表紙 前文

 

 ?あ ?い 'い ?う 'う ?え 'え ?お 'お                           

 

   ま

 

真(ま)‐: (接頭) @士族以上の男女の童名(わなびなあ)につける美称の接頭辞。

真大和(まやまとぅう)[真山戸][やまとぅう、という男の名を敬っていったもの]、

真玉津(まだまつぃい)[女の名]、真三郎(まさんどぅう)[男の名]など。 ➁真。

真の・純粋のなどの意を表す。真昼(まふぃる)、真夜中(まゆなか)、真(まあ)、と

なることもある。真黍(まあぢん)[真きび。唐(とお)ぬ黍(ちん)、に対する]な

ど。

何処(まあ)⓪: (名) @どこ。 @何処(まあ)かい行(い)ちゅが。/どこへ行

くか。 @何処(まあ)かいが。/どちらへ(歩いて行く人へのあいさつ)。 @何処

(まあ)ぬ童(わらび)が。/どこの子供か。 @何処(まあ)ぬ間辺(まんぐら)。

/どの辺。 @何処(まあ)ぬ辺(ふぃん)。/どの辺。 @何処(まあ)走(は)い

が。/どれほどよいかわからぬ(卑語)。はい‐<走(は)ゆん。 @芝居(しばい)

見(んん)だじやか、其(うっ)さが肉(しし)喰(か)めえ何処(まあ)走(は)

いが。/芝居を見るより、それだけ肉を食った方がどれだけいいか知れない。 ➁ど

なた。だれ[誰(たあ)]の敬語。 @何処(まあ)御有(うや)ん候侍(せえびい)

が。/どなたでいらっしゃいますか。

‐野原(まあ): (接尾) 密にある意の接尾辞。 @毛野原(きいまあ)[毛深いこと、

毛深い人]

真油(まああんだ)@: (名) 種油。菜種油。

毬(まあい)⓪: (名) まり。手まり。蘇鉄壷栗(すうてぃいつぃぶくい)[そてつの

芯にある綿のようなもの]を中にして丸め、色糸で模様をつけて作る。 @毬(まあ

い)打(う)ちゅん。/まりをつく。

回・周 (まあ)い@: @(名)回り。回ること。また、周囲(まある)。 ➁(接尾)〜

周。〜回り。 @二回(たまあ)いぬ帯(ううび)ぬ三回(みまあ)い成而居(なと

お)さ。/(やせて)二回りの帯が三回りになったよ。

毬打合(まあいううちぇ)え⓪: (名) まりつき。女の子のする遊戯の名。 @毬打

  合(まあいううちぇ)え為(しゅ)ん/※動詞化。

真石(まあいしゃ)あ⓪: (名) 黒色の堅い石。村の青年達が、差(さ)し石(いし)

  [力だめしの石]にする。 *おもろさうし・316に、まいし、とある。

毬投(まあいな)ぎ合(え)え⓪: (名) まりの投げ合い。まり投げ。

回(まあ)い早(べえ)くう⓪: (名) ある地点へ行くのに左右両方に分かれ、早く

行き着く競争。

マアウウ⓪: (名) 猫の小児語。

真苧(まあうう)@: (名) まお(真苧)。からむし。麻の一種。夏物の上等の麻衣に

  する。 *おもろさうし・837に、まう、とある。

マアウマアウ@: (副) にゃあにゃあ。猫の鳴き声。

真青葉(まあおおふぁあ)⓪: (名) 植物名。のげし。はるののげし。けしあざみ。

  野生の草だが、野菜の代用になる。

何処(まあ)が辺(な)@: (名) どこか。 @何処(まあ)が辺(な)かい行(い)

ちゅん。/どこかに行く。 @何処(まあ)が辺(な)かい行(い)ちゅみ。/どこ

かに行くのか。道などで目下に会ったときのあいさつ。 @何処(まあ)が辺(な)

てぃが言(ろお)なかい有(あ)たんでぃ言(ぃゆ)る話(はなし)。/どこかという

ところにあったという話。

何処(まあ)が何処(まあ)があ⓪: (副) どこだどこだと。あわてて捜し回るさま。 

@何処(まあ)が何処(まあ)があ為(しゅ)ん。/※動詞化。

幕(まあく)⓪: (名) 幕。幕(まく)、ともいう。

藁籠(まあぐ)⓪: (名) 藁製のかご。女の下着・くず物・布切れなどを入れる。

馬掛(まあくぁあ)⓪: (名) @袖の長い、たけの短い中国風の上着。男用。結びボ

タンがついている。中国語の「馬掛」の借用語。女用のものは、麟掛(でぃんくぁあ)、

という。 ➁*明治以後、袖の長いシャツも言った。

曲(まあ)ぐう⓪: (名) しわの寄った物。しわの寄った人。<曲(ま)ぐゆん。

曲(まあ)ぐう面(づぃら)⓪: (名) しわだらけの顔。

曲(まあ)ぐう捻(ふぃい)ぐう⓪: (副) しわくちゃ。しわだらけ。曲(ま)ぐい

捻(ふぃ)ぐい、ともいう。 @曲(まあ)ぐう捻(ふぃい)ぐう為居(しょお)ん。

/しわだらけである。

旨(まあ)此(く)さ@: (名) 旨(まあ)此(くっ)さ、と同じ。

旨(まあ)此(くっ)さ@: うんと。たんと。たくさん。相当の量。あまり上品でない

語。旨(まあ)此(く)さ、ともいう。普通には、多(うほお)く、という。 @旨

此(まあくっ)さぬ人(っちゅ)。/たくさんの人。 @旨此(まあくっ)さ有(あ)

ん。/うんとある。

旨(まあ)く旨(まあ)く⓪: (副) @うまそうに。おいしそうに。 @苦(にい)

じゃ物(むん)どぅ有(や)すぃが旨(まあ)く旨(まあ)く掻殴(かなぎ)いさ。

/まずいものなのに、うまそうに食べているよ。 ➁いい食べ物を食べるさま。 @

物(むの)お旨(まあ)く旨(まあ)く喰(か)でぃ根気(くんち)付(つぃ)きり

よお。/いいものを食べて体力をつけなさいよ。

旨(まあ)さ物(むん)⓪: (名) うまいもの。おいしい食べ物。

旨(まあ)さん⓪: (形) うまい。おいしい。女は丁寧には、御美味(うんしらあ)

しゃん、という。

儘(まあ)し形(がた)あ⓪: (名) 死にそう。死にかかっていること。瀕死。死(し)

に形(がた)あ、は主として動物についていう。 @儘(まあ)し形(がた)あぬ人

(っちゅ)。/死にそうな人。 @儘(まあ)し形(がた)あ成(な)ゆる程(ふどぅ)

疲(うぅ)た而居(とお)たん。/死にそうなほど疲れていた。

真和志(まあじ)⓪: (名) 真和志。 ※「まわし」、那覇市首里の地名。那覇市は、

1957年に真和志市を編入した。旧真和志市に真和志という地名は残っていないが、

小・中・高校名として存在する。

真地(まあじ)@: (名) 赤土質の土壌。

‐真地(まあじ): (接尾) [真地] 王の使用する馬場の意か。 @平良真地(てえ

らまあじ)[平良馬場]、識名真地(しちなまあじ)[識名馬場]の二か所がある。

真地(まあじ)ぬ坂(ふぃら)⓪: (名) 真和志之平等。 ※首里三平等(しゅりみ

  ひら)の一つであるが、現在は存在しない概念のようである。

真痣(まあじゃあ)⓪: (名) あばた。痘痕。また、あばたのある人。中国とから来

たものか。 @清(ちゅ)ら瘡(がさ)掛(か)かてぃ真痣(まあじゃあ)成而居(な

とお)ん。/天然痘にかかってあばたになっている。 ※これは中国語ではなく、「真

痣(まあざ)」が変化したものであろう。

真塩(まあしゅ)⓪: (名) 塩。食塩。

真塩売(まあしゅう)やあ⓪: (名) 塩売り。塩商人。多く泊の前島の女が売り歩い

  た。

真塩焚(まあしゅた)ちゃあ⓪: (名) 塩たき。製塩。製塩のため海水を煮つめるこ

と。また、塩をたく人。製塩業者。 @真塩焚(まあしゅた)ちゃあ為(しゅ)ん。

/塩たきをする。

真塩水(まあしゅみずぃ)⓪: (名) 塩水。はらい清める時に使う。葬式の帰りなど

に戸口で塩水をふりかけてから中にはいる。

回(まあ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 回す。回転させる。また、次から次へ回す。

ただし、儘(まあ)しゅん(死ぬ)の語感をさけるため、巡(みぐ)らしゅん、を多

く使う。 

儘(まあ)⁼しゅん@: (自・不規則) 死ぬ。なくなる。死(し)ぬん、よりも丁寧な

  語で、死(し)ぬん、は多く動物についていう。

未(まあ)だ⓪: (副) まだ。いまだ。未(なあ)だ、ともいう。 @未(まあ)だ

  為(せ)え無(ねえ)ん。/まだしてない。

股肩(まあたがあた)あ⓪: (名) 肩車。股肩の意。那覇では、太肩掛(ぶうとぅと

  ぅくぁあ)ん、という。

真竹(まあたく)⓪: (名) 竹の一種。だいさんちく。りょくちく。高さ10メート

ル近くにもなる最も普通の竹。たけのこは食用、幹は竿・建築用材などにする。

真肝(まあぢむ)@: (名) 真肝(まぢむ)、と同じ。

真喜屋(まあぢゃ)⓪: (名) 真喜屋。 ※「まきや」、名護市の地名。地元では、「ま

ぎゃー」と呼ぶようである。 ※混効験集:坤巻・器材の「おやこ」の註で「まてき

や」として登場する。

真黍(まあぢん)@: (名) 黍。きみ。

松(まあつぃ)⓪: (名) 松。

松笠(まあつぃかさあ)⓪: (名) 松かさ。松ぼっくり。

松(まあつぃ)ぬ脂(あんだ)⓪: (名) 松やに。松の幹から出る脂。

松葉(まあつぃばあ)⓪: (名) 松葉。面積の狭いもののたとえとなる。 @人(っ

ちゅ)ぬ情(なさけ)え松葉(まあつぃばあ)にん包(つぃつぃ)ぬん。/人の情は

松葉にも包む。情は物の量で計ることができない意。

松(まあつ)う⓪: (名) 松林。松原。

未処(まあどぅ)@: (名) 前(に)。〜にならないうち(に)。〜する前(に)。 @

夕飯(ゆうばん)ぬ未処(まあどぅ)ぬ事(くとぅ)。/夕飯にならない前のこと。 @

皆(んな)に呉(くぃ)いる未処(まあどぅ)、味(あじ)為(っし)見(んん)でえ。

/皆にあげる前に味見してみろ。

真椰子(まあに)⓪: (名) 植物名。くろつぐ。高さは3メートルくらいになり、葉・

茎ともに長い。若芽は食用になり、幹の繊維は綱の材料となる。茎を子供が刀のおも

ちゃにする。

何処(まあ)ぬ⓪: @(連体)どこの。何処(まあ)、の項参照。 ➁(感)なんの。と

んでもない。 @「此(く)ぬ皿(さら)あ汝(ぃやあ)が割(わ)たらやあ。」「何

処(まあ)ぬ、吾(わん)ねえ触(さあ)いん為(さ)んでえ。」/「この皿はおまえ

が割ったろうね。」「とんでもない、わたしはさわりもしないよ。」

真外(まあはん)だあ⓪: (名) どれにも合わないもの。使いものにならないもの。

無用の長物。人についてもいう。役立たず。

真放(まあふぁな)ちゃあ⓪: (副) 仰向け。 @真放(まあふぁな)ちゃあ返(け

え)りゆん。/仰向けにひっくりかえる。 @真放(まあふぁな)ちゃあ成而居(な

とお)ん。/仰向けになっている。

真放(まあふぁな)ちゃあ泳(ぃうぃい)ぢ⓪: (名) 背泳。背泳ぎ。 @寝(にん)

じゃあ泳(ぃうぃい)ぢ、ともいう。

何処辺(まあふぃん)⓪: (名) どの辺。何処(まあ)ぬ辺(ふぃん)、ともいう。 @

何処辺(まあふぃん)が。/どの辺か。

何処迄(まあまでぃ)ん@: (副) どこまでも。あくまでも。

豆(まあみ)⓪: (名) @豆。普通は大豆をいう。 ➁腎臓。形が似ているのでいう。

豆皮(まあみがあ)⓪: (名) 豆の皮。大豆の皮。

豆殻(まあみがらあ)⓪: (名) 豆のから。大豆のから。大豆の実を取り去ったあと

  の枝や茎。

豆羹(まあみがん)⓪: (名) あずきで作った羊羹。

豆菜(まあみな)⓪: (名) もやし。豆のもやし。青豆(おおまあみい)、で作る。 *

  混効験集:乾巻・飲食、および、坤巻・飲食に、まめな、とある。

大豆(まあみ)な粉(くう)⓪: (名) きなこ。大豆を炒って粉にしたもの。

豆菜混炒(まあみなちゃんぷるう)⓪: (名) 料理名。もやしの脂いため。

真結(まあむす)びい⓪: (名) 真結び。こま結び。玉結び。

何処表(まあむてぃい)⓪: (名) どの方向。どこの方角。 @何処表(まあむてぃ

  い)んかい向(ん)かしゅが。/どの方角に向けるか。

真結(まあゆう)いい⓪: (名) 髪の結い方の一種。丸髷。簡単に丸く結うだけのも

の。女・元服前の少年、服喪中、急ぐ時の一時的処置などの結い方。元服前の士族の

少年のそれには、御揃(うすぃり)い、ともいう。

回(まあ)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @回る。回転する。また、(物の周囲を)

回る。また、迂回する。 ➁行き渡る。全部に回る。 Bすっかり〜の空気、〜の状

態となる。 @冷(ふぃ)じゅる被(かん)じゃあ回(まあ)ゆん。/(火の気また

は女気がなくて)寒々とする。 @泣(な)ち形(がた)あ回而居(まあとお)ん。

/今にも泣きそうになっている。 @我他(がた)回而居(まあとお)ん。/やがて

(破局が)来ようとしている。陶器が割れる寸前にある。人が捕らわれる寸前にある。

などの俗な言い方。がた、は、儘(まあ)し形(がた)あ[死にそう]などの接尾辞

‐形(がた)あ[そう]を単語として使ったもの。 @彼(あ)ん如(ぐとぅ)引張

(ふぃっぱ)てぃ歩(あっ)ちゅすぃが、我他(がた)回而居(まあとお)んどお。

/あれだけ派手にしていたが、もう破産しそうになっているぞ。 ※「がた」は共通

語の「我他(がた)」に相当すると思われる。「我他(がた)が来る」の「我他」であ

る。もともとは、我他彼此(がたひし)という仏教用語から来たものらしい。「がたあ」

を単語として使ったのであれば、最後の「あ」が消失していることの説明がつかない。

また「がたあ」はかならずしも悪い事がおこりそうだという意味ではないと思う。

何処(まあ)等当(りか)あ⓪: (名) どの辺。

回・周(まあ)る@: (名) @回り。周囲。回(まあ)い、ともいう。 @家(やあ)

ぬ回(まあ)る。/家の周囲。 ➁番。順番。 @我(わあ)回(まあ)る。/わた

しの番。

回(まあ)るう@: (名) 順番に回ること。順番制。 @富貴(ぅうぇえけ)え回(ま

あ)るう。/富は順ぐりに回って来るもの。

回(まあ)るう殺(ぐる)し⓪: (名) 袋だたき。大勢で一人をなぐること。

何処(まあ)ん此処(くぃい)ん@: (副) どこもかも。どこもかしこも。 @何処

(まあ)ん此処(くぃい)ん似而居(にちょお)ん。/どこもかも似ている。

間居(まい)@: (名) 競技の場合、故障が出て一時中止すること。野球などのタイ

ムというのに似ている。 @間居(まい)為(しゅ)ん。/タイムにする。 @今(な

ま)あ間居(まい)有(や)ん。/今はタイムだ。

放(ま)い散(ち)らか⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) (くそを)たれ散らす。

摩訶仏(まかあぶとぅき)⓪: (名) 仁王仏(におおぶとぅき)、の項参照。 ※摩訶

(まか)は、サンスクリット語で「大きい、偉大な」などの意味である。沖縄の昔の

女の名前「まかあ」と関係があるかもしれない。もしそうであるなら、マハトマ・ガ

ンディーの「マハ」とも関係があることになる。

碗・椀(まかい)⓪: (名) @飯あるいは汁を盛る椀。どんぶり。普通は、陶製。主

として労働者、農民など下層階級が用いる。天目茶碗のように大きく、すり鉢形をし

ている。上品には、道具(どおぐ)、という。 ➁(接尾)飯などを、碗(まかい)、

に盛った数を示す。一碗(ちゅまかい)、二碗(たまかい)など。上流は、一茶碗(ち

ゅちゃわん)、二茶碗(たちゃわん)、と数える。 ※語源が興味深いが、共通語の古

語、「碗(まり)」と関係があるか。「飯掻(ままか)き」とも考えられるか。 *混効

験集:坤巻・器材に、まかり、とある。

曲(ま)がい@: (名) @彎曲(したもの)。 ➁湾。

曲(ま)がい口(ぐち)⓪: (名) 曲がり口。曲がり角。

曲(ま)がい引(ふぃ)ぐい⓪: (副) 曲がりくねったさま。くねくね。

賄(まかね)え⓪: (名) まかない。食事を提供すること。また、提供された食事。

賄(まかね)え屋(やあ)⓪: (名) 軽食堂。

真壁(まかび)⓪: (名) 真壁。 ※「まかべ」、糸満市の地名。三和中学校がある。

校区の広い中学校である。旧三和村は、摩文仁村・真壁村・喜屋武村が合併してでき

た村であった。 *おもろさうし・1354に、まかび、とある。

真嘉比(まかび)⓪: (名) 真嘉比。 ※「まかび」、那覇市の地名。ユイレールの「お

  もろまち」駅がある。

曲(ま)がやあ⓪: (名) 曲がり道。道路の大きく曲がっているところ。おお曲がり。

曲(ま)がやあ引(ふぃ)ぐやあ⓪: (副) 曲がりくねったさま。くねくね。

曲(ま)が⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @曲がる。 ➁かがむ。屈する。 B屈服

する。服従する。 @沖縄(うちなあ)ん人(ちゅ)有(や)てぃん今(なま)あ曲

(ま)がてえ居(うぅ)らんどお。/沖縄人だってもう服従してはいないぞ。 C道

理にはずれる。心がねじける。

間柄(まがら)⓪: (名) [間柄]血縁関係(のある者)。続きあい。親類。 @間柄

(まがら)ぬ居(うぅ)み。/血縁の者がいるか。 @如何(ちゃあ)る間柄(まが

ら)が。/どんなつながりか。

曲(ま)がるう引(ふぃ)がるう⓪: (名) 曲がりくねったもの。また、心のひねく

れた者。

曲(ま)がるう引(ふぃ)ぐるう⓪: (名) 曲(ま)がるう引(ふぃ)がるう、と同

じ。

真壁殿地(まかんどぅんち)⓪: (名) [真壁殿内]首里三殿地(しゅいみとぅんち)

[首里三殿内]の一つ。真地(まあじ)ぬ坂(ふぃら)[真和志之平等]の、彼(あ)

ん知(し)らり[あもしられ]のいる神の宮。

負(ま)き@: (名) 負け。勝負に負けること。また複合語に、@熱(ふみ)ち負(ま)

き[暑さまけ、夏やせ]、漆負(うるしま)き[うるしにかぶれること]、櫨負(はじ

ま)き[はぜの木にかぶれること]など。

髷(まぎ)@: (名) 髷(まげ)。男子が頭に結う髷。一貫髷(いっくぁんまぎ)、は

髪結い賃が2銭の髷。

曲(ま)ぎ@: (名) 曲げ物。食物を入れる木製の丸い容器。

大(まぎ)い⓪: (名) @大きい物。大きい者。細(ぐま)あ、の対。 ➁相撲の強

い者。その出身部落の名を冠していう。

負(ま)き戦(いくさ)@: (名) 負けいくさ。

大声(まぎぐぃい)⓪: (名) 大声。

大(まぎ)さん⓪: (形) 大きい。太いの意でも用いる。 @言(い)ちゃる大(ま

  ぎ)さ。/言ったことの大きさよ。大言する者を嘲笑していうことば。

大(まぎ)大(まぎ)いとぅ@: (副) 大きく。太く。 @望(ぬず)めえ大(まぎ)

  大(まぎ)いとぅ持(む)ちゅる物(むん)。/希望は大きく持つべきもの。

負(ま)き⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) (勝負に)負ける。商品の値を引くことは、

  安(やすぃ)みゆん、引(ふぃ)ちゅん、などという。

曲(ま)ぎ⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 曲げる。

幕(まく)⓪: (名) 幕。幕(まあく)、ともいう。 *おもろさうし・1367に、

まこ、とある。「まく」は方言であると思われていたようで、「まこ」と表記しなおし

たようである。

爆(まく)@: (名) 腕白。勇猛な者。乱暴者。また、大したやつ。相当な者。有能

な者。多くは餓鬼大将・乱暴者・喧嘩の達者な者などをいうが、闘争で一等になった

者・学力優等で一番になった者などをもいうことがある。大爆(ううまく)、彼(あ)

ん爆(まく)、捨(すぃ)てぃ爆(まく)などともいう。

曲(ま)ぐい⓪: (名) しわ。

曲(ま)ぐい皮(かあ)⓪: (副) しわくちゃ。しわの寄ったさま。 @曲(ま)ぐ

い皮(かあ)為居(しょお)る衣(ちん)。/しわくちゃの着物。

曲(ま)ぐい面(づぃら)⓪: (名) しわくちゃの顔。また、ひげのない顔。

曲(ま)ぐい引(ふぃ)ぐい⓪: (副) しわくちゃ。しわだらけ。曲(ま)ぐやあ引

(ふぃ)ぐやあ、曲(ま)あぐう引(ふぃ)いぐう、などともいう。

枕側(まくがん)⓪: (名) 枕側(まっくぁぐぁん)、と同じ。

真心(まぐくる)@: (名)[文] 真心。

誠・真(まくとぅ)⓪: (名) @誠。誠実。正直。律儀。 @誠(まくとぅ)な者(む

ん)。/律儀者。正直なお人好し。 ➁真実。本当。 @真(まくとぅ)かや実(ずぃ

ち)か、我肝(わぢむ)惚(ふ)り惚(ぶ)りとぅ寝覚(にざ)み驚(うどぅる)ち

ぬ夢(ゆみ)ぬ心地(くくち)。[真かや実か わ肝ほれぼれと 寝覚め驚きの 夢の

地]本当のことなのだろうか、わたしの心は茫然として、夢からさめて驚いたときの

持ちがする。子を失った時の歌。

真昆布(まくぶ)⓪: (名) 魚名。鯛に類する上等な魚。玉魚(たまん)、とならんで

  珍重される。

曲(ま)ぐやあ引(ふぃ)ぐやあ⓪: (副) 曲(ま)ぐい引(ふぃ)ぐい、と同じ。

曲(ま)ぐ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) (皮膚・着物・紙などに)しわが寄る。ま

た、しわが寄って縮まる。

鈍(まぐ)らあ⓪: (名) なまくら。刃物・きり・針などの刃や先がにぶったもの。

紛(まぐ)らあ@: (名) 紛(まぐ)り者(むん)、と同じ。

曲(ま)ぐり⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @しわになる。しわくちゃになる。 ➁

(紙のはし・着物のえり・刃先などが)めくれる。(刃が)なまる。

紛(ま)ぐり⁼ゆん@: (名) 道理をわきまえぬ者。わからずや。借りた金を返さない

者などをいう。紛(ま)ぐらあ、ともいう。

勝・優(まさ)い@: (名) まさっていること。すぐれていること。 @優(まさ)

い劣(うとぅ)るい。/優劣。

真盛(まさか)い@: (名) 真っ盛り。全盛。青年男女・花などの全盛時をいう。

目前事(まさがぐとぅ)⓪: (副) 案の定。予期の通り。はたして。 @目前事(ま

さがぐとぅ)実(ずぃち)成而居(なとお)ん。/案の定その通りになった。

正(まさ)しゃん⓪: (形) 霊験がある。霊験あらたかである。 @正(まさ)しゃ

御有見候(ぅわあみせえ)ん。/霊験あらたかでいらせられる。 *混効験集:坤巻・

言語に、まさしや、とある。 *おもろさうし・394に、まさしや、とある。

勝・優(まさ)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) まさる。すぐれる。 @優(まさ)る

惜(いちゃ)さ。/[文]人がすぐれていることを快く思わないこと。

間塞(まし)@: (名)[文] 竹や木で密に作った垣。ませ垣。 @夜明(ゆあ)き白々

(しらしら)とぅ庭(にわ)ぬ間塞(まし)内(うち)に露(つぃゆ)頭(かみ)て

ぃ咲(さ)ちゅる花(はな)ぬ清(ちゅ)らさ。[夜明しらしらと 庭のませ内に 露

かみて咲きゆる 花の清らさ]夜が白々と明けるころ、庭のませ垣の中に露をいただ

いて咲いている花の美しさよ。 @恋(くい)ぬ間塞(まし)番手(ばんてぃ)為(し

ゅ)る者(むぬ)や有(あ)らん、大事更(でじさら)み我身(わみ)や急(いす)

ぢ逃(ぬ)ぎら。[恋のませ番手 しゆるものやあらぬ 大事さらめわ身や 急ぎぬげ

ら(手水之縁)]恋の邪魔するませ垣となって番人をするものではない。大変なことに

なるだろうから急いで逃げよう。 ※手水之縁(てみずのえん)は、平敷屋朝敏(へ

しきやちょうびん)作の組踊である。

増(ま)し@: (名) まし。一方よりまさること。一方よりよいこと。 @彼(あ)

りやか増(ま)し。/あれよりいい。 @尚辺(なあふぃん)増(ま)しな事(くと

ぅ)ぬ有(あ)み。/もっといいことがあるか。

‐枚(まし): (接尾) まち(町)。田の枚数を数える時の接尾辞。 @一枚(ちゅま

し)[田一枚]、二枚(たまし)[田二枚]、幾枚(いくまし)[田何枚]など。畑を数え

る時には、‐切(ち)り、という。 ※もともとは、枡(まし)が語源と思われる。 

*おもろさうし・437に、まし(い)、とある。

枡(まし)@: (名) 枡目。枡で計る量。 @枡(まし)ぬ有(あ)ん。/枡目があ

る。枡で計って量がある。

先(ま)じ@: (副) @まず。はじめに。 @先(ま)じ吾(わん)から為(っし)

見(ん)んだ。/まず、わたしからやってみよう。 ➁しばらく。 @先(ま)じ待

(ま)てぃ。/しばらく待て。

先(ま)じぇえ⓪: (副) まず。まずは。先(ま)じ、と同じように用いる。 @先

  (ま)じぇえ読(ゆ)でぃ見(ん)んだ。/まず読んでみよう。

間塞垣(ましがち)@: (名)[文] ませ垣。間塞(まし)、と同じ。

真境名(まじきな)⓪: (名) 真境名。 ※「まじきな」、南城市大里に存在した地名。

現在は、公民館の名前などとして残っている。 *おもろさうし・96に、まさけな、

とある。この難読な漢字の語源を知るヒントとなるようである。

真至高(まじくん)⓪: (名) 魚名。鯛の一種。与那原真至高(ゆなばるまじくん)、

  は美味で、第一等の魚。

真肉(ましし)@: (名) 真(ま)っ肉(しし)、と同じ。

真志喜(ましち)⓪: (名) 真志喜。 ※「ましき」、宜野湾市の地名。宜野湾高校が

ある。

真謝(まじゃ)⓪: (名) 真謝。 ※「まじゃ」、島尻郡久米島町の地名。

混(ま)じゅうん@: (名) 混(ま)じゅん、と同じ。

混(ま)じ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 混ぜる。

混(ま)じゅん@: (名) 一緒(に)。共(に)。 @混(ま)じゅん有(や)たん。

/一緒だった。 @混(ま)じゅんぬ人(っちゅ)。/一緒の人。 @兄(やっちい)

とぅ混(ま)じゅん行(い)ちゅん。/兄と一緒に行く。 *おもろさうし・85に、

まぢうん、とある。

混(ま)じり物(むん)⓪: (名) 混ぜもの。混ぜるもの。米が不足の時に混ぜる麦

  など。

混(ま)じり⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 混ざる。混じる。

交(まじ)わい⓪: (名) 交わり。付き合い。交際。

交(まじ)わ⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 交わる。交際する。つきあう。交叉する

  意には使わず、かわりに、糾(あじ)ゆん、という。

真澄鏡(ますかがみ)⓪: (名)[文] [増鏡]和歌に用いられる語を借用したもの。 

@及(うゆ)ばらんとぅ思(み)ば思(うむ)い真澄鏡(ますかがみ)、影(かぢ)や

ちょん映(うつ)ち拝(うぅが)み欲(ぶ)しゃぬ。[及ばらぬとめば 思増鏡 影や

ちよん映ち 拝みぼしやの]及ばないと思うと、思いは増すばかり。せめて面影だけ

でも映して見たいもの。 ※増鏡(ますかがみ)は歴史物語であり、和歌に用いられ

る語は「真澄鏡」・「十寸鏡」と表記すべきであろう。

股・叉(また)⓪: (名) 股。ももとももの間。また、木の枝のまた。

全(また)‐: (接頭) 全き。完全な。 @全物(またむん)[完全なもの]、鼻欠(は

なか)き猿(ざある)ぬ全猿(またざある)笑(わら)ゆん[鼻欠け猿が完全な猿を

笑う]など。

又(また)@: @(接続)また。 @太郎(たるう)ん書(か)ち、又(また)次郎(じ

るう)ん書(か)ちゅん。/太郎も書き、また、次郎も書く。 ➁(副)イ・また。

再び。 @又(また)来(くう)よお。/またおいで。 ロ・また。 @此(く)り

ん又(また)上(あ)ぎ遣侍(やび)ら。/これもまたあげましょう。

又従兄弟(またいちゅく)@: (名) 再従兄弟姉妹。またいとこ。ふたいとこ。両方

の親がいとこ同志である子の関係。

又孫(またぅんまが)@: (名) ひまご。曽孫。

又借(またが)らし⓪: (名) 又貸し。

全(また)さん@: (形) 全しの意。完全である。かけたところがない。 @全(ま

た)しい物・者(むん)。/イ・完全な物。ロ・信頼のおける人。

又尋(またどぅ)めえい⓪: (名) 再婚。再度妻をめとること。女の側からは、又持

  (またむ)ち、という。‐どうめえい<尋(とぅ)めえゆん。

又新引(またにいび)ち⓪: (名) 再婚。女の場合を多くいう。

股乗(またぬ)い⓪: (名) 馬乗り。またがって乗ること。片方に両足を揃えて乗る

  女の乗り方は、側乗(すばぬ)い、という。

股端(またばし)⓪: (名) またぐら。またの間。

股端膏薬(またばしごおやく)⓪: (名) 二股膏薬。両方につき、去就の一定しない

こと。

又持(またむ)ち⓪: (名) 再婚。再度夫を持つこと。女の場合にいう。男の場合は、

又尋(またどぅ)めえい、という。むち<持(む)ちゅん。

全物(またむん)@: (名) 完全なもの。無きずの物。 *混効験集:坤巻・言語に、

  またいもの、とある。

真手向(またん)かあ@: (名) 真向かい。真正面。まとも。手向(たん)かあ、は

  正面。

真玉橋(まだんばし)@: (名) 真玉橋。 ※「まだんばし」、那覇市と豊見城市の間

を流れる国場川にかかる橋の名。豊見城市の地名でもある。琉球王国時代の真玉橋は、

1945年に日本軍によって退却のために破壊された。現在のアーチ型は昔の真玉橋

を意識して作られたようである。なお、「真玉橋由来記」という沖縄芝居がある。

街・町・市(まち)⓪: (名) 市(いち)。商品の種類によって、古着市(ふるぢまち)、

魚市(いゆまち)、鶏市(とぅいまち)、豚小市(ぅわあぐぁあまち)、芋市(ぅんむま

ち)[さつまいもの市]、豚為(ぅわあしゃ)あ市(まち)[豚市]、壺屋市(つぃぶや

まち)[瀬戸物市]などがあり、季節によって、盆市(ぶんまち)、師走市(しわあし

まち)、正月市(しょおぐぁつぃまち)などがある。 @市(まち)んかい行(い)ち

ゅん。/市へ(売りにまたは買いに)行く。単に市場に行く意では、市(まち)ぬ前

(めえ)かい行(い)ちゅん、という。

巻(ま)ち@: (名) @つむじ。また、そのほか人・馬などの毛のうず。つむじは一

つあるもの、一(てぃい)つぃ巻(ま)ちゃあ、より、二つあるもの、二(たあ)つ

ぃ巻(ま)ちゃあ、の方が、一癖あるものとされ、男の子は喜ぶ。 ➁相撲の手の名。

首投げ。相手の首に手を巻いて倒す手。 @巻(ま)ち打(う)ちゅん。/相手をあ

おむけにたたきつける。

待(ま)ち明(あ)か⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) [文]待ち明かす。待って夜を

明かす。

待(ま)ち受(う)き⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 待ち受ける。待ちかまえる。

市頭(まちがしら)⓪: (名) 市の商品の筆頭。市で一番立派な品。たとえば、西瓜

  の出るころ、市で一番大きく一番値段の高い西瓜。

市適(まちがね)え⓪: (名) 市場使用料。市に使う土地の使用料。

間違(まちが)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @間違う。間違(まちげ)えゆん、と

もいうが、間違(まちげ)えゆん、は那覇語か。 ➁あやまつ。道義にそむく。

間違(まちげ)え⓪: (名) 間違い。過失。失敗。 @間違(まちげ)え。/ごめん

なさい。失礼。人の足を踏んだ時などに目下にいう。目上には、間違(まちげ)え而

侍(でえび)る[ごめんくださいませ。失礼いたしました。]という。

間違(まちげ)え事(ぐとぅ)⓪: (名) (道徳的に)間違ったこと。

間違(まちげ)え⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 間違える。間違(まちが)ゆん、と

もいう。その項参照。

牧志(まちし)⓪: (名) 牧志。 ※「まきし」、那覇市の地名。 ※国際通りのおよ

そ半分は牧志を通っている。琉球王国時代に、憊懶(ふぇえれえ)[追いはぎ]を防ぐ

ために作られた集落らしい。

市掃除(まちそおじ)⓪: (名) 市(まち)の掃除。

市掃除(まちそおじ)い⓪: (名) 市場掃除人。

巻(ま)ち千切(ちゃ)⓪: (名) 機の付属具の名。おまき。ちきり。経糸を巻く芯

  にするもの。

待(ま)ち長(なげ)えさ⓪: (名) 待ちどおしいこと。 @百歳(ひゃくせ)成(な)

る迄(までぃ)や待(ま)ち長(なげ)さ有(あ)むぬ、花盛(はなざか)り内(う

ち)に又(また)ん拝(うぅ)がま。[百歳なるまでや 待ち長さあもの 花盛りうち

に またも拝ま]あの世まで待つのは待ち遠しいから、若いうちにまたお会いしまし

ょう。

牧港(まちなとぅ)⓪: (名) 牧港。 ※「まきみなと」、浦添市の地名。

市(まち)ぬ前(めえ)⓪: (名) 市場。市(まち)のある所。 ※実際に買い物を

する場合は、市(まち)、であり、ただたんに見て回る場合には、市(まち)ぬ前(め

え)、と言うようである。

市端(まちばた)⓪: (名) @市場のほとり。市のそば。 ➁首里では町名となった。

町端。 @町端(まちばた)ん人(っちゅ)ぬ二度(にどぅ)夕飯(ゆうばん)。/町

端の人の二度夕飯。町端の人は、夕去(ゆさん)でぃ市(まち)[宵市]に上等の魚が

出ると、夕飯をすましたあとでも、また魚を買って二度も夕飯を食べたという。 ※

町端は、現在は、首里池端と呼ぶようである。池は龍潭(りゅうたん)をさすようだ。

撒(ま)ち放(ほお)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) まき散らす。

町回(まちまあ)い⓪: (名) 町回り。芝居の役者が総出で人力車に乗り、広告して

回ること。

真肝(まぢむ)@: (名) 正直な心。正直な人。真肝(まあぢむ)、ともいう。 *混

  効験集:坤巻・言語に、まぎも、とある。

市戻(まちむどぅ)い⓪: (名) 市場帰り。首里・那覇などの市に売りに出て、ある

  いは何か買っての帰り。

真化物(まぢむん)@: (名) 魔物。化物。精。種々の自然物に宿る精をいう。木真

  化物(きいまぢむん)、は木の精。

町屋(まちや)@: (名) @店。商店。店舗をかまえて売る店。 ➁(接尾)〜店。

〜屋。 @米町屋(くみまちや)[米屋]、煙草町屋(たばくまちや)[煙草店]、足駄

町屋(あしじゃまちや)[はき物店]、書物町屋(しゅむつぃまちや)[書店]など。

真喜屋(まぢゃ)⓪: (名) 真喜屋。 ※「まきや」、名護市の地名。屋我地大橋の本

島側の対岸あたりである。地元では、「まぎゃあ」と発音されるようである。

巻合(まちゃあ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 取り巻く。たかる。群れ集まる。 @

煙(きぶし)ぬ巻合(まちゃあ)しゅん。/煙が取り巻く。

町屋小(まちやぐぁあ)⓪: (名) 小店。小さい店。

待(ま)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼たん、⁼っち) 待つ。 @待(ま)ちゅが成(なあ)し待

(ま)っちん来(くう)んたん。/待てるだけ待っても来なかった。

蒔(ま)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) 蒔く。播種する。

巻(ま)⁼ちゅん@: (他 ⁼かん、⁼ち) 巻く。うずを巻く。また、円筒形に巻く。

間切(まぢり)⓪: [間切] @(名)市町村制以前の行政区画の単位。現行行政区画

の村にほぼ相当する。もと、按司地頭(あじじとぅう)、惣地頭(すうじとぅう)、の

領した采邑で、はじめは境界の意であったものが転じたもの。英祖王の時、検知を行

い間切制を定め、課税を画一にした。地頭は首里に住むようになり、かわりに土地の

豪族などを地頭代(じとぅでえ)とし、間切を統治させた。地頭代は明治になって間

切長(まぢりちょお)という名に変わった。明治41年に間切制は廃され、間切は市

町村制による村となった。 ➁(接尾)間切の名につけ、または間切を数える時の接

尾辞。 @名護間切(なぐまぢり)、一間切(ちゅまぢり)など。 ※ここでいう「現

行行政区画の村」とは、昭和38年ごろの村である。

間切(まぢ)り@: (名)[文] あるだけ。すべて。一切。全体。もと境界の意だが、

転じて、一方は間切となり、他方で全体、残らずなどの意となったものと思われる。 

@御万人(うまんちゅ)ぬ間切(まぢ)り仰(あう)ぢ拝(うぅが)ま。[御真人のま

ぎり仰ぎ拝ま]人民全体で仰いで拝もう。

間切長(まぢりちょお)@: (名)[新] [間切長]まぢり(間切)の項参照。

紛(まぢ)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) まぎれる。見分けがつかなくなる。 

巻(ま)ち藁(わら)@: (名) 巻藁。唐手の練習のため、短い柱に藁を巻きつけた

  もの。こぶしで突く練習をするためのもの。

間積(まぢ)ん⓪: (名) 稲間積(ぃんにまぢ)ん[いなむら]、と同じ。<間積(ま

づぃ)ぬん。

‐間積(まぢ)ん: (接尾) 束。稲・たきぎなど、束ねたもの・積み上げたものを数

  える時にいう。 @一間積(ちゅまぢ)ん[一束]、二間積(たまぢ)ん[二束]など。

松川(まつぃがあ)⓪: (名) 松川。 ※「まつがわ」、那覇市の地名。

松風(まつぃかじ)⓪: (名) 菓子の名。松風。米の粉に砂糖を加え、平たく延ばし

  て結んだもの。胡麻などを入れて風味をよくする。主として祝賀用。

睫毛(まつぃぎ)⓪: (名) まつ毛。 @慶良間(きらま)あ見(み)いゆすぃが睫

毛(まつぃげ)え見(み)いらん。/慶良間島は見えるが、まつ毛は見えない。灯台

もと暗し。また、自分の非は見えにくい。

松蘭(まつぃだん)⓪: (名) 松蘭(まつぃらん)、と同じ。

松(まつぃ)ぬ葉(ふぁ)⓪: (名)[文] 松葉。面積が狭いもののたとえとなる。 @

二人(ふたり)有(や)る間(ぅうぇだ)や松(まつぃ)ぬ葉(ふぁ)に育(すだ)

ち、今(なま)や芭蕉(ばしゅ)ぬ葉(ふぁ)ん狭(いば)く成而居(なと)さ。[二

人やる間や 松の葉に育ち 今や芭蕉の葉も いばくなとさ]夫婦二人の間は松葉の

ように狭い家に育ち、子孫がふえた今では芭蕉の葉のような広い家も狭くなった。

間積(まづぃ)⁼ぬん⓪: (自 ⁼まん、でぃ) 積む。積み重ねる。積み上げる。 @

石(いし)間積(まづぃ)ぬん。/石を積み上げる。 @富貴(ぅうぇえき)ん人(ち

ゅ)ぬ家(やあ)ねえ銭(じん)ぬ間積(まづぃ)ま而居(っとお)ん。/金持ちの

家には金が積み上げられている。

松葉蘭(まつぃばらん)⓪: (名) 松蘭(まつぃらん)、と同じ。

纏振(まつぃぶ)い@: (名) 男女の離れられない関係。まつわりつきの意。

纏振(まつぃぶ)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @からみつく。巻きつく。 ➁(子

が母に)まつわりつく。つきまとう。また、(男女が)からみ合う。

松本(まつぃむとぅ)⓪: (名) 松本。 ※「まつもと」、沖縄市の地名。美里高校が

  ある。

松脂(まつぃやに)⓪: (名) 松やに。松(まあつぃ)ぬ脂(あんだ)、と同じ。

祀(まつぃ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) (祖先・死んだ人を)祀る。

松蘭(まつぃらん)⓪: (名) 植物名。風蘭。松・赤木(あかぎ)などに寄生する蘭

科の常緑草本。茎は細長く、花は黄または白で香気がある。松蘭(まつぃだん)、松葉

蘭(まつぃばらん)、ともいう。

祀(まつぃ)り@: (名) まつり。祖先の祭祀。

真(ま)っ赤(かあ)ら@: (副) 真赤(に)。 @真(ま)っ赤(かあ)ら為居(し

ょお)る花(はな)。/真赤な花。 @面(つぃら)ぬ真(ま)っ赤(かあ)ら成(な)

てぃ。/顔が真赤になって。 *混効験集:坤巻・言語に、まから、とある。 *お

もろさうし・822に、まから、とある。

真(ま)っ赤(かあ)らあ⓪: (名) 真赤なもの。

枕(まっくぁ)⓪: (名) @枕。木枕(きいまっくぁ)、唐枕(とおまっくぁ)、など

がある。 ➁土台・基準とするもの。また、手本。 @此(く)り枕(まっくぁ)為

(っし)作(つく)れえ。/これを手本にして作れ。 @枕(まっくぁ)為(しゅ)

ん。/イ・枕にする。ロ・土台にする。ハ・手本にする。 *混効験集:坤巻・器材

に、まつくわ、とある。 *おもろさうし・1339に、まくら、とある。

枕側(まっくぁぐぁん)⓪: (名) 枕上。枕もと。枕側(まくがん)、ともいう。熱地

  (あつぃじい)[寝た時の足もと]の対。 

枕箱(まっくぁばく)⓪: (名) @枕の一種。枕箱。上面が正方形の箱型の枕で、中

  に引き出しがあり、くしなどを入れる。 ➁枕箱。枕を入れる箱。

真(ま)っ黒(くうる)@: (副) 真黒(に)。 @天(てぃん)ぬ真(ま)っ黒(く

うる)成(な)てぃ雨(あみ)降(ふ)たん。/空が真黒になって雨が降った。

真(ま)っ黒(くうる)う⓪: (名) 真黒なもの。

真(ま)っ紅(こお)⓪: (名) 植物の名。はりつるまさき。米粒ほどの実がなる灌

木で、鑑賞用として鉢に栽培される。

真(ま)っ先(さち)@: (名) まっ先。

真(ま)っ白(しいら)@: (副) 真白(に)。 @真(ま)っ白(しいら)咲而居(さ

ちょお)ん。/真白に咲いている。 *混効験集:坤巻・言語に、ましろ、とある。 

*おもろさうし・822に、ましろ、とある。

真(ま)っ白(しいら)あ⓪: (名) 真白なもの。

真(ま)っ肉(しし)@: (名) 赤肉。脂肪のまじってない赤身の精肉。真肉(まし

  し)、ともいう。

真(ま)っ直(すぃい)ぐ⓪*: (副) まっすぐ。 @真(ま)っ直(すぃい)ぐ為

居(しょお)る。/まっすぐな。 @真(ま)っ直(すぃい)ぐな。[新?]/まっす

ぐな。

真(ま)っ直(すぃい)ぐう⓪*: (名) @まっすぐな物。 ➁単純な人。真正直な

  者。

丸(ま)っ丈(たき)い@: (副) 全部。まるまる。そっくり。満丈(まんたき)い、

ともいう。 @丸(ま)っ丈(たき)い呉(くぃ)たん。/全部やった。

真(ま)っ凧(たく)う⓪: (名) 紙だこの一種。十字の骨に紙を張った、簡単な紙

だこ。真(ま)っ平(たら)あ、ともいう。形がこうもりに似ているので、那覇では、

顔振(かあぶ)やあ、という。

真(ま)っ丈(たち)⓪: (名) そっくり。 @真(ま)っ丈(たち)似而居(にち

ょお)ん。/まったくよく似ている。 @歩(あっ)ち様(よお)ぬ真(ま)っ丈(た

ち)有(や)ん。/歩き方がそっくりだ。 @真(ま)っ丈(たち)ぬ者(むん)。/

よく似ている者。

真(ま)っ平(たら)あ⓪: (名) @つばめ。 ➁真(ま)っ凧(たく)う、と同じ。

真(ま)っ黄色(ちいる)@: (副) 真黄色(に)。 @真(ま)っ黄色(ちいる)為

居(しょお)る花(はな)。/真黄色な花。

真(ま)っ黄色(ちいる)う⓪: (名) 真黄色のもの。

真(ま)っ頂(つぃじ)@: (名) 頂上。てっぺん。

丸(ま)ってえ儘(まあ)⓪: (名) まん丸いもの。

丸(ま)ってえん@: (副) まん丸く。まるまると。 @目(みい)丸(ま)ってえ

ん成(な)ゆん。/驚いて目がまん丸くなる。 @胴(どぅう)ぬ丸(ま)ってえん

為居(しょお)ん。/体がまるまると太っている。

真(ま)っ直(とお)ば@: (副) まっすぐ。一直線。また。正しいさま。 @真(ま)

っ直(とお)ば為居(しょお)ん。/まっすぐである。

真(ま)っ直(とお)ばあ⓪: (名) @まっすぐなもの。 ➁単純な人。馬鹿正直な

  者。

‐迄(までぃ): (助) まで。到達点(場所・時間など)を示す。 @此処(くま)迄

(までぃ)来(くう)わ。/ここまで来い。 @腰(こおぐ)曲(ま)がゆる迄(ま

でぃ)生(い)ち而居(ちょお)ん。/腰が曲がるまで生きている。 @彼(あ)り

が来居(ちゅう)る迄(までぃ)待而居(まちょお)けえ。/彼が来るまで待ってい

ろ。

‐惑(までぃ)い: (接尾) 失って惑う意を表す接尾辞。 @親惑(うやまでぃ)い

[親を失うこと]、家惑(やあまでぃ)い[家を失うこと]、息惑(いいちまでぃ)い

[窒息]など。

的(まとぅ)@: (名) 的。目標。めあて。

間処(まどぅ)⓪: (名) @あき間。すき間。すいている空間。 ➁すいている時間。

仕事のあいま。すき。暇。 @間処(まどぅ)有(や)み。/暇か。 @間処(まど

ぅ)有(や)らあ、一時(いちゅた)頼(たぬ)ま。/暇だったらちょっと頼もう。 

B人の見ないすき。 @蒲葵手添(くふぁでぃさ)ぬ御月(うつぃち)間処(まどぅ)

間処(まどぅ)どぅ照(てぃ)ゆる、余所見(ゆすみ)間処(まどぅ)図(はか)て

ぃ忍(しぬ)でぃ出参(いも)り。[くはでさのお月 まどまどど照ゆる 与所目まど

はかて しのでいまうれ]蒲葵手添(くふぁでぃいし)[植物名]を通して照る月の光

はあちこちしか照らない。他人の目にもすきがあるから、すきをぬすんで忍んでいら

っしゃい。 C平素。平生。不断。ふつうの時。 @遊(あすぃ)び欲(ぶ)しゃ有

(あ)てぃん間処(まどぅ)に遊(あすぃ)ばりみ、首里天愛(しゅゆいてぃんぢゃ

な)し御祝(ういうぇ)有(や)くとぅ。[遊びぼしやあても まどに遊ばれめ 首里

天加那志 御祝やこと]歌ったり踊ったりして遊びたくても、不断は遊べようか。き

ょうは国王様のお祝いだからこうして楽しく遊べる。 @間処(まどぅ)ぬ揺(ゆ)

らりやあや遊(あすぃ)び忙(いちゅな)さ。/不断なまけている者は、遊びの時に

なるとかえって忙しい。 ※「不断」は現在は「普段」と書くのが普通かもしれない。

間処(まどぅ)七日(なんか)⓪: (名) 死後七日目ごとに四十九日まで行う法事の

うち、初七日(はつぃなんか)、三七日(みなんか)、三十五日(さんじゅうぐにち)[五

なのか]、四十九日(しんじゅうくにち)以外の日。間のなのかの意。間処(まどぅ)

七日(なんか)、の法事は近親のみで軽く営む。 ※法事・慶事は、なにしろ奇数を重

視するようである。

間処(まどぅ)ぬ物(むん)⓪: (名) 間食。

間処(まどぅ)間処(まどぅ)⓪: (名) @暇暇(に)。暇を見て。 @取(とぅ)い

仕事(しぐとぅ)ぬ間処(まどぅ)間処(まどぅ)や花(はな)ぬ色々(いるいる)

作(ちゅく)てぃ眺(なが)み、又(また)歌(うた)んでえ詠(ゆ)でぃ暮(く)

らち居有侍(うぅやび)たん。[とり仕事のまどまどや 花の色々作て眺め 又歌もだ

いよで暮ち居やべいたん(花売之縁)]仕事の暇暇にはいろいろの花を作って眺め、ま

た歌などをよんで暮らしていました。 ※花売之縁(はなうりのえん)は、高宮城親

雲上(たかみやぐすくぺえちん)作の組踊である。 @間処(まどぅ)間処(まどぅ)

どぅ為(な)ゆさ。/暇暇にしかできない。 ➁すき間すき間。間処(まどぅ)、の例

文参照。

纏(まとぅ)ま⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) @[文]統治される。一つに支配され

る。 ➁[新]統一する。(意見などが)まとまる。

纏(まとぅ)み⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @[文]統治する。すべる。一つに支

配する。 ➁[新]統一する。(話などを)まとめる。

真艫(まとぅむ)@: (名) 舟のともの方向。また、その方向から吹く風。順風。 @

真帆(まふ)引(ふぃ)きば風(かじ)や真艫(まとぅむ)に午未(ぅんまふぃつぃ  

じ)。[真帆引けば 風やまともに 午未(上り口説)]帆を引くと風は南々西の順風。

間開(まどお)き⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @(整理して)あき間を作る。 ➁

(仕事をかたづけて)暇を作る。 @一(てぃい)つぃ一(てぃい)つぃ間開(まど

お)きてぃ暇(ふぃま)成(な)たん。/一つ一つかたづけて暇になった。

間開(まどお)⁼ちゅん⓪: (自 ⁼かん、⁼ち) @(かたづいて)あき間ができる。 ➁

(仕事がかたづいて)暇になる。 @間開(まどお)而居(ちょお)み。/暇か。

真似(まに)⓪: (名) まね。模倣。手本にして模倣すること。動作表情などのまね

は、倣(ねえ)び、という。 @先生(しんしい)ぬ真似(まに)受(う)き而居(と

お)ん。/先生のものを見習って受け取っている。

間(ま)に⓪*: (副) もし。 @斯(か)ん為(しい)に、間(ま)に彼(あ)り

が彼(あ)ん為(しゅ)せえ如何(ちゃあ)為(しゅ)が。/こうした時に、もし彼

がああしたらどうするか。

真北(まにし)@: (名) 真北。北。 *おもろさうし・1430に、まにし、とあ

り、原注に、西風とある。このころすでに「北(にし)」と「西(にし)」が混同され

ていたようである。

招(まに)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) [文]招く。招(まぬ)ちゅん、ともいう。 

間(ま)ぬ窪(く)⓪: (名) 眉間。また、まゆね。 @間(ま)ぬ窪(く)突合(ち

  ちゃ)あしゅん。/まゆを寄せる。(心配事の時などに)まゆをひそめる。

招(まぬ)ち⓪: (名) 織機の部品の名。地機で、引入(ひゃ)あ[あぜ糸]を引っ

張るために足にかけて引くもの。

招(まぬ)⁼ちゅん⓪: (他 ⁼かん、⁼ち) [文] 招(まに)ちゅん、と同じ。

稀(まね)え⓪*: (副) 時には。まれには。 @稀(まね)え其(う)んな事(く

  とぅ)ん有(あ)ん。/時にはそんなこともある。

真帆(まふ)@: (名)[文] 真帆。二本マストの船で、大きい主要な帆のことか。 @

真帆(まふ)引(ふぃ)きば風(かじ)や真艫(まとぅむ)に午未(ぅんまふぃつぃ

じ)。[真帆引けば 風やまともに 午未(上り口説)]真帆を引くと風は南南西の順風。 

守(まぶ)い⓪: (名) 魂。霊魂。生きている人の魂をいう。死者の霊は、魂(たま

しい)、という。 @守(まぶ)いぬ向(ん)か而居(とお)てえさ。/魂が向かって

いたのだ。噂している人が来た場合にいう。噂をすれば影。 @守(まぶ)い抜(ぬ)

ぎゆん。/たまげる。驚いて魂がぬける。守(まぶ)い抜(ぬ)がしゅん、ともいう。

守(まぶ)い落(う)てぃ⓪: (名) 魂が抜ける病気。魂が体から抜け落ちること。

怪しい物を見たり、転んで驚いたりした時などに起きる。病気のように元気がなくな

り、衰弱して、ほうっておくと死に至ることもあるというので、守(まぶ)い込(ぐ)

み、をして元にもどす。 ※私見であるが、症状が現代でいう「うつ」に似ているよ

うである。

守(まぶ)い込(ぐ)み⓪: (名) 魂をこめることの意。守(まぶ)い落(う)てぃ、

をして人の体から離れた魂をふたたび体にこめること。また、そのための祈願。ごち

そうと本人の着物を、魂が落ちた現場へ持って行き、その着物の中に魂を招き入れて

持って帰り、本人にそのごちそうを食べさせると同時に、その着物を着せる。ごちそ

うの膳には小石三個を置き、茶碗に一杯水を用意して、ごちそうを食べる前に、守(ま

ぶ)やあ守(まぶ)やあ追(うう)てぃ来(くう)よお、多米(うふめえ)八斗米(や

とぅめえ)呉(くぃ)らやあ。[魂、魂、ついて来い。大きな大きなめしをやるぞ]と

言って、その水[御水(うびい)という]をひたいに指で三度つける。

真昼(まふぃる)@: (名) 真昼。明(あか)ら昼(ふぃる)、ともいう。

守(まぶ)い分(わ)かし⓪: (名) @生きている人の魂と死んだ人の魂とがいっし

ょに遊んだりすると(多く子供にある)、生きた人の魂があの世に連れ去られることが

あるというので、それらの魂を引き分けるために祈禱を行う。その祈禱をいう。 ➁

人の死後四十九日の夜に、死んだ人の魂と家族の魂とを引き分けるために、巫女(ゆ

た)、を呼んで行う祈禱。その祈禱を行うことを、夜(ゆん)ぬ巫女(ゆた)居(いぃ)

しゆん、ともいう。

魔法(まふう)@: (名) 魔法。魔術。

真南風(まふぇえ)@: (名) 真南。 @瓦屋辻(からやつぃじ)登(ぬぶ)てぃ真

南風(まふぇ)向(ん)かてぃ見(み)りば、島之浦(しまぬら)どぅ見(み)ゆる

里(さとぅ)や見(み)らぬ。[瓦屋つぢのぼて 真南向かて見れば 島の浦ど見ゆる 

里や見らぬ]瓦屋(那覇に近い地名)の丘の上に登って真南の方を見ると、村のかげ

は見えるが、恋人は見えない。

真昼間(まふっくぁ)@: (名) 暑い真昼。照りつける夏の昼間。 @真昼間(まふ

っくぁ)ぬ道中(どおちゅう)や傘(かさ)ぬ無(ねえ)んだれえ成(な)らん。/

暑いまっ昼間は傘なしでは歩けない。

摩文仁(まぶに)⓪: (名) 摩文仁。 ※「まぶに」、糸満市の地名。平和祈念公園が

ある。 *おもろさうし・1334に、まふに、とある。

守(まぶ)やあ⓪: (名) 守(まぶ)い、と同じ。

守(まぶ)やあ緒(うう)⓪: (名) 子供の着物の背に付ける飾り。もとは七色の糸

で房を作って付けたが、のちには布切れでハート型を作って付けるようになった。

儘(まま)⓪: (名) @まま。 @其(う)ぬ儘(まま)。/そのまま。 @子(っく

ぁ)ぬ言(ぃゆ)る儘(まま)。/子の言うまま。 ➁通り。 @人間(にんじん)ぬ

為(しゅ)る儘(まま)猿(さある)ん為(しゅ)ん。/人間のする通りに猿もする。 

B(接尾)言うなりになる意。 @夫(うぅとぅ)儘(まま)[夫の言うなり]、刀自

(とぅじ)儘(まま)[妻の言うなり]など。

儘(まま)@: (名) 一緒。共。 @子(っくぁ)とお何処(まあ)迄(までぃ)ん

儘(まま)。/子とはどこまでも一緒。 @一期(いちぐ)儘(まま)とぅ思(む)て

ぃ言語(いかた)れん為(しゃ)すぃが。[一期ままともて い語らひもしやすが]一

生涯一緒になると思って恋も語ったが。 ※上項とはアクセントが違うが語源は同じ

であると思う。

間間(まま)‐: (接頭) まま(継)。血縁のない親子、兄弟姉妹の関係を意味する。 

@間間親(ままうや)[まま親]、間間子(ままっくぁ)[まま子]、間間兄弟(ままち

ょおでえ)[腹違いの兄弟姉妹]など。

糞喰(ままっくぁあ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 糞喰(ばばっくぁあ)しゅん、

  と同じ。糞喰(まみっくぁあ)しゅん、ともいう。

真豆(ままみ)@ (名)[文] あずき。元来は豆の美称か。口語は、赤豆(あかまあみ)。 

@打(う)ち豆(まみ)とぅ真豆(ままみ)我馬小(わぅんまぐぁ)に掛喰(けくぁ)

ち、遊(あすぃ)び庭(な)ぬ数(かずぃ)に巣立(すぃだ)ち出(ぃん)じら。[打

豆と真豆 我馬小にけ食はち 遊び庭の数に すだち出ぢら(伊江島の打豆節)]うち

豆(豆の種類の名か)と真豆をわが愛馬に食わせて、馬の競技のたびに着飾って出場

しよう。 *混効験集:坤巻・飲食に、ま豆、とある。

楠葉楓(まみく)⓪: (名) 植物名。まみく。くすのはかえでの一種。落葉喬木。

間見(まみ)⁼じゅん@: (他 ⁼がん、⁼ぢ) とり違える。間違える。 @小禄(うる

く)豊見城(とぅみぐすぃく)垣花(かちぬはな)三村(みむら)三村(みむら)ぬ

姉小達(あんぐぁた)が揃而居(するとお)てぃ布織(ぬぬう)い話(ばなし)綾(あ

や)間見(まみ)ぐなよお元(むとぅ)被(か)じゅんどお。[小禄豊見城 垣花三村 

三村のあんぐわたが 揃とて布織り話 あやまみぐなよお 元かんぢゆんどお(三村

踊節)]小禄、豊見城、垣の花の三つの村の娘たちがうち揃って布織り話をしている。

話に夢中になって縞糸の数をまちがえるなよ。もとがとれなくなるぞ。

糞喰(まみっくぁあ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 糞喰(ばばっくぁあ)しゅん、

と同じ。糞喰(ままっくぁあ)しゅん、ともいう。

守(まむ)い⓪: (名) @守ること。守り。守護。防備。 ➁(現場などを)守るこ

と。遵守。 @守(まむ)いぬ有(あ)る人(っちゅ)。/道徳家。

真向(まむ)こお@: (名) 真むこう。正面。

守(まむ)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @守る。守護する。防御する。見守る。 ➁

(規則などを)守る。 @親(うや)ぬ寄(ゆ)し事(ぐとぅ)守(まむ)ゆん。/

親の教訓を守る。

真者(まむん)@ (名) [真物]神。または、神の霊力のついた偉人。 *混効験集:

  坤巻・人倫に、まもの、とある。 *おもろさうし・1290に、ま物、とある。

猫(まやあ)⓪: (名) 猫。上品には、猫(まゆう)、ともいう。 ※私見であるが、

糞を放(ま)る、の放(ま)やあ、が語源かもしれない。放(ま)ゆう、が上品であ

るということに対しての整合性もある。 *混効験集:坤巻・気形に、まや、とある。

猫口(まやあぐち)⓪: (名) 猫舌。

惑(まや)あ為(さ)り事(ぐとぅ)⓪: (名) 魔がさして起こした事。

惑(まや)あ⁼しゅん⓪: (他 ⁼さん、⁼ち) 惑わす。魔力で人を惑わす。 @惑(ま

や)あ為(さ)りゆん。/惑わされる。魔がさす。立派な身分の人が欲に目がくらん

で罪を犯した場合、また、変死の場合などにいう。

猫木莬(まやあづぃくく)⓪: (名) みみずく。<まやあ(猫)+つぃくく(ふくろ

う)。

眉(まゆ)⓪: (名) 眉。

猫(まゆう)⓪: (名) 猫。猫(まやあ)、の上品な語。

眉毛(まゆぎい)⓪: (名) 眉毛。

真夜中(まゆなか)@: (名) 真夜中。 *おもろさうし・730に、まよなか、と

  ある。

放(ま)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) (大便を)する。まる。那覇では大小便両方

についていう。 @糞(くす)放(ま)ゆん。/大便をする。くそまる。下層の者な

どが大便するをいう。首里ではふつうは、便所(ふる)居(いぃ)ゆん[便所にすわ

る]という。上流の婦人は、裏(うら)立(た)ちゅん[裏に立つ]という。 ※万

葉集・3832「枳(からたち)の棘原(うばら)刈(か)り除(そ)け倉立てむ屎

(くそ)遠くまれ櫛(くし)造る刀自(とじ)」。「くそ」「まれ」が歌の中に出てくる、

万葉集はすごいと思う。また、この語は共通語の「おまる」として残っている。

放(ま)ら⓪: (名) 陰茎。 ※上項の未然形と推測される。

稀(まり)@: (名) まれ。 @稀(まり)に。/まれに。 @大(どぅっ)とぅ稀

(まり)な事(くとぅ)。/大変まれなこと。

稀(まり)ねえ@: (連体) まれな。 @稀(まり)ねえ物(むん)。/まれな物。 @

稀(まり)ねえ人(っちゅ)。/まれな(偉い)人。 ※共通語の「稀なる」が変化し

た語と思われる。

稀稀(まりまり)@: (名) まれ。 @稀稀(まりまり)な事(くとぅ)。/まれなこ

  と。 @稀稀(まりまり)どぅ有(や)る。/まれである。まれにしかない。

丸(まる)@: @(名)まる。円。円形。 ➁(接頭)イ・円形のものの意。丸盆(ま

るぶん)、丸御膳(まるうじん)など。ロ・全体・すっかりなどの意。丸出(まるぃん)

じゃし[まる出し]など。

丸出(まるぃん)じゃし@: (名) まる出し。

丸(まる)う@: (名) 丸い物。円形・球形のもの。

丸御膳(まるうじん)⓪: (名) 丸膳。丸い御膳。

稀返(まるけえ)てぃ⓪: (名) まれ(に)。たま(に)。 @稀返(まるけえ)てぃ

どぅ有(あ)る事(くとぅ)。/たまにある。たまにしかないこと。 @「毎日(めえ

にち)行(い)ちゅみ。」「稀返(まるけえ)てぃどぅ行(い)ちゅる。」/「毎日行く

か。」「たまにしか行かない。」 @稀返(まるけえ)てぃぬ装(すが)い。/たまのお

しゃれ。

丸(まる)さん@: (形) 丸い。円形または球形である。

丸(まる)ち銭(じん)@: (名) まとまった金。大金。

丸板(まるちゃ)@: (名) まないた。

丸(まる)⁼ちゅん@: (他 ⁼かん、⁼ち) 支配する。治める。国家・家などを統一し

  て采配をふるう。

丸(まる)⁼ぬん@: (自 ⁼まん、⁼でぃ) @(月などが)丸くなる。 ➁まとまう。

円満に治まる。 @月代(つぃちしる)ぬ守(まむ)い精高(すぃだか)さぬ真物(ま

むん)御影(みかぢ)照(てぃ)り渡(わた)てぃ国(くに)や丸(まる)む。[月代

の守り 勢高さの真物 美影照り渡て 国やまるむ]月代のやしろの守りである気高

い偉人尚巴王は、その姿が照り輝いて、国はよく治まる。尚巴王の三山統一を歌った

歌。

丸張(まるば)い@: (名) まる出し。まるあき。陰部などを露出すること。

丸裸(まるはだか)@: (名) まる裸。全裸。

丸絣(まるびいま)⓪: (名) 丸い模様のかすり。

丸盆(まるぶん)⓪: (名) 丸盆。丸い盆。

丸々(まるまるう)とぅ@: (副) すっかり。まるまる。一つ残らず。 @丸々(ま

るまるう)とぅ忘(わすぃ)てぃ。/すっかり忘れて。

丸(まる)み⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @丸める。丸くする。円形・球形にする。 

➁他人を意のままに従わせる。心腹させる。意のままにする。 @丸(まる)みらっ

而居(とお)ん。/意のままになる。心から信頼している場合をいい、丸めこまれる

意ではない。

間(ま)る物(むん)⓪: (名) [間の物・間の者] @組踊(くみうどぅ)い、の

間にはさむ狂言。組踊りの筋を運ぶ助けをする喜劇風の部分。また、それを演ずる役

者。その部分のせりふには口語が用いられる。独立した狂言は、狂言(ちょおぢん)、

という。 ➁転じて、おどけ者。

回(まわ)し⓪: (名)[文] ふんどし。口語では、褌(さなじ)、または、肌帯(は

  どおび)、という。

紬(まん)⓪: (名) つむぎ。つむぎ糸で織った絹布。

万(まん)@: (名) 万。多数の意にもなる。

万一(まんいち)@: (名) 万一。

混(まん)き⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) (多くのものに少しのものを)混ぜる。

  混入させる。

惑(まんぐぁ)⁼しゅん@: (他 ⁼さん、⁼ち) 惑わす。まぎらわす。 @惑(まんぐ

ぁ)為而居(さっとお)ん。/惑わされている。 @彼(あ)り惑(まんぐぁ)ち取

(とぅ)らさ。/彼を惑わしてやろう。

惑(まん)ぐぃ@: (名) うろたえること。気が転倒すること。 @惑(まん)ぐぃ

打(う)ちゅん。/(驚きや悲しみで)どうしてよいかわからなくなる。

惑(まん)ぐぃ⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) うろたえる。惑わされる。どうしてよ 

  いかわからなくなる。

満子衆(まんくうしゅう)⓪: (名) 糸満の人たちのことを皮肉にいう語。まんくう

  [満子]は糸満(地名)の男に多い名前。

間辺(まんぐら)@: (名) あたり(辺)。おおよその場所を示す。 @彼(あ)ぬ間

辺(まんぐら)。/あの辺。 @学校(がっこお)ぬ間辺(まんぐら)。/学校のあた

り。 @何処(まあ)ぬ間辺(まんぐら)なかい有(あ)が。/どの辺にあるか。

間頃(まんぐる)@: @(名)ころ。おおよその時を示す。 @何時(いつぃ)ぬ間頃

(まんぐる)。/いつごろ。 @五月(ぐぐぁつぃ)ぬ間頃(まんぐる)。/五月ごろ。 

➁(接尾)ころ。 @何時間頃(いつぃまんぐる)[いつごろ]、五月間頃(ぐんぐぁ

つぃまんぐる)[五月ごろ]、夜中間頃(ゆなかまんぐる)[夜中ごろ]など。

紬手拭(まんさあじ)⓪: (名)つむぎで作った、手拭(さあじ)[ターバンのように頭

に巻くもの]。

万歳(まんざい)⓪: (名) [万歳]@京太郎(ちょんだらあ)、と同じ。その項参照。  

➁舞踊の名。高平万歳(かたでえらまんざい)[能の望月に似たもの]と、八重瀬(い

ぇえじ)ぬ万歳(まんざい)[八重瀬万歳]の二種がある。

満作(まんさく)@: (名)[文] [満作]満作。豊作。

満産(まんさん)@: (名) [満産]子供が生まれて七日目の夜、親類縁者が集まっ

てする祝い。うぶたちの祝い。七夜の祝い。

見守(まん)じゃあ星(ぶし)⓪: (名) 宵の明星。金星。夕飯見守(ゆうばんまん)

  じゃあ[夕飯をうらやむ者の意]の略。

饅頭(まんじゅう)⓪: (名) まんじゅう。首里では、山城饅頭(やまぐすぃくまん

じゅう)、が学生などに喜ばれ、那覇では、天妃(にんぴ)ぬ前(めえ)饅頭(まんじ

ゅう)、が子供たちに喜ばれた。祭祀や法事などには、花型饅頭(はながたまんじゅう)、

が用いられ、普通のまんじゅうは子供の進級祝い、誕生祝いなどにも使われた。

饅頭果(まんじゅういい)⓪: (名) パパイア。果実は美味で、腎臓病の薬にもなる。

見守(まん)⁼じゅん⓪: (他 ⁼だん、⁼てぃ) @ほしそうに見る。うらやましそうに

見守る。 @犬(いん)ぬ肉(しし)見守(まん)たんねえ。/犬が肉をほしそうに

見ているように。 ➁見守る。見見守(みまん)じゅん、ともいう。

満丈(まんたき)い@: (副) 満丈(まったき)い、と同じ。

丸抱(まんだ)ち@: (名) しっかりと抱くこと。抱きしめること。

丸魂(まんだまし)@: (名) 魂全体の意。次の句でいう。 @丸魂(まんだまし)

抜(ぬ)ぎゆん。/びっくり仰天する。おったまげる。魂(たまし)抜(ぬ)ぎゆん、

を強めた俗語。

混(まん)ちゃあ引(ふぃん)ちゃあ⓪: (副) まぜこぜ。ごたまぜ。雑多に入り混

じったさま。 @米(くみ)とぅ麦(むぢ)とぅ混(まん)ちゃあ引(ふぃん)ちゃ

あ。/米と麦とまぜこぜ。

混(まん)⁼ちゅん⓪: (自 ⁼かん、⁼ち) 混じる。入り混じる。混入する。

万代(まんでえ)@: (名) 万代。いつまでも。長い年数。

満而居(まんどお)ん⓪: (自 ⁼てぃ) [持続態のみを用いる。また、否定の意では、

少(いきら)さん、無(ねえ)ん、などを多く用いる。]たくさんある。たくさんいる。 

@花(はな)ぬ満而居(まんどお)ん。/花がたくさんある。 @満而居(まんどお)

る銭(じん)使(つぃか)あんでぃん為(さ)ん。/たくさんある金を使おうともし

ない。 @銭(じん)ぬ満而居(まんどお)いいねえ旨(まあ)さ物(むん)喰(か)

ぬん。/金がたくさんある時にはうまい物を食う。

満名(まんな)⓪: (名) 満名。 ※「まんな」、国頭郡本部町の地名であった。今は

川の名前として残っている。

真(ま)ん中(なか)@: (名) まん中。中央。 *混効験集:坤巻・言語に、まん

  なか、とある。

満成(まんな)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) のろう。他に災害のあるように祈る。

万人(まんにん)@: (名) 万人。また、たくさんの人。

万年(まんにん)@: (名) 万年。また、多くの年月。

丸飲(まんぬ)ん@: (名) 丸飲み。かまずに飲み込むこと。 @丸飲(まんぬ)ん

  為(しゅ)ん。/※動詞化。

丸惚(まんぶ)り@: (名) 首ったけ。まる惚れの意。

真(ま)ん丸(まる)@: (名) まん丸。完全な丸。

飯々(まんまん)⓪: (名) まんま。飯の小児語。

万力(まんりち)⓪: (名) 万力。家の柱など重量のあるものを持ち上げるのに使う

大工道具。

真(ま)ん綿衣(わたぢん)⓪: (名) つむぎで作った礼服。真(ま)ん綿御衣(わ

  たんす)、ともいう。

真(ま)ん綿御衣(わたんす)⓪: (名) 真(ま)ん綿衣(わたぢん)、と同じ。んす、

  は、ちん(着物)の敬語。