意。精神的な援助。慰めたり励ましたり

  すること。 @肝加勢(ちむがしい)為(しゅ)ん。/※動詞化。

肝愛(ちむがな)⁼しゃん⓪: (形) 心からかわいい。義理で愛するのでなく、心から

かわいらしい。

肝変(ちむが)わいい者(むん)⓪: (名) 肝変(ちむが)わい者(むん)、と同じ。

肝変(ちむが)わい者(むん)⓪: (名) 凡人とは違った心の者。心掛けが違う者。

  多くは、いい意味に使う。

肝掛(ちむが)き⓪: (名) 心掛かけ。心掛(くくるが)き、ともいう。

肝掛(ちむが)き⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 心掛ける。心掛(くくるが)きゆん、

ともいう。

肝小(ちむぐう)さん⓪: (形) 小心である。気が小さい。また、内気である。

肝小者(ちむぐうむん)⓪: (名) 小心者。内気者。恥ずかしがり。

肝心(ちむくくる)⓪: (名) 心。心を強めていう語。「ちむ」も「くくる」も心の意。

@肝心(ちむくくる)打合(うちゃあ)しゅん。/心を合わせる。一致協力する。 @

肝心(ちむくくる)ぬ良(ゆ)たしゃん。/心が立派である。

肝口(ちむぐち)⓪: (名) 胸元。みぞおち。胸口(んにぐち)、ともいう。

肝暗(ちむぐら)さん⓪: (形) 薄暗い。ほの暗い。灯火などが暗く、心まで暗い感

じがする意。

肝苦(ちむぐ)り擬似(ぎいな)あ⓪: (副) 肝苦(ちむぐ)る擬似(ぎいな)あ、

と同じ。

肝苦(ちむぐ)りしゃん⓪: (形) 不憫である。気の毒である。かわいそうである。 

@彼(あ)れえ子(っくぁ)死(し)なち大(どぅっ)とぅ肝苦(ちむぐ)りしゃん。

/彼は子を死なせて、とても不憫だ。 @肝苦(ちむぐ)りしい者(むん)。/かわい

そうな者。不憫な者。

肝苦(ちむぐ)る擬似(ぎいな)あ⓪: (副) かわいそうに。気の毒に。不憫なさま。 

@肝苦(ちむぐ)り擬似(ぎいな)あ、ともいう。 @肝苦(ちむぐ)る擬似(ぎい

な)あ、行(い)きんでぃ言(ぃや)りいみ。/かわいそうに、「行け」と言えるか。

肝障(ちむざわ)い⓪: (名) 気にさわること。しゃくにさわること。 @肝障(ち

  むざわ)い為(しゅ)ん。/しゃくにさわる。

肝騒(ちむさわ)ぢ⓪: (名) 胸騒ぎ。不安・心配などで心が穏やかでないこと。 @

肝騒(ちむさわ)ぢ為(しゅ)ん。/※動詞化。

肝為枯(ちむしか)らあさん⓪: (形) 心さびしい。うらさびしい。心の底から寂し

い。

肝渋(ちむしぷ)う⓪: (名) 片意地者。偏屈者。

肝渋(ちむしぷ)さん⓪: (形) 片意地である。偏屈である。

肝揃(ちむずり)い⓪: (名) 心を合わせること。協力。 @肝揃(ちむずり)い為

  (しゅ)ん。/協力する。 

肝(ちむ)だくだく⓪: (副) 胸さわぎするさま。胸がどきどきするさま。

肝(ちむ)だく満(み)ち⓪: (名) 胸さわぎ。不安・恐怖などで胸がどきどきする

  こと。 @肝(ちむ)だく満(み)ち為(しゅ)ん。/※動詞化。

肝多迷(ちむたとぅる)ち⓪: (名) 心が迷うこと。心が定まらないこと。心の迷い。

肝(ちむ)辛悲(ちゃあがな)さん@: (形) うら悲しい。寂しく、慰めるものがな

い。

肝強(ちむぢゅう)さん⓪: (形) 心強い。安心できる。

肝清(ちむぢゅ)らさん⓪: (形) 心がやさしい。恵み深い。

肝清(ちむぢゅ)らん人(ちゅ)⓪: (名) 心がやさしい人。恵み深い人。

肝一(ちむてぃい)つぃ⓪: (名) 心を一つにすること。同じ心・意見を持つこと。 

@肝(ちむてぃい)つぃ成(な)てぃ為(しゅ)ん。/心を一つにしてやる。協力し

てする。

肝(ちむ)通(どぅう)い⓪: (名) 思い通り。考えの通り。 @肝(ちむ)通(ど

ぅう)い成(な)たん。/思い通りになった。

肝長(ちむなが)さん⓪: (形) 気が長い。のんびりしている。

肝願(ちむにげ)え⓪: (名) 心願。たえず心で願っていること。

肝(ちむ)ぬ余(あま)い⓪: (名) 心の余裕。心のゆとり。

肝(ちむ)ぬ思(うみ)い⓪: (名) 気のせい。 @肝(ちむ)ぬ思(うみ)いがや

たら、大体(だてえ)ん成(な)てぃ見(みい)ゆたん。/気のせいか大きく見えて

いた。

肝(ちむ)ぬ加勢(かしい)⓪: (名) 肝加勢(ちむがしい)、と同じ。

肝(ちむ)ぬ伸(ぬ)び⓪: (名) 心のゆとり。寛大で、むやみに立腹しないこと。

寛容。

肝(ちむ)鈍(ぬる)さん⓪: (形) 熱意がたりない。不熱心である。ぬるさん、は、

  のろい。

肝(ちむ)ぬ暇(ふぃま)⓪: (名) 心の余裕。心のいとま。心配事などがないこと。

肝(ちむ)広(びる)さん⓪: (形) 心が広い。度量がある。

肝塞(ちむふぃ)ちゃぎ⓪: (名) 気掛かり。心配。不安。

肝誇(ちむふく)い⓪: (名)[文] 歓喜。心の喜び。 @如何(いちゃ)る事(くと

ぅ)有(あ)とぅてぃ肝誇(ちむふく)い為(しゅ)ゆが。[いきやる事あとて 肝ほ

こりしゆゆが(孝行之巻)]どんな事があって喜んでいるのか。 ※孝行之巻(こうこ

うのまき)は、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)作の組踊である。

肝(ちむ)熱(ぶとぅ)みち⓪: (名) (希望などで)胸をときめかすこと。 @肝

  (ちむ)熱(ぶとぅ)みち為(しゅ)ん。/※動詞化。

肝(ちむ)早(べえ)さん⓪: (形) 目覚めやすい。睡眠中。ちょっとの物音で目を

さます。心(くくる)早(べえ)さん、ともいう。

肝迷(ちむまゆ)い⓪: (名) 心の迷い。

肝持(ちむむ)ち⓪: (名) 心の持ち方。心掛け。 @肝持(ちむむ)ちぬ良(ゆ)

たしゃん。/心掛けがよい。

肝持(ちむむ)ち者(むん)⓪: (名) 温かい心の持ち主。人情のある人。 ※沖縄

  語辞典では、「温い」となっている。

肝弱(ちむよお)さん⓪: (形) 気が弱い。

煙(ちむり)@: (名)[文] 煙。 @宵(ゆい)ん明月(あかつぃち)ん馴(な)り

し面影(うむかじ)ぬ立(た)たん日(ふぃ)や無(ね)さみ塩屋(しゅや)ぬ煙(ち

むり)。[宵も暁も 馴れし俤の 立たぬ日や無いさめ 塩屋の煙(花売之縁]宵もあ

かつきも馴れたおもかげが塩たく家の煙のように立たない日は無い。 ※花売之縁(は

なうりのえん)は、高宮城親雲上(たかみやぐすくぺえちん)作の組踊である。

肝騒(ちむわさみ)ち⓪: (名) 胸さわぎ。心が落ち着かないこと。楽しいことのた

めに心が浮き立つ場合にいう。

肝騒々(ちむわさわさ)⓪: (副) 胸さわぎするさま。心が浮き浮きするさま。

茶(ちゃあ)⓪: (名) 茶。

常(ちゃあ)⓪: @(副) いつも。常に。 @常(ちゃあ)彼(あ)ぬ道(みち)通

(とぅう)ゆん。/いつもあの道を通る。 @常(ちゃあ)や彼(あ)ねえ有(あ)

らん。/ふだんはそうではない。 ➁(接頭) いつも〜し通し、〜し続けの意を表

す。 @常(ちゃあ)預(あじか)い[預かり通し]、常(ちゃあ)行(い)ち[行き

っぱなし、行ったっきり]、常(ちゃあ)逃(ふぃん)ぎ[逃げ通し]、常(ちゃあ)

走合(はあえ)え[走り続け]など。

如何(ちゃあ)@: (副) どう。 @如何(ちゃあ)が。/どうか。どうだ。 @如

何(ちゃあ)が然(さ)い。/いかがですか。目上に対して男がいう。女は、如何(ち

ゃあ)が為(た)い、という。 @如何(ちゃあ)而侍(でえび)るが。/いかがで

すか。 @如何(ちゃあ)が有(や)ら。/どうなのだろう。 @如何(ちゃあ)有

(あ)てえ済(すぃ)ぬが。/どうしたらよいかしら。多く女が言う。 @如何(ち

ゃあ)為(っし)。/どうして。なぜ。 @如何(ちゃあ)為(っし)彼(あ)ん言(ぃ

ゆ)が。/どうしてそう言うのか。 @如何(ちゃあ)為(しゅ)が。/どうするか。

どうしようか。 @如何(ちゃあ)ん成(な)らん。/どうにもならない。 @如何

(ちゃあ)ん無(ねえ)ん。/どうもない。何ともない。大丈夫だ。

⁻達(ちゃあ): (接尾) たち。ら。複数の人を表す。 @童(わらび)ん達(ちゃあ)

[子供たち]、親(うや)ぬ達(ちゃあ)[親たち]、友(どぅし)ぬ達(ちゃあ)[友

人たち]など。複数の人を表す接尾辞には、⁻達(たあ)、という形もある。 ※共通

語の「たち」は名詞にそのまま接続するが、沖縄語の「ちゃあ」は、間に共通語の「の」

に相当する「ん」あるいは「ぬ」が入るので名詞と思われる。一方、「たあ」は、その

まま、名詞に接続する「接尾辞」であることから、「ちゃあ」と「たあ」は語源的には

別系統かもしれない。

⁻切合(ちゃあ)い: (接尾) @切断したもの(木の枝・砂糖きび。布など)を数える

接尾辞。30センチ内外の長さのものを多くいう。 @一切合(ちゅちゃあ)い[一

切れ]、二切合(たちゃあ)い[二切れ]、一切合(ちゅちゃあ)い半(なか)ら[一

切れ半]など。 ➁田畑の小区画を数える接尾辞。一切(ちゅち)り[一枚]の中の

わずかな面積をいう。

茶滓(ちゃあかすぃ)⓪: (名) 茶かす。茶がら。

如何(ちゃあ)がな@: (副) どうにか。なんとか。 @如何(ちゃあ)がな成(な)

らに。/なんとかならないのか。 @如何(ちゃあ)がな為(っし)。/どうにかして。  

@阿蘭陀(うらんだ)んかい如何(ちゃあ)がな為(っし)行(い)かりや為(さ)

んがやあ。/西洋に何とかして行けないかなあ。

茶紙(ちゃあかび)⓪: (名) 紙の一種。わら製で、黄色がかっている。茶・菓子な

どの包装や、張り子などを張るのに用いる。

来有(ちゃあ)き⓪: (副) すぐ。じき。直(すぃ)ぐ、の方が上品な語。 @返弁

(ふぃんびの)お来有(ちゃあ)き。/返済はすぐにするもの。 *混効験集:坤巻・

言語に、ちやけ、とある。

茶木(ちゃあぎ)@: (名) いぬまき。槇の一種。木材は固く淡黄白色で、沖縄産の

最上の用材となる。

茶木柱(ちゃあぎばあや)@: (名) 茶木(ちゃあぎ)の柱。

如何(ちゃあ)し@: (副) どうして。 @如何(ちゃあ)し彼(あ)ん為(しゅ)

が。/どうしてそうするか。

消(ちゃあ)し炭(ずぃん)⓪: (名) 消し炭。

如何(ちゃあ)しゅか@: (副) どれほど。どんなに。 @如何(ちゃあ)しゅか嬉

  (うっ)しゃがやあ。/どんなに嬉しいだろう。

如何(ちゃあ)しん@: (副) どうしても。 @如何(ちゃあ)しん行(い)ちゅん。

/どうしても行く。

如何(ちゃあ)しん斯(かあ)しん@: (副) どうでもこうでも。何としても。

消(ちゃあ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 消す。火についていう。

如何(ちゃあ)でぃん@: (副) 何とも。如何(ちゃあ)どぅんでぃん、ともいう。

如何(ちゃあ)どぅんでぃん@: (副) 何とも。 @如何(ちゃあ)どぅんでぃん言

(ぃや)らん。/何とも言えない。何(ぬう)どぅんでぃん言(ぃや)らん、ともい

う。

茶(ちゃあ)ぬ澱(ぐり)⓪: (名) 茶のおり。澱(ぐり)、は、かす・沈殿物。

茶(ちゃあ)ぬ芯(しん)⓪: (名) 茶柱。俗に吉兆とするもの。

常平等(ちゃあふぃいとお)⓪: (副) 常平平(ちゃあふぃいふぃい)、と同じ。 

常平平(ちゃあふぃいふぃい)⓪: (副) ごたまぜ。まぜこぜ。区別なし。平等。帳

消し。常平等(ちゃあふぃいとお)、ともいう。 @良(いぃ)い人(っちゅ)ん嫌(や)

な人(っちゅ)ん常平平(ちゃあふぃいふぃい)。/善人も悪人も一緒くた。 @富貴

(ぅうぇき)ん人(ちゅ)ん貧相者(ふぃんすうむぬ)ん常平平(ちゃあふぃいふぃ

い)。/金持ちも貧乏者も平等。 @要(い)らたい要(い)らあちゃい幾(ちゃっ)

さが成而居(なとお)ら分(わ)からんすぃが、今(なあ)常平平(ちゃあふぃいふ

ぃい)やあ。/貸したり借りたりいくらになっているかわからないが、もう帳消しだ

ね。

茶移(ちゃあゆ)てぃやあ⓪: (名) 湯こぼし。飲み残しの茶をあけておく器。⁻ゆて

  ぃやあ<移(ゆ)てぃゆん。

消(ちゃあ)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 消える。火について多くいう。姿が消え

ることは、見(み)いらん成(な)ゆん[見えなくなる]などという。 @消(ちゃ

あ)たい付(つぃ)かたい。/消えたりついたり。

炒(ちゃあ)らあ⓪: (名) 油いため。油でいためたもの。

ちゃあらちゃあら⓪: (副) 油で揚げる時の音。

如何(ちゃあ)る@: (連体) どんな。 @如何(ちゃあ)る訳(わき)が。/どん

  なわけか。 @如何(ちゃあ)る按配(あんべえ)が。/どんな按配か。

矮鶏(ちゃあん)⓪: ちゃぼ(矮鶏)。

如何(ちゃあ)ん斯(かあ)ん@成(な)らん⓪: (句) どうもこうもならない。ど 

うしようもない。

木遣(ちや)い⓪: (名) 木遣り。重い材木を多人数で歌を歌いながら運搬すること。

  またその時に歌う歌。国頭捌吏(くんぢゃんさばくい)、はその歌の名。

茶菓子(ちゃぐぁし)⓪: (名) 茶菓子。

如何(ちゃ)が遠(とお)⓪: (名) どのくらいの遠さ。どんな遠方。どんなに遠く。 

@如何(ちゃ)が遠(とお)やてぃん行(い)ちゅん。/どんなに遠くても行く。

客(ちゃく)@: (名) @客。 ➁娼妓の客。

嫡子(ちゃくし)@: (名) 嫡子。家をつぐ長男。嫡系(ちゃっち)、ともいう。 ※

嫡子(ちゃくし)は共通語である。

嫡子御孫(ちゃくしぅんまが)@: (名) 嫡孫(ちゃくまが)、と同じ。

茶化茶化(ちゃくちゃく)う⓪: (名) 軽はずみな者。そそっかしい者。そこつ者。

茶化(ちゃっく)やあ、ともいう。

嫡孫(ちゃくまが)@: (名) 嫡孫。嫡子の嫡子。嫡子(ちゃくし)御孫(ぅんまが)、

ともいう。

如何然(ちゃさ)きい⓪: (名) どんなに多く。どんなにたくさん。どれほどの量。 

@如何然(ちゃさ)きいぬ人(っちゅ)ぬ来居(ちょお)たが。/人がどんなに多く

来ていたか。

如何(ちゃ)丈(だき)⓪: (名) どのくらいの丈。どのくらいの高さ・長さ・へだ

たり。 @如何(ちゃ)丈(だき)有(あ)が。/どのくらいの丈があるか。

北谷(ちゃたん)⓪: (名) 北谷。 ※「ちゃたん」、中頭郡北谷町の地名。おもろさ

うしでは、「きたたん」と表記されている。これは、すでに「ちゃたん」と発音されて

いたものをあえて「きたたん」と表記したとも考えられるが、おもろ時代に「きたた

ん」と発音されていたとすれば、「kitatani」の最後の「i」が消失したものと推測される。 

*おもろさうし・903に、きたたん、とある。

ちやちやあ降(ぶ)い⓪: (名) 雨がぱらぱら降ること。小雨。

茶化(ちゃっく)やあ⓪: (名) おっちょこちょい。そこつ者。

如何然(ちゃっさ)⓪: (名) どれくらい(の数量・程度)。どれほど。いくら(の値

段)。 @其(う)ぬ魚(いよ)お如何然(ちゃっさ)が。/その魚はいくらか。 @

如何然(ちゃっさ)嬉(うっ)しゃがやあ。/どれほど嬉しいだろうか。

如何然(ちゃっさ)ん@: (副) いくらでも。無制限に。どれほどでも。 @如何然

(ちゃっさ)ん買(こお)ゆん。/いくらでもたくさん買う。

如何然(ちゃっさ)ん斯何然(かっさ)ん@: (副) いくらでも。無制限に。やたら

に。 @如何然(ちゃっさ)ん斯何然(かっさ)ん買(こお)いねえ持(む)ち良(ゆ)

う為(さ)ん。/いくらでもやたらに買うと持ちきれない。

嫡系(ちゃっち)⓪: (名) [嫡系]嫡子。あととり。嫡子(ちゃくし)、ともいう。

嫡系(ちゃっち)押(う)し込(く)み⓪: (名) 嫡子をないがしろにして、次男な

どを立てること。廃嫡。

如何程(ちゃっぴ)⓪: (名) どれほど。どのくらい。どれだけ。量・大きさ・程度

  などについていう。 @如何程(ちゃっぴ)有(あ)が。/どれほどあるか。

如何程(ちゃっぺえ)る⓪: (連体) どのくらいの。どれほどの。 @如何程(ちゃ

  っぺえ)る物(むん)やが。/どれくらいのものなのか。

茶台(ちゃでえ)⓪: (名) 茶托。

茶湯(ちゃとお)⓪: (名) [茶湯] 霊前に供える茶。普通は、御茶湯(うちゃと

  お)、という。

茶道具(ちゃどおぐ)⓪: (名) 茶道具。茶器。茶盆(ちゃぶん)、急須(ちゅうかあ)、

茶碗(ちゃわん)の類。茶碗道具(ちゃわんどおぐ)、ともいう。

如何(ちゃ)長(なぎ)⓪: (名) どのくらいの長さ。どれほどの長さ。 @如何(ち

ゃ)長(なぎ)有(あ)が。/どのくらいの長さあるか。 @如何(ちゃ)長(なぎ)

有(あ)てぃん。/どんなに長くても。

如何(ちゃ)ぬ@: (連体) どの。 @如何(ちゃ)ぬ人(っちゅ)。/どの人。

如何(ちゃ)ぬ如(ぐとぅ)⓪: (副) どのように。どんなふうに。どんなに。 @

如何(ちゃ)ぬ如(ぐとぅ)っし為(しゅ)が。/どういうふうにしてするのか。 @

如何(ちゃ)ぬ如(ぐとぅ)嬉(うっ)しゃがやあ。/どんなに嬉しいことか。

如何(ちゃ)ぬ如居(ぐとお)るう⓪: (名) どんなもの。どんなふうのもの。 @

  如何(ちゃ)ぬ如居(ぐとお)るうが。/どんなふうのものか。

如何(ちゃ)ぬ如居(ぐとお)ん⓪: [<如何(ちゃ)ぬ+如居(ぐとお)ん]どんな

である。どんなふうである。(ただしこの形ではいわない) @如何(ちゃ)ぬ如居(ぐ

とお)る。/どんな。どのような。 @如何(ちゃ)ぬ如居(ぐとお)が。/どんな

か。どんなふうか。

如何(ちゃ)ぬ尺(しゃく)⓪@: (名) どれほど。どのくらい。分量・程度などに

ついていう。 @如何(ちゃ)ぬ尺(しゃく)ぬ事(くと)お有(あ)らん。/大し

たことではない。

如何(ちゃ)ぬしゅか@: (副) 如何(ちゃあ)しゅか、と同じ。

如何(ちゃ)ぬ人(っちゅ)⓪: (名) どの人。その場にい合わせない人をさしてい

う。面前では、何(じ)ぬ人(っちゅ)、という。

如何(ちゃ)ぬ時(とぅち)@: (名) いつ。なんどき。

如何(ちゃ)ぬ場(ばあ)@: (名) どの場合。

如何(ちゃ)ぬ様(よお)@: (名) どのよう。やや文語的な語。 @如何(ちゃ)

ぬ様(よお)な。/どのような。 @如何(ちゃ)ぬ様(よお)に。/どのように。

如何(ちゃ)る、如何(ちゃ)ぬ如居(ぐとお)る、如何(ちゃ)ぬ如(ぐとぅ)、な

どというのが普通。

脚絆(ちゃはん)⓪: (名) 脚絆。脚絆(ちゃふぁん)、ともいう。

脚絆(ちゃふぁん)⓪: (名) 脚絆(ちゃはん)、と同じ。

如何(ちゃ)程(ふぃ)⓪: (名) 如何程(ちゃっぴ)、と同じ。

茶盆(ちゃぶん)⓪: (名) 茶盆。

気病(ちやみ)@: (名) 気の病。神経衰弱。気病(ちびょお)、ともいう。

如何(ちゃ)みし@: (名) どれほど。いかほど。 @如何(ちゃ)みしぬ事(くと

ぅ)。/どれほどのこと。 @如何(ちゃ)みし成(な)ゆが。/どれほどのことがで

きるか。大したことはできまい。

如何(ちゃ)みしか@: (名) どれほど。いかほど。大したことはないの意で多く用

いる。 @如何(ちゃ)みしかあ有(あ)らん。/大したことはない。 @如何(ち

ゃ)みしかぬ者(むん)が。/いかほどの者か。大した者ではない。

⁻按司(ちゃら): (接尾) 按司(あじ)、の意。 @若按司(わかちゃら)、女按司(う

ぅなぢゃら)[按司の妻]など。 *おもろさうし・1328に、ちやら、とある。

茶脇(ちゃわき)⓪: (名) 茶請け。普通は、御茶脇(うちゃわき)、を多く用いる。 

※あるいは、茶分(ちゃわ)き、と書いた方がいいかもしれない。

茶碗(ちゃわん)⓪: @(名)茶碗。茶を飲む器。 ➁(接尾)飯などを数える語。一

杯。 @一茶碗(ちゅちゃわん)[一杯]、二茶碗(たちゃわん)[二杯]など。 上層

の人は飯を、御盆御茶碗(うぶんうちゃわん)[飯茶碗(みしぢゃわん)]に盛るので

こう数えるが、下層の人は、粗椀(あらまかい)、に盛るので、一碗(ちゅまかい)、

二椀(たまかい)、のように数える。

茶碗道具(ちゃわんどおぐ)⓪: (名) 茶碗。茶道具(ちゃどおぐ)、と同じ。

喜屋部(ちゃん)@: (名) 喜屋部。 ※「きゃん」?、沖縄語辞典・825pに、

島尻ー喜屋部間切、とあるので、おそらく、糸満市の喜屋武であろうと思われる。喜

屋部は、角川書店の「日本地名大辞典:47沖縄県」にも載っていないようであり、

また、ネットでも調べることができない。どなたか御存知の方?

喜屋武(ちゃん)@: (名) 喜屋武。 ※「きゃん」、うるま市、島尻郡南風原町、お

よび、糸満市の地名。 *おもろさうし・1034に、きやむ、とある。

拳繰(ちゃんく)るう⓪: (名) 子供のする賭けごとの名。拳繰(ちぇんく)るう、

ともいう。拳で勝った者が皆から集めた一厘銭を手にのせ、石臼の上に軽く投げ、裏

返ったもの取る。皆が順次残った銭で同じことをする。明治の中ごろまで旧正月に行

われていた。

唐胡麻(ちゃんだかしい)⓪: (名) とうごま。蓖麻(ひま)。ひまし油を取る植物。

  果実は金平糖状で、美しいので、女郎小蕾実(ずりぐぁあむっくう)、ともいう。

チャンチャン馬小(ぅんまぐぁあ)⓪: (名) おもちゃの小馬。動かすとチャンチャ

ンと鳴る仕掛けがあるのでいう。

整然(ちゃん)とぅ@: (副) ちゃんと。きちんと。予想した通り。 @髪(からじ)

ん着物(ちぬ)ん整然(ちゃん)とぅ為(っし)行(い)けえ。/髪も着物もきちん

として行け。

如何(ちゃん)な@: (連体) どんな。如何(ちゃあ)る、を多く用いる。

放投(ちゃんな)ぎ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) うっちゃる。投げ捨てる。捨てて

しまう。打放(うっちゃ)んぎゆん、ともいう。 @彼(あ)ん成(ねえ)る緒(う

ぅう)切(ち)り草履小(さばぐぁあ)何(ぬう)為(しゅ)が。放投(ちゃんな)

ぎれえ。止為居(よしょ)き止為居(よおしょ)き其(う)り捨(すぃ)てぃんなよ

お〜。/そんな緒の切れたぞうりなど何になる。捨てちまえ。まてまて。それを捨て

るなよ〜)廃物利用の歌)。

如何(ちゃん)長(なげ)え⓪: どんなに長い間。どのくらいの時間。 @如何(ちゃ

ん)長(なげ)え待而居(まっちょお)たが。/どんなに長く待っていたか(疑問お

よび反語)。

如何(ちゃん)成(ねえ)る⓪: (連体) どのような。どんな。 @如何(ちゃん)

成(ねえ)る事(くとぅ)が。/どんなことか。

炒腐児(ちゃんぷるう)⓪: (名) 料理名。豆腐・野菜などの油いため。中国からの

借用語らしい。 ※炒腐児の字を当てるのは、東恩納寛淳氏の説である。北京語の発

音は、「chao fu er」である。こういう料理は中国にはないらしいが、「豆腐を炒めたもの」

の意なら理解できる。長崎ちゃんぽんと関係のある語という説、東南アジア起源の語

であるという説もあるようである。

喜屋武岬(ちゃんみさち)@: (名) 喜屋武崎。沖縄本島南端の岬。

一(ちゅ)‐: (接頭) 一・ひとつ・同一の意を表す。 @一人(ちゅい)、一欠(ち

ゅか)き[ひとかけら]、一刀(ちゅかたな)[一刀]、同年(ちゅとぅし)[同じ年]

など。

一人(ちゅい)⓪: (名) ひとり。一人。

一息(ちゅいいち)⓪: (名) 一息。 @一息(ちゅいいち)に飲(ぬ)めえ。/一

息に飲め。

一人男(ちゅいうぃきが)ん子(ぐぁ)⓪: (名) ひとりむすこ。

一人女(ちゅいうぃなぐ)ん子(ぐぁ)⓪: (名) ひとり娘。

一人(ちゅい)負(うう)し負(うう)し⓪: (副) 互いに押し付け合うさま。互い

  に(相手ひとりに)負わせようとするさま。

一人(ちゅい)押合(うせ)え押合(うせ)え⓪: (副) 互いに軽蔑し合うさま。

一人暮(ちゅいぐ)らし⓪: (名) ひとり暮らし。独身生活。胴一人(どぅうちゅい)

暮(ぐ)らし、ともいう。

一人(ちゅい)添(し)い添(じ)い⓪: (副) 互いに助け合うさま。 @世間(し

きの)お一人(ちゅい)添(し)い添(じ)い為(っし)どぅ暮(く)らしゅる。/

世の中は互いに助け合って暮らすのだ。

一人立(ちゅいだ)ち⓪: (名) ひとり立ち。独立。

一人(ちゅい)足(た)れえ足(だ)れえ⓪: (副) 互いに補い助け合うさま。

一人着物(ちゅいぢん)⓪: (名)[古] [一人衣]貴族の長男が七歳になった年の5

月5日に行う、芭蕉布の着物を一日で作る行事。芭蕉の繊維をつなぎ、つむぎ、経糸・

緯糸を作るのを一日でするので、容易なことではなく、貴族にして初めてできる行事

であった。親類の者が大勢集まり、ごちそうを作って行う。一反の布で一人前の着物

を作る、すなわちおとこになることを祝う行事で、織り始めのところまでするのが普

通であった。

一人番(ちゅいつぃがあ)るう⓪: (名) ひとりずつ交替すること。ひとり交替。十

人ずつ交替すれば、十人(じゅうにん)番(つぃがあ)るう、となる。

一人毎(ちゅいな)あ⓪: (名) ひとりずつ。ひとりひとり。

一人毎(ちゅいな)あ替(かあ)るう⓪: (名) ひとりずつ交替すること。一人番(ち

ゅいつぃがあ)るう、と同じ。 ※沖縄語辞典、ちゅいつぃがるう、と同じ、となっ

ている。

一人(ちゅい)譲(ゆじ)い譲(ゆじ)い⓪: (副) 互いに譲り合うさま。

一人(ちゅい)ん子(ぐぁ)⓪: (名) ひとり子。 @一人(ちゅい)ん子(ぐぁ)

ぬ広(ふぃる)がい。/ひとり子から子孫がひろがって栄えること。

今日(ちゅう)⓪: (名) @きょう。今日。 @今日(ちゅう)ぬ此(く)に様(や)

何処(まあ)かいが。/きょうこんなに遅くどこへ行くか。 @今日(ちゅう)ぬ良

(ゆ)かる日(ふぃい)今日(ちゅう)ぬ勝(まさ)る日(ふぃい)。/きょうのよき

日まさる日。女が神に、御願(うぐぁん)、をする時に言うことば。 ➁こんにちは(目

下へのあいさつ)。目上へは、今日(ちゅう)拝(うぅが)なびら、という。

強(ちゅう)い⓪: (名) 発育。成育。また、体力の回復。<強(ちゅう)ゆん。 @

強(ちゅう)いぬ遅(にい)さん。/発育が遅い。回復が遅い。

強(ちゅう)い遅(にい)さん⓪: (形) 発育が遅い。また、体の回復が遅い。

強(ちゅう)い早(べえ)さん⓪: (形) 発育が早い。また、体の回復が早い。

一大事(ちゅうぇえくとぅ)⓪: (名) 大変な事。えらい事。大ごと。一大事。

一大物(ちゅうぇえむん)⓪: (名) 大変なもの。えらいもの。

急須(ちゅうかあ)⓪: (名) 急須(きゅうす)。

強(ちゅう)く@: (副) 強く。はげしく。うんと。 @強(ちゅう)く打(う)ち

ゅん。/強く打つ。 *おもろさうし・806に、ちよこ、とある。

共供(ちゅうくう)⓪: (名) 共有。一つの物(子供なら玩具など)をふたり以上で

共有すること。那覇では、掛合(かあた)あ、という。 @共供(ちゅうくう)為(し

ゅ)ん。/共有する。 @共供(ちゅうくう)為(っし)遊(あすぃ)べえ。/なか

まにして遊べよ。

協合(ちゅうごお)⓪: (名) @協議。 ➁しめし合わせること。 @彼達(あった

  あ)や協合(ちゅうごお)為居(しょお)てえさ。/彼らはしめし合わせていたのだ。

中皿(ちゅうざら)⓪: (名) 中皿。中くらいの大きさの皿。揃(すうり)い、とも

  いう。

強(ちゅう)さん⓪: (形) @強い。力・体などが強い。弱(よお)さん[弱い]の

対。 @強(ちゅう)く成(な)ゆん。/(力が)強くなる。 @運気(うんち)ぬ

強(ちゅう)さん。/運が強い。 @強(ちゅう)さる風似(ふうな)あ為(しゅ)

ん。/強いふりをする。強がる。 ➁病気が、重い。 Bことばなどが激しい。

手水(ちゅうじ)⓪: (名) ちょうず(手水)。お手洗い。便所を上品にいう語。 @

手水(ちゅうぜ)え何処(まあ)が。/お手洗いはどちら。

給仕(ちゅうじ)⓪: (名) 給仕。また、給仕する者。 @御給仕(うちゅうじ)為

(しゅ)ん。/お給仕する。

手水盥(ちゅうじだれえ)⓪: (名) 洗面用のたらい。ちょうずだらい。小さな桶で

  脚がある。

休式(ちゅうしち)⓪: (名)[古] [休式]食事。休(やすぃ)み、ともいう。 @

休式(ちゅうしち)押上(うしゃ)ぎゆん。/食事をさしあげる。

忠節(ちゅうしつぃ)@: (名) 忠節。

手水(ちゅうじ)な粉(くう)⓪: (名) 洗い粉。

手水鉢(ちゅうじばあち)⓪: (名) ちょうず鉢。

注進(ちゅうしん)⓪: (名)[文]  @注進。 ➁結婚などの仲介・両家の連絡・催

促などを行うこと。また、その者。

忠臣(ちゅうしん)@: (名) 忠臣。

ちゅうちゅう⓪: (名) ちんちん。陰茎の小児語。

強強(ちゅうぢゅう)く@: (副) たいそう強く。きつく。 @強強(ちゅうぢゅう)

  く結(むす)ぶん。/たいそう強く結ぶ。

急然(ちゅうちゃん)⓪: (副) たちまち。急に。俄然。 @薬(くすい)飲(ぬ)

だくとぅ急然(ちゅうちゃん)好(ま)し成而居(なとお)ん。/薬を飲んだらたち

まちよくなった。

今日(ちゅう)っし今日(ちゅう)⓪: (名) きょうというきょう。大事な今日。き

ょうに限って。今日(ちゅう)の強意。 @今日(ちゅう)っし今日(ちゅう)雨(あ

み)ぬ降(ふ)ゆん。/きょうに限って雨が降る。

中日(ちゅうにち)⓪: (名) (彼岸の)中日。御紙(んちゃび)[彼岸祭り]を行う

日。

今日(ちゅう)ぬ日(ふぃい)⓪: (名) きょうの日。今日(ちゅう)、の強意。今日

(ちゅう)っし今日(ちゅう)、ともいう。 @今日(ちゅう)ぬ日(ふぃい)に訴(う

った)あてぃ雨(あみ)ぬ降(ふ)てぃ。/きょうに限って雨が降って。

強張(ちゅうば)あ⓪: (名) 弱い者。力の強い者。また、体の丈夫な者。弱張(よ

おば)あ、の対。

急病(ちゅうびょお)@: (名) @急病。 ➁重病。

中風(ちゅうふう)⓪: (名) 中風。

強(ちゅう)ま⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 強まる。強くなる。

強(ちゅう)み⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 強める。強くする。 @弦(つぃる)

強(ちゅう)みゆん。/琴・三味線の弦を締めて音を高くする。

朱明府(ちゅうみんふう)⓪: (名)[古] [朱明府]那覇の久米村(くにんだ)の古

称。

中門(ちゅうむん)⓪: (名) 中門。中庭を仕切った垣[瓦石垣(かあらいしがち)、

が多い]に設けられた門。

注文(ちゅうむん)⓪: (名) [新?]注文。元来は、誂(あつぃれ)え、を多く用

  いる。

今日夜(ちゅうゆる)@: (名) 今夜。

強(ちゅう)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @強くなる。丈夫になる。健康になる。

病人・産婦などの体が、回復する。腕力などが強くなることには、強(ちゅう)く成

(な)ゆん、強(ちゅう)まゆん、などという。 ➁子供が発育する。育つ。

来居(ちゅう)ん⓪: (自・不規則) 来る。話し手が話し相手の方へ向かって行く場

合にもいう。 @馬(ぅんま)ぬ来居(ちゅう)ん。/馬が来る。 @彼処(あま)

から来居(ちゅう)る清(ちゅ)ら女郎小(ずりぐぁあ)。/あっちから来るきれいな

お女郎さん。 @吾(わん)にん汝達(いったあ)んかい来居(ちゅう)さ。/わた

しも君の家へ行くよ。 @来居侍(ちゃあび)ら。/ごめん下さい。訪問した時のあ

いさつ。さらに、丁寧には、男は、来居侍(ちゃあび)ら然(さ)い。女は、来居侍

(ちゃあび)ら在(た)い、のようにいう。貴人への伺候の場合や、僕婢が言う場合

には、寄(ゆ)しり有侍(やび)ら、という。来居侍(ちゃあび)而有(た)ん[来

ました]は室内に入ってからのあいさつ。来居(ちゃ)み[来たか。来(ち)い、と

もいう]は目下の来訪を受けた時のあいさつ。 @来居(ちょお)ん。/来ている。 

@来(くう)わ。/来い。来(くぁ)あ、ともいう。

一欠(ちゅか)き⓪: (名) 一かけら。食べものなどの、一切れ。

一重(ちゅかさ)び⓪: (名) 一重ね。

一方(ちゅかた)⓪: (名) @一方。片一方。片端。 @一方(ちゅかた)から片付

(かたづぃ)きゆん。/片一方からかたづける。 @一方(ちゅかた)撫(なあ)で

ぃい返(けえ)らしゅん。/片っぱしからひっくりかえす。 ➁専心。専念。一事に

専念すること。 @一方(ちゅかた)成(な)てぃ働(はたら)ちゅん。/一事に専

念して働く。

一方(ちゅかた)あ⓪: (名) 一事にこる者。こり性。

一刀(ちゅかたな)⓪: (名) ひと太刀。一刀。 @一刀(ちゅかたな)に切(ち)

  り殺(くる)ち取(とぅ)らさ。/一刀で切り殺してやるぞ。

一担(ちゅかた)み⓪: (名) 一荷。ひとかつぎの荷。‐かたみ<担(かた)みゆん。

一声(ちゅくぃい)⓪: (名) 一声。

一鎖(ちゅくさい)⓪: (名) @一揃い。一式。お供えもの・道具などの一式。 @

一鎖(ちゅくさい)ぬ三(みい)つぃ。/一揃いのものが三つ。三組。 ➁一緒。 @

一鎖(ちゅくさい)成(な)ゆん。/一緒になる。

一口(ちゅくち)⓪: (名) @一口。一度の口に入れること。また、その分量。 ➁

一口。一口の持ち分。 @一口(ちゅくち)入(い)ゆん。/(無尽などに)一口入

る。

一事(ちゅくとぅ)⓪: (名) 一事。一事件。

一言葉(ちゅくとぅば)⓪: (名) @一事。 ➁片言。

一国(ちゅくに)⓪: (名) @一国。 ➁国中。

一小盛(ちゅくむい)⓪: (名) 銭百文。2厘のこと。百(ひゃあく)、ともいう。銭

  (じん)、の項参照。

人階隣(ちゅけえとぅない)⓪: (名) 隣近所。階隣(けえとぅない)、ともいう。

一回(ちゅけえん)⓪: (名) 一回。けえん、は回数を表す接尾辞。

一座(ちゅざあ)⓪: (名) 一座。一座の人々。

一杯(ちゅさかずぃち)⓪: (名) さかずきの一杯。

一字(ちゅじい)⓪: (名) 一字。

一品(ちゅしな)⓪: (名) 一品。

許田(ちゅだ)⓪: (名) 許田。 ※「きょだ」、名護市の地名。

一水桶(ちゅたあぐ)⓪: (名) 水桶(たあぐ)、の一杯。

一垂(ちゅた)い⓪: (名) 一しずく。一滴。

一抱(ちゅだ)ち⓪: (名) 一かかえ。‐だち<抱(だ)ちゅん[抱く]。

一束(ちゅたば)い⓪: (名) 一束。一たばね。

人足(ちゅた)るか⓪: (名) 人足(ちゅた)るき、と同じ。

人足(ちゅた)るき⓪: (名) 一族。一門。まれな語。人足(ちゅた)るか、ともい

  う。

一地内(ちゅちねえ)⓪: (名) 一家族。一家。

一切合(ちゅちゃあ)い@: (名) @切断したもの(木の枝・砂糖きび・布など)一

切れ。30センチ内外のものを多くいう。 ➁田畑の一小区画。

一茶碗(ちゅちゃわん)⓪: (名) 一杯。飯・茶など、茶碗に一杯。

一切(ちゅち)り⓪: (名) @田畑の一枚。田畑を数える単位。 ➁一切れ。

一束(ちゅつぃか)⓪: (名) 一つか。一束。

一掴(ちゅつぃか)ん⓪: (名) 一つかみ。

一月(ちゅつぃち)⓪: (名) 一月(ひとつき)。

一月越(ちゅつぃちぐ)し⓪: (名) 一月おき。隔月。

一坪(ちゅつぃぶ)⓪: (名) 一坪。

時々(ちゅっぷじっぷ)@: (名) 時々。時折。間隔をおいて折々。 @頭(つぃぶ

  る)ぬ時々(ちゅっぷじっぷ)痛(や)ぬん。/頭が(ある間隔をおいて)時々痛む。

一手(ちゅてぃ)⓪: (名) @ひと手。一隊。一グループ。 @加勢(かしい)ぬ一

手(ちゅてぃ)入而居(いっちょお)ん。/加勢が一隊はいっている。 ➁経糸八本。

すなわち、一葉(ちゅふぁあ)[その頃参照]を四つ。

一点所(ちゅてぃんどぅくる)⓪: (名) 一つのとりえ。一つの長所。 @鶏(とぅ

ん)ぬ糞(くすう)にん一点所(ちゅてぃんどぅくろ)お有(あ)ん。/鶏のふんに

も一つのとりえはある。

一年(ちゅとぅ)⓪: (名) 一年。ひととせ。

一通(ちゅとぅう)い⓪: (名) 一通り。

一年越(ちゅとぅぐ)し⓪: (名) 一年おき。隔年。

一所間(ちゅとぅくま)⓪: (名) @一ところ。一箇所。一所(ちゅとぅくる)、を多

く用いる。

一所(ちゅとぅくる)⓪: (名) @一ところ。一箇所。 @一所(ちゅとぅくる)な

かい長(なげ)え居(うぅ)ん。/一ところに長くいる。 ➁おひとり。人数を数え

る時の敬語。 @御添(うすぃい)んぬ一所(ちゅとぅくる)召候(めんせえ)ん。

/お客がおひとりいらっしゃる。

同年(ちゅとぅし)⓪: (名) 同じ歳。同年齢。同(いぃ)ぬ年(とぅし)、ともいう。

同年(ちゅとぅし)ん人(ちゅ)⓪: (名) 同じ歳の人。同年齢の人。

一年二年(ちゅとぅたとぅ)⓪: (名) 一、二年。

一長(ちゅなあ)ぎ⓪: (名) ひと長さ。一定の長さ。ある距離の全体。 @一長(ち

  ゅなあ)ぎに木(きい)植(うぃい)ゆん。/一定の距離にわたって木を植える。

一箱(ちゅはく)@: (名) 一箱。 @付(つぃ)き竹小(だきぐぁあ)一箱(ちゅ

  はく)。/マッチ一箱。

一撥(ちゅばち)⓪: (名) 一撃。一回の打撃。ばち、は撥。 ※一撥(ちゅばち)

なかい命(ぬち)切(ち)らしゅん。/一撃で殺してしまう。ちらしゅん、は切らせ

る。

一晴(ちゅは)り⓪: (名) ちょっとの晴れ間。変わりやすい天候の際の晴れ間。

一葉(ちゅふぁあ)⓪: (名) [一葉]布を織る時の、経糸二本。

一腹(ちゅふぁあら)⓪: (名) @腹一杯。満腹。 @一腹(ちゅふぁあら)喰(か)

だん。/腹一杯食べた。 ➁十分。 @一腹(ちゅふぁあら)寝(に)んたん。/十

分寝た。B飽き飽き。こりごり。 @船旅(ふなたべ)え一腹(ちゅふぁあら)。/船

旅はもう飽き飽きした。

一羽(ちゅふぁに)⓪: (名) 一羽。鳥の一羽。

一足(ちゅふぃしゃ)⓪: (名) ひと足。一歩。 @一足(ちゅふぃしゃ)先(さち)

成(な)ゆん。/ひと足先になる。 @人(っちゅ)ぬ一足(ちゅふぃしゃ)歩(あ

っ)ちいに胴(どぅう)や二足(たふぃしゃ)歩(あっ)ちゅん。/人が一歩歩く間

に自分は二歩歩く。

一尋(ちゅふぃる)⓪: (名) 一尋。

一節(ちゅふし)⓪: (名) @音楽の一曲。 ➁竹などの一ふし。

一筆(ちゅふでぃ)⓪: (名) 一筆。 @一筆(ちゅふでぃ)書(か)ち呉(くぃ)

り。/一筆書いてくれ。

一回(ちゅまあ)い⓪: (名) @一回り。帯などの、一巻き。 ➁一かかえ。大木な

どの、両手をひろげて抱くほどの大きさ。

一回(ちゅまあ)らし⓪: (名) 年が十二歳違うこと。年齢が十二支で一回り違うこ

と。 @一回(ちゅまあ)らしぬ添座(すぃいざ)。/十二歳の年長。

一椀(ちゅまかい)⓪: (名) 飯椀の一杯。上流では、一茶碗(ちゅちゃわん)、とい

う。椀(まかい)、の項参照。

一積(ちゅまじ)ん⓪: (名) 一束。一積み。積み上げた一つ。稲について多くいう。

一目(ちゅみ)⓪: (名) 一目。ちょっと見ること。 @三重城(みぐすぃく)に登

(ぬぶ)てぃ手拭(てぃさじ)持上(むちゃぎ)りば、走(は)い舟(ふに)ぬ形(な

れ)や一目(ちゅみ)どぅ見(み)ゆる。[三重城に登て 手拭持上げれば 走舟のな

れや 一目ど見ゆる]三重城に登って手ぬぐいを上げて合図すると、速い舟のことな

ので一目しか見えない。

一巡(ちゅみぐ)い⓪: (名) 一めぐり。一巡。一周。

一道(ちゅみち)⓪: (名) 一つの道。同じ道。同じ方針で進むこと。協力してする

こと。同(いぃ)ぬ道(みち)は「前に来たのと同じ道・だれかの進んだのと同じ方

針」などの意。 @夫婦(みいとぅ)ん達(だ)あ一道(ちゅみち)。/夫婦は協力す

べきもの。

一本(ちゅむとぅ)⓪: (名) 一もと。一本。生えている植物を数えるのにいう。

一村(ちゅむら)⓪: (名) @一村。 ➁全村。村中。

清(ちゆ)み⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 清める。宗教的なけがれをなくす。

一家(ちゅやあ)⓪: (名) @一軒。 ➁同じ家。同じ一軒の家。 B一家。一軒に

住む者全部。

一家人数(ちゅやあにんず)⓪: (名) 一家族。また、家族中。一家中。

一読(ちゅゆ)み⓪: (名) 織機の筬(おさ)の粗密を表す単位。一よみ。読(ゆ)

み、解(ふどぅ)ち、の項参照。

清(ちゅ)ら‐: (接頭) 美しい・盛大な・立派ななどの意を表す。 @清(ちゅ)

ら着物(ぢん)[美しい着物]、清(ちゅ)ら女(うぃなぐ)[美女]、清(ちゅ)ら御

荼毘(うだび)[盛大な葬式]など。

清(ちゅ)らあ⓪: (名) 美しいもの。また、美人。中城清(なかぐすぃくちゅ)ら

あ、といえば、ミス中城の意。

清(ちゅ)らあく@: (副) @きれいに。清潔に。 @清(ちゅ)らあく濯(すす)

れえ。/きれいに拭け。 ➁きれいに。残らず。 @清(ちゅ)らあく打(う)ち喰

(か)でぃ無(ねえ)ん。/きれいにたいらげてしまった。 B見事に。立派に。

清(ちゅ)ら上装(うぃいすが)い⓪: (名) 美しいお装い。御盛装。

清(ちゅ)ら女(うぃなぐ)⓪: (名) きれいな女。美女。別嬪。

清(ちゅ)らううふう⓪: (名) 立派なことば使い。よそゆきの敬語。

清(ちゅ)ら御荼毘(うだび)⓪: (名) @盛大な御葬式。会葬者が大勢の盛大な葬

式。 ➁平民の葬式を盛大にするために頼まれて参列する士族の婦人。婦人は親戚縁

者の葬式にのみ参列する習わしであるが、ときに何の縁もない平民の家から頼まれて、

その家の名誉のために会葬参列することがある。参列の最後に連なり、白朝衣(しる

ちょお)、をかぶって顔は見えないが、一見して士族の婦人であることがわかる。その

数の多少が名誉の大小にもなった。

清(ちゅ)ら御通(うとぅう)い⓪: (名) 御願(うぐぁん)[祈願]の筋が立派に通

り、神仏に聞き入れられること。 @清(ちゅ)ら御通(うとぅう)い為居(しょお)

さ。/お願いの筋が立派に通ったよ。

清(ちゅ)ら御美髪(うんちょおび)⓪: (名) @美しいおぐし[御美髪(うんちょ

  おび)]。 ➁女の髪の結い方の名。後(うし)る[えりあし]の項参照。

清(ちゅ)ら影(かあぎ)⓪: (名) 美貌。

清(ちゅ)ら影(かあぎ)い⓪: (名) 美人。美女。

清(ちゅ)ら瘡(がさ)⓪: (名) 天然痘。疱瘡。忌み恐れて、逆に美しい[清(ち

ゅ)ら‐]かさ[‐瘡(がさ)]といったもの。

清(ちゅ)らさん⓪: (形) 美しい。きれいである。また、清潔である。@清(ちゅ)

らく成(な)しゅん。/イ・美しくする。きれいにする。ロ・洗骨する。 *混効験

集:乾巻・言語、および、坤巻・言語に、きよらさ、とある。 *おもろさうし・8

34に、ちうら、とあり、986に、きよら、とある。

清(ちゅ)ら装(すが)い⓪: (名) 美しく装うこと。盛装。 @清(ちゅ)ら装(す

が)い為(しゅ)ん。/※動詞化。

清(ちゅ)ら着物(ぢん)⓪: (名) 美しい着物。晴れ着。

清(ちゅ)らん御影(ちゃあぎ)⓪: (名) 美しいお顔(の方)。清(ちゅ)ら影(か

  あぎ)い、の敬語。

一夜(ちゅゆる)⓪: (名) 一晩。一夜。また、一晩中。

一沸(ちゅわ)かし⓪: (名) [一済・一沸] 酒一升。

一沸(ちゅわ)かしゃあ⓪: (名) 一升徳利。一升瓶。

切(ち)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼っち) 切る。斬る。刃物などで切断する。

着(ち)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼っち) 着る。 @着物(ちん)着(ち)ゆん。/着

物を着る。

仲順(ちゅんじゅん)⓪: (名) 仲順。 ※「ちゅんじゅん」、中頭郡北中城村の地名。

象棋(ちゅんぢい)⓪: (名) [象棋]中国式の将棋。日本式のものとは異なる。

喜友名(ちゅんなあ)⓪: (名) 喜友名。 ※「きゅうな」、宜野湾市の地名。喜友名

  泉(ちゅんなーがー)がある。

気養(ちよお)@: (名) 気の保養。精神的な保養。 ※「気養(きよう)」は、日本

国語大辞典、漢和辞典にも載っていない語のようで、もし、「ちよお」が「気養」であ

るとすれば、沖縄製の漢語ということになる。

疔(ちょお)⓪: (名) 疔。悪性の腫れものの名。

朝衣裳(ちょおいしょお)@: (名) [朝衣裳]朝佩巻(ちょおはちまち)、と同じ。

狂言似(ちょおぎな)あ⓪: (名) おどけ者。

狂言(ちょおぎん)⓪: (名) @狂言。芝居。演劇。能狂言ではなく芝居一般。中に

は、親母狂言(うやあんまあちょおぎん)[おやあんま狂言]のような悲劇もある。切

狂言は、末狂言(すぃいちょおぎん)、という。 ➁こっけいなこと。 @狂言(ちょ

おぎん)有(や)さ。/こっけいなことだ。

人肥(ちょおぐぇえ)⓪: (名) しも肥え。

丁子(ちょおじ)⓪: (名) 丁子。植物名。また、それから取る香料。

丁添(ちょおし)い⓪: (名) 一食。一度分の食糧。丁添(ちょおし)いん無(ね)

えらん。/一食分もない。

丁子袋(ちょおじぶくる)⓪: (名) 丁子袋。丁子を入れる袋。着物の中などにはさ

  んでおくと、いい香りがする。

長者(ちょおじゃ)ぬ⓪大主(うふしゅう)@: (句) [長者之大主]踊りの名。村

芝居で最初に出る踊りで、福禄寿の三徳を兼備した人間最高の理想的人物を表したも

の。また、その人物。

長春(ちょおしゅん)⓪: (名) 長春花。ばら。

重畳(ちょおじょお)@: (名) 重畳。この上なく満足なこと。 @八十(はちじゅ

う)迄(までぃ)生(い)ち而居(ちょお)れえ斗掻(とおか)ち為(さ)んてぃん

重畳(ちょおじょお)有(や)さ。/八十まで生きていれば、米寿の祝いはしなくて

も十分満足だ。

丁子風炉(ちょおずぃぶる)⓪: (名) 丁子風炉。丁子を焚く香炉。 ※沖縄語辞典、

  「ちょおずぃ」となっているが「ちょおじ」の誤りと思われる。

京箪笥(ちょおだんすぃ)@: (名)[新] 京箪笥。明治以後本土から渡来した家具。

夾竹桃(ちょおちくとお)⓪: (名) 夾竹桃。鑑賞用となるが、有毒である。迷信家

は庭に植えるのを喜ばない。

提灯(ちょおちん)⓪: (名) 提灯。

朝着物(ちょおぢん)@: (名) [朝衣] 三司官以下の礼服。芭蕉布で作り、参内

のとき着用する。黒色のものを、黒朝(くるちょお)、白色のものを、白朝(しるちょ

お)、という。明治以後、白朝衣は葬礼にのみ用い、黒朝衣は結婚に際して、花嫁が頭

からかぶる時にのみ用いるようになった。 *混効験集:乾巻・衣服に、ちやうぎぬ、

とある。

提灯持(ちょおちんむ)ち⓪: (名) 提灯持ち。結婚の時に提灯を持つ役。新郎の方

から新婦を迎えるため、かごかきと共に男の子が二人その役になって行く。新婦の方

からも二人の子供が出るので、新婦を迎えて新郎の家に来る時には、大きな提灯が四

つ揃って行列の先頭に立つこととなる。提灯を持つ手は取り換えないものとされてい

るので、新婦の家が遠い時には、提灯持ちにも少し大きな者が当たる。

経塚(ちょおづぃか)⓪: (名) @経塚。経巻を筒に納め、土中に埋めて築いた塚。 

➁地震の時の呪文の文句。首里郊外にある経塚は金剛経が埋めてあり、地震の時にも

そこだけは揺れないというので、地震の時には、「経塚経塚(ちょおづぃかちょおづぃ 

か)」と唱える。

兄弟(ちょおでえ)⓪: (名) 兄弟。兄弟姉妹。農村では、弟兄(うとぅじゃんだ)、

ともいう。

兄弟強(ちょおでえぐふぁ)さん⓪: (形) 兄弟の仲が悪い。

京都(ちょおとぅ)⓪: (名) 京都。

丁度(ちょおどぅ)@: (副) ちょうど。折よく。端数なく。さながら。 @丁度(ち

ょおどぅ)良(ゆ)たしゃん。/ちょうどよい。 @此(く)ぬ靴(ふや)あ丁度(ち

ょおどぅ)有(や)ん。/この靴はぴったりだ。 @丁度(ちょおどぅ)大和(やま

とぅ)ん人(ちゅ)ぬ如居(ぐとお)ん。/まるで日本人(本土の人)のようだ。

帳留(ちょおどぅ)み⓪: (名) 帳面に書きとめること。記帳。会計事務、集会の場

合の人名などを記入することなど。

長男(ちょおなん)@: (名) 長男。嫡子(ちゃくし)、ともいう。

朝(ちょお)ぬ御美拝(うにゅふぇえ)@; (名) 朝賀。朝拝。正月元旦。国王が中

  国に向かって行う遥拝式。君臣そろって七回行う。御美拝(うにゅふぇえ)、の項参照。

朝佩巻(ちょおはちまち)@: (名) [朝帛]衣冠束帯に相当する礼装。朝着物(ち

  ょおぢん)、と、佩巻(はちまち)、の意。朝衣裳(ちょおいしょお)、ともいう。

京判(ちょおばん)⓪: (名) [京判]一升桝。 ※京判(きょうばん)は、江戸幕

府が公定桝として採用した一升桝。

長命(ちょおみい)@: (名) 長命。長生き。短命(たんみい)、の対。 @長命(ち

ょおみい)な。/長命な。 @長命(ちょおみい)為(しゅ)ん。/長生きする。

帳面(ちょおみん)⓪: (名) 帳面。

経文(ちょおむん)⓪: (名) 経文。お経。 @経文(ちょおむん)読(ゆ)ぬん。

/読経する。

長老(ちょおろお)@: (名) 禅宗で一山の長老。また、住持。また、僧侶。沖縄の

寺は多くが禅宗なので、住持は皆、長老(ちょおろお)、といい、さらに、普通の僧侶

をもいうようになった。敬って、長老前(ちょおろおめえ)、というのが普通。

長老前(ちょおろおめえ)@: (名) 住持さま。お坊さま。

ちょっちょん小(ぐぁあ)⓪: (名) ささ鳴きするころのうぐいす。ささ鳴きの声か

ら名付けたもの。 @垣(かち)ぬ間(みい)ぬちょっちょん小(ぐぁあ)、朝寝(あ

さに)為(す)なよお軈(やが)てぃ兄前(やちめえ)に刺(さ)さりんどお。(童謡)

やぶの中のうぐいすよ、朝寝するなよ、うぐいすよ。あやうくぼっちゃんに刺される

ぞ。

‐副(ちょお)ん: (助) すら。さえ。‐や(は)のあとに用いるようである。 @

生(い)ち虫(むせ)え副(ちょお)ん親(うや)思(うむ)ゆん。/けだものです

ら親を思う。 @斯如(かね)る百果報(むむくぁふ)や夢(いみ)や副(ちょ)ん

見(ん)だん。[かにやる百果報や 夢やちやうも見だぬ(孝行之巻)]こんな幸福は

夢にさえ見ない。 ※孝行之巻(こうこうのまき)は、玉城朝薫(たまぐすくちょう

くん)作の組踊である。

京太郎(ちょんだらあ)⓪: (名) [京太郎]かいらい師。人形使い。万歳行者。万

歳(まんじゃい)、破才(やんざや)あ、ともいう。首里郊外の特殊部落にいた賤民で、

年の初めには家々の門に立ち、祝言を唱え、人形を舞わせ、また葬式の時は念仏鉦を

たたき、念仏を唱えるなどして銭を得た者。

ちょんちょん@: (副) ぽたぽた。ぽたりぽたり。水滴の落ちる音のさま。 

散(ち)らか⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 散らかす。とり散らかす。

散(ち)らし薬(ぐすい)@: (名) 散らし薬。

切(ち)ら⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) (品物を)切らす。 @酒(さけ)え今(な

ま)あ切(ち)ら而居(ちょお)さ。/酒はいま切れているよ。

散(ち)ら⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) (腫れものなどを)散らす。 @散(ち)

らし薬(ぐすい)付(つぃ)きてぃ瘡(かさ)散(ち)らしゅん。/散らし薬をつけ

てできものを散らす。

ちらちら@: (副) きらきら。光のきらめくさま。

嫌(ちら)⁼ゆん@: (他 ⁼あん、⁼てぃ) 嫌う。

裂(ちり)⓪: (名) @きれ。布。 ➁きれ。切れ端。

塵(ちり)@: (名) 塵。ごみ。 @塵(ちり)ん山(やま)成(な)ゆん。/塵も

  積もれば山となる。

桐(ちり)@: (名) 桐。

霧(ちり)@: (名) 霧。

‐切(ち)り: (接尾) @田畑を数える時の接尾辞。枚。 @一切(ちゅち)り[一

枚]、二切(たち)り[二枚]など。 ➁切れ。魚・菓子などの切ったものを数える時

の接尾辞。[‐切合(ちゃあ)いの項参照]

塵芥(ちりあくた)@: (名) 塵芥(ちりあくた)。

綺麗(ちりい)@: (名) きれい。清潔。不綺麗(ぶちりい)[不潔]の対。綺麗(ち

りい)ん、ともいう。 @綺麗(ちりい)な。/きれいな。

綺麗(ちりい)ん@: (名) きれい。清潔。 @綺麗(ちりい)んな。きれいな。 @

綺麗(ちりい)んに為(しゅ)ん。/きれいにする。

霧降(ちりう)り@: (名) 霧が降りること。霧・かすみが立ちこめること。

切(ち)り合(え)え⓪: (名) 打ち合わせ。下相談。

切(ち)り傷(きじ)⓪: (名) 切り傷。刃物で切った傷。

切(ち)り刻(くざ)ん@: (名) 切り刻むこと。

切(ち)り口(くち)⓪: (名) 切り口。

切(ち)り殺(くる)⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 切り殺す。

塵捨(ちりすぃ)てぃ@: (名) ごみだめ。ごみ捨て場。

切(ち)り捨(すぃ)てぃ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 切り捨てる。切って捨てる。

切(ち)り垂(た)い皮(かあ)垂(た)い@: (副) ずたずた。ぼろぼろ。着物な

  どが切れて垂れ下がり、みすぼらしいさま。

切(ち)り溜(た)み⓪: (名) たばこ入れ。刻みたばこを入れる木製の小箱。切り

溜めの意。

散(ち)り散(ぢ)り⓪: (副) 散り散り。別れ別れ。離散したさま。

散(ち)り散(ぢ)りに⓪: (副)[文] 散々(さんざん)。 @散(ち)り散(ぢ)

り窶(やつぃ)り此(く)ぬ形(ない)ゆ有(や)りば。[散々にやつれ 此のなりよ

やれば(花売之縁)]さんざんにやつれ、こんなさまであるかる。 ※花売之縁(はな

うりのえん)は、高宮城親雲上(たかみやぐすくぺえちん)作の組踊である。

塵取(ちりとぅ)い@: (名) 塵取り。掃除道具の名。

切(ち)り倒(とお)⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) (立木などを)切り倒す。

切(ち)り端(はし)@: (名) 切れはし。重箱につめた残りの食べものの切れはし、

  材木の切れはしなど。

ちりちりい⓪: (名) 料理名。牛肉を醤油などで炒りつけたもの。ちりちりい、と音

  を立てるところから名づけたもの。

切(ち)り詰(つぃ)み@: (名) 家計を切りつめて、余裕を与えないこと。切りつ

  めの意。夫が妻に金を出し惜しむ場合など悪い意味に使う。

切(ち)りなあ足(た)らなあ⓪: (副) 切らしたり、足りなくなったりするさま。

  金銭・店頭の品物などが順調にそろわないさま。

切(ち)り板(ばん)⓪: (名) [切板]たばこを刻むための切りばん。

切(ち)り板(ばん)包丁(ぼおちゃあ)⓪: (名) たばこを切る包丁。普通の包丁

よりもずっと大きい。

切(ち)り韮(びら)⓪: (名) にら。 *混効験集:乾巻・飲食に、きむびら、と

  ある。

切(ち)り端(ふぁ)⓪: (名) 物事・言行のけじめ。または、きり。 @切(ち)

り端(ふぁ)ぬ良(ゆ)たしゃん。/きりがいい。 @切(ち)り端(ふぁ)ぬ悪(わ

っ)さん。/きりが悪い。

塵泥(ちりふぃじ)@: (名)[文] 塵と泥。 @穂花(ふばな)咲(さ)ち切(ぢ)

りば塵泥(ちりふぃじ)ん付(つぃ)かん、白種子(しらちゃに)や靡(なび)ち畦

(あぶし)枕(まくら)。[穂花咲き出れば 塵ひじもつかぬ 白種子やなびち あぶ

しまくら]稲の穂花が咲き出ると塵も泥もつかずに、稲はあぜを枕にする豊作(であ

りますように)。 

塵埃(ちりふくい)@: (名) 塵埃。ちりとほこり。

切(ち)り目(み)⓪: (名) 切れ目。切れた所。 @野菜(やせえ)ぬ切(ち)り

目(め)。/野菜の切り口。

切(ち)り毟(むし)り@: (名) 古くなった衣類などが、切れたり破れたりしてみ

すぼらしいこと。 @切(ち)りてぃん毟(むし)りてぃん母父(あやあたありい)[切

れても壊れてもアヤー・ターリーを使う。貧乏士族が身分に執着するのをあざけった

ことば]などともいう。「あやあ」はおかあさん、「たありい」はおとうさん、ともに

士族の使う語。

切麦(ちりむぢ)⓪: (名) うどん。

寄留(ちりゅう)⓪: (名)[新] 寄留。本籍地を離れて、他郷に住むこと。寄住(ち

  じゅう)[居住]と同じ。

切(ち)り⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @(刀物が)切れる。鋏(はさん)、包丁

(ほおちゃあ)、細具(すぃいぐ)[小刀]などが、切れる。刀・かみそりなど、刃の

切れ味を特に尊ぶものが切れることには、立(た)ちゅん、という。 ➁切れる。切

断される。(糸などが、また関係などが)切れる。 @縁(いぃん)ぬ切(ち)りゆん。

/縁が切れる。 @縁(いぃん)切(ち)りゆん。/愛想がつきる。すっかりいやに

なる。

散(ち)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @散る。腫れものの腫れが引く。 ➁(花

が)散る。 Bにじむ。色が染まって散る。 @墨(すぃみ)ぬ散(ち)りゆん。/

墨がにじむ。

麒麟(ちりん)⓪: (名) 麒麟。中国の想像上の動物。

麒麟頭(ちりんとお)⓪: (名) 植物名。緋桐(ひぎり)。

着(ち)る皮(かあ)@: (名) 着る皮の意。着物のこと。着物着(ちんち)る皮(か

あ)、ともいう。

着(ち)る物(むん)@: (名) 着る物。衣類。着物。着物着肌(ちんちふぁだ)、と

  もいう。

嫌(ちれ)え@: (名) してはいけないこと。禁止すべきこと。「嫌い」に対応する。

嫌(ちれ)え物(むん)@: (名) してはならぬもの。経験的あるいは迷信的理由か

ら禁止されていること。タブー。妊婦の家に表門から入って、裏門から出ること。(必

ず入った所から出なければいけない)など。また、腹をこわした時に、油物(あんだ

むん)[揚げもの]を食うことなど。

器量(ちろお)@: (名) [器量] 才能。才器。器量(ちろお)、は人にそなわった

才能をいい、個々、折り折りの才智は多く、才(せえ)、という。

器量人(ちろおにん)@: (名) 器量人。手腕のすぐれた人。才能のある人。才子。

際(ちわ)@: (名) きわ。とき。際。 @立(た)ち倒(どお)りに及(うゆ)ぶ

際(ちわ)。/[文]立ち倒れに及ぶ際の意。危急存亡の時。

際(ちわ)⁼しゃん@: (形) きつい。きびしい。人の性格についていう。

極(ちわ)ま⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 決まる。定まる。決定する。 @太郎(た

るう)が行(い)ちゅんでぃち極(ちわ)まゆん。/太郎が行くことに決まる。

極(ちわ)み⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 決める。定める。決定する。 @誰(た

  あ)んかい極(ちわ)みいが。/だれに決めるか。

君(ちん)⓪: (名) 君(ちみ)[王家筋の宗教をつかさどる神女]と同じ。

着物(ちん)⓪: (名) 着物。衣服。その敬語は、御衣(んす)。着物の種類をあげれ

ば、夏物には、男子用に、色(いる)ぬ着物(ちん)、女子用に、手無(たなし)、藍

朧(ええうぶるう)、など。男女用に、芭蕉着物(ばしゃあぢん)、袖切(すでぃち)

らあ、などがある。冬物には、男子用に、道服(どぅうぶく)、色(いる)ぬ着物(ち

ん)、など。男女用に各種の、綿着物(わたぢん)、また、袷物(ああしむん)、絹物(ち

いむん)、綿入(わたい)り、平平(ふぃいたあ)、冷褂(りんくぁあ)、などがある。

春秋には男女用に、絹着物(ちいぢん)、がある。それぞれの項参照。

金武(ちん)⓪: (名) 金武。 ※「きん」、国頭郡金武町の地名。 *おもろさうし・

  1175に、きん、とある。

金(ちん)@: (名) 金。 @金(ちん)浮(う)きゆん。/金の粉で漆器などに字

や絵を浮かせる。蒔き絵にする。

⁻斤(ちん): (接尾) 斤。重量の単位(160匁)。 @一斤(いっちん)、半斤(は

んぢん)、など。 ※およそ600gである。

⁻間(ちん): (接尾) 間(けん)。長さの単位。 @一間(いっちん)、二間(にちん)、

など。 ※およそ、1.8mである。

金柑(ちんかん)@: (名) 金柑。

金鼓(ちんく)⓪: (名) [金鼓]綱引きの時、鉦と太鼓を打ち合わせる一種の合奏。

首里・那覇の綱引きでは、リーダー格の青年が鉦を打ち、白鉢巻の四、五十人の青年

がそろって太鼓を打ち鳴らす。

金瓜(ちんくぁあ)@: (名) かぼちゃ。南瓜(なんくぁあ)、ともいう。

金鼓(ちんく)人数(にんず)⓪: (名) 綱引きの時に、鉦太鼓をたたく一団。

進貢船(ちんくんしん)@: (名) [進貢船]進貢船。中国へ貢物を持って行く船。

  それを迎えに翌年は、接貢船(ちぇっくんしん)、が中国へ行った。

検査(ちんさ)⓪: (名)[新] 検査。 @砂糖検査(さとおちんさ)[砂糖の等級を

決める検査]などがある。

金武崎(ちんざち)@: (名) 金武崎。沖縄本島東海岸にある岬。

禁止(ちんじ)@: (名) 禁止。文語は、禁止(ちじ)。

検者(ちんしゃ)⓪: (名)[文] [検者]廃藩前の役名。間切番所に首里からおもむ

く監査役。

近所(ちんじゅ)⓪: (名) 隣の家。隣家。

近所揃(ちんじゅずり)い⓪: (名) 近所の集まり。近隣の寄り合い。

近所払(ちんじゅばれ)え⓪: (名) 近所払い。近隣からの追放。廃藩前の一種の私

刑。のちには村八分をもいうようになった。

近所(ちんじゅ)触合(びれ)え⓪: (名) 近所づきあい。隣近所との交際。

賃銭(ちんしん)⓪: (名) 賃銭。料金。

賃銭借(ちんしんが)い⓪: (名) 賃借り。料金を出して借りること。 

金楚糕(ちんすこお)⓪: (名) 菓子の名。米の粉と砂糖をまぜ、油を入れて練り、

型に入れて作るもの。油を入れないものは、固菓子(こおぐぁあし)、大きく牡丹の花

の形に作って彩色したものは、牡丹固(ぶたんこお)、という。各項を参照。

金襴(ちんだん)@: (名) 金襴(ちんらん)、と同じ。

着物着(ちんち)い体為(だな)り⓪: (名) 着物の着こなし。‐ちい<ちゆん(着

る)。‐だなり<たなり(ありさま、体裁)。

ちんちなあ⓪: (名) ひばり。ちんちん、と鳴く声から名づけたもの。

県庁(ちんちょお)⓪: (名)[新] 県庁。廃藩当初一時用いられた語。のち、県庁(き

  んちょお)、というようになった。

着物着(ちんち)る皮(かあ)⓪: (名) 衣類。着るもの。衣・着る皮の意。着(ち)

る皮(かあ)、ともいう。 @着物着(ちんち)る皮(かあ)ん無(ねえ)ん。/着る

着物もない。

ちんちん⓪: (副) ピーチク。ひばり(ちんちなあ)の鳴き声。

ちんちん馬小(ぅんまぐぁあ)⓪: (名) おもちゃの馬。足に車が付いていて、動く

  と、ちんちん、と鳴るのでいう。ちゃんちゃん馬小(ぅんまぐぁあ)、ともいう。

ちんちん足小(びしゃぐぁあ)⓪: (名) 足の細い者。悪口として使い、ひばり(ち

  んちなあ)の足の細いのになぞらえていったもの。

着物着肌(ちんちふぁだ)⓪: (名) [衣着肌]衣類。着物。衣裳。肌につけるもの。 

@着物着肌(ちんちふぁだ)ぬ有(あ)りわどぅ何処(まあ)かいん行(い)かりい

る。/着る物があってこそ、どこにでも行ける。

金然(ちんちゃあん)@: (副) ぎょろり。目を大きく開いて光らせるさま。 @目

  (みい)金然(ちんちゃあん)成而居(なとお)ん。/目をぎょろりと光らせている。

見台(ちんでえ)⓪: (名) 見台。書物を載せて読む台。

金堪(ちんてえ)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) まるまると太る。幼児などについて

いう。

ちんとぅんてん⓪: @(副)三味線の音。 ➁(名)五本の指を屈伸する小児の芸。に

  ぎにぎ。三味線に合わせて踊る気持ちをあらわしたもの。

着物(ちん)ぬ緒(うぅう)⓪: (名) 着物のつけひも。子供などの着物に帯代わり

  につけるひも。衣の緒の意。

着物(ちん)ぬ錮(くう)⓪: (名) 着物のつくろい。くう(錮)、の項参照。

着物(ちん)ぬ首(くび)⓪: (名) 着物の襟。きぬのくびの意。

着物(ちん)ぬ側(すば)あ⓪: (名) 着物の前すそ。子供がふろしき代わりにして

  物を運んだりする。

着物直(ちんのお)い針(ばあい)⓪: (名) 縫い針。裁縫針。普通は単に、針(は

  あい)、という。

金屏風(ちんのおぶ)@: (名) 金屏風(ちんびょおぶ)、と同じ。

着物直(ちんのお)やあ針(ばあい)⓪: (名) 着物直(ちんのお)い針(ばあい)、

  と同じ。

金歯(ちんばあ)@: (名)[新] 金歯。

金針(ちんばあい)@: (名) 金針の意。鍼。鍼術師が医療につかう針。金で造る。 

※鍼(はり)、鍼術(しんじゅつ)、と読む。

金咬(ちんはぶ)@: (名) はぶの一種。金色で小さく、毒が強い。

金屏風(ちんびょおぶ)@: (名) 金屏風。金屏風(ちんのおぶ)、ともいう。

巻餅(ちんびん)⓪: (名) [巻餅]菓子の名。麦粉を水でこね、黒砂糖と卵を混ぜ

て、油を引いた鍋で焼いて巻いたもの。

近辺(ちんぴん)@: (名) 近辺。近く。

見物(ちんぶつぃ)⓪: (名) 見物。 @見物(ちんぶつぃ)為(しゅ)ん。/※動

  詞化。

見物人(ちんぶつぃにん)⓪: (名) 見物人。

検分(ちんぶん)⓪: (名) 検分。立ち合って取り調べること。

見聞(ちんぶん)⓪: (名) 見聞。

瞼返(ちんべえ)る@赤麹(あかこおじ)@: (句) あかんべえ。べっかんこ。下ま

ぶたを指で引き、赤い裏を見せ、侮辱の意を込めて拒絶の意を表すこと。べえる、は

侮辱的な拒絶の意を表す語。あかこおじ、は食紅用の麹。 

近方(ちんぽお)@: (名) 近傍。近辺。また、あたり。辺。 @火事(くぁぜ)え

  何処(まあ)ぬ近方(ちんぽお)が。/火事はどのあたりか。

君真物(ちんまむん)@: (名) [君真物] 聞得大君(ちふぃぢん)、のかしずく神。

すなわち、聞得大君(ちふぃぢん)、に憑く神。神のうちで最高。

斤目(ちんみ)@: (名) 斤目。目方。量目。秤で計る物の重さ。

金目(ちんみい)⓪: (名) 金目鷹(ちんみいだか)、と同じ。

金目鷹(ちんみいだか)⓪: (名) 金色の目をした鷹。鷹のうちで最も上等とされ、

高価なので、貴族の子弟が買ってもらうことが多かった。士族の子弟は値の安い、糟

材目(かすぃぜえみい)[灰色の目の鷹]を買ってもらった。

倹約(ちんやく)⓪: (名) 倹約。政府が行う場合には敬語にして、御倹約(ぐちん

やく)、という。

金襴(ちんらん)@: (名) 金襴。金襴(ちんだん)、ともいう。