表紙 前文

 

 ?あ ?い 'い ?う 'う ?え 'え ?お 'お                  

 

   に

 

‐に: (助) @に。成(な)ゆん[なる]、為(な)しゅん[する]などを用いて「〜

になる」「〜にする」などの意を表す場合には、ふつう助詞を用いない。 @先生(し

んしい)成(な)い欲(ぶ)しゃん[先生になりたい]、太郎(たるう)兵隊(ふぃい

たい)為(な)しゅん[太郎を兵隊にする]など。また、「に」に相当する助詞には、

ほかに、‐んかい、‐なかい、‐かい、‐ない、‐が[それぞれの項参照]などがあ

るので、‐に、の用いられることは比較的少ない。 @車(くるま)に載(ぬ)しゆ

ん。/車にのせる。 @親(うや)に愛(かな)しゃ為(さ)りゆん。/親にかわい

がられる。 @兄(やっちい)に告(ぬら)あったん。/にいさんに叱られた。 @

気(ちい)に適(かな)ゆん。/気に入る。心にかなう。 @御万人(うまんちゅ)

に触(ふ)りゆん。/人びとに知らせる。 @年経(とぅしべ)えねえ応(うぅう)

じらん。/年に(は)似合わない。 ➁〜するときに。〜した場合に。‐や[は]が

付いて、‐ねえ、となると「〜する時には」「〜したら」「〜すると」などの意となる。

ふつう活用する語の「連用形」、または「連用形」にさらに、‐い、を加えた形につく。 

@斯(か)ん為(し)いに若(ま)に彼(あ)りが彼(あ)ん為(しゅ)せえ如何(ち

ゃあ)為(しゅ)が。/こうやった時にもし彼がああやったらどうするか。 @聞(ち)

ちいねえ。/聞いた時には。聞いたら。 @聞(ち)かんだいねえ。/聞かなかった

場合には。聞かなかったら。 @有(あ)いにどぅ節約(くばめえ)しゅる。/ある

時にこそ節約する。 @熱(あつぃ)こおこお為居(しょお)いに喰(か)めえ。/

熱いうちに食べろ。

根(にい)⓪: (名) @根。草木の根。 ➁病根。また、はれものの堅くなっている

部分。 @根(にい)切(ち)らしゅん。/根治する。 B怒り・恨みなどの心の底

に残っているもの。 @根(にい)持而居(むっちょお)ん。/根にもっている。

荷(にい)⓪: (名) 荷。荷物。また、負担。 @荷(にい)負(うう)しゆん。/

(牛馬に)荷を負わせる。 @旅(たべ)え手鎌柄(いらなづぃか)ん荷(にい)成

(な)ゆん。/旅は鎌の柄(のように軽いもの)でも荷になる。

根近(にい)⓪: (名) そば。近所。近く。 @親(うや)ぬ根近(にい)。/親のそ

ば。 @学校(がっこお)ぬ根近(にい)。/学校の近く。

子(にい)⓪: (名) 子(ね)。十二支の第一。方角は北、時刻は午前零時。

二(にい)⓪: (名) 二。普通は、二(たあ)つぃ、という。

値(にい)⓪: (名) 値。値段。 @値(にい)為(しゅ)ん。/値段を付ける。

音(にい)⓪: (名) 音(ね)。 @三線(さんしん)ぬ音(にい)。/三味線の音。

二上(にいあ)がい⓪: (名) 二上がり。三味線(さんしん)で、二の糸を本調子よ

り一段高くした調子。干瀬節(ふぃしぶし)、子持節(っくぁむちぶし)、仲風(なか

ふう)、述懐(しゅっくぇえ)、散山(さんやまあ)など哀調をおびた節に多い。祝宴

の席では、はじめに本調子の賀歌を歌い、宴が進むに及んで二上がりの歌が奏せられ

る。単に、上(あ)ぎ、ともいう。

根石(にいいし)⓪: (名) 土台石。家屋の土台石。

煮苧(にいうぅう)⓪: (名) 芭蕉布の一種。芭蕉を煮てから抜いた糸で織ったもの。

  黄色味を帯びている。

荷負(にいうう)さあ⓪: (名) 荷馬。駄馬。

似合(にいえ)え@: (名) 似合い。つりあい。似合(にえ)え、似合(ね)え、と

  もいう。

根(にい)から⓪: (名) 根っから。全く。絶対。 @根(にい)から成(な)らん

でぃ言(ぃゆ)ん。/絶対にできないという。 @根(にい)からぬ触(ふ)り者(む

ん)。/全くの馬鹿。

根凝(にいぐ)い⓪: (名) 根っこ。根株。

煮朽(にいくた)@: (副) 煮えてくたくたになるさま。 @煮朽(にいくた)為而

  居(なとお)ん。/くたくたに煮えている。

苦(にい)ぐ歪(ふぃい)ぐ⓪: (副) まずそうに食べるさま。苦(にが)ん歪(ふ

  ぃが)ん、ともいう。 @苦(にい)ぐ歪(ふぃい)ぐ為(しゅ)ん。/※動詞化。

荷車(にいぐるま)⓪: (名) 荷車。荷車(にぐるま)、ともいう。

二階(にいけえ)⓪: (名) 二階。

二階梯子(にいけえばし)⓪: (名) 二階に上る階段。はしごだん。

二階家(にいけえやあ)⓪: (名) 二階屋。二階建ての家屋。

鈍(にい)さぬ旨(まあ)さぬ⓪: (名) まずいのうまいの。食べ物の不平をいうこ

と。 @鈍(にい)さぬ旨(まあ)さぬ多(うふ)さん。/食べ物の不平が多い。 @

鈍(にい)さぬ旨(まあ)さぬ為(しゅ)ん。/※動詞化。

鈍(にい)ざ物(むん)⓪: (名) まずい物。おいしくない物。

鈍(にい)さん⓪: (形) 遅い。のろい。速度がのろい。時間が遅い意味では、遅(う

すぃ)さん、ともいう。また、鈍(にん)く、の項参照。

鈍(にい)さん⓪: (形) まずい。食べ物がおいしくない。 ※「遅い」と「まずい」

  は、沖縄語ではどちらも「鈍(にい)さん」で、語源が同じのように思う。

鈍(にい)さ早(ふぇえ)さ⓪: (名) 遅速。早い遅い。

根肉(にいしし)⓪: (名) 根元。付け根。 @根肉(にいしし)から押(う)し切

(ち)れえ。/根元から切ってしまえ。

煮過(にいすぃ)ぢ⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 煮えすぎる。

根末裏(にいすうら)⓪: (名) 根とこずえ。

二才(にいせえ)⓪: (名) 二才の意。青年。 @二才(にいせえ)二才(にいせえ)。

/年長者が青年を冷笑し、あるいはたしなめる時のことば。

二才踊(にいせえうどぅ)い⓪: (名) [二才躍]旅口説(たびくどぅち)、に合わせ

  て踊る舞踊の名。

値高(にいだか)さん⓪: (形) 値段が高い。高価である。 @只(いちゃん)だ物 

  (むの)お値高(にいだか)さん。/ただの物は(お返しなどで)かえって高くつく。

妬(にいた)さん⓪: (形) 恨めしい。恨みに思う。 @妬(にいた)さ為(しゅ)

  ん。/恨む。

寝息(にいち)@: (名) 寝息。

根切(にいち)り⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 全治する。根治する。すっかり治る。 

※沖縄語辞典、直おる、となっている。

根付(にいづぃ)⁼ちゅん⓪: (自 ⁼かん、⁼ち) 根付く。移植した草木に根が付いて

育つ。

荷造(にいづく)い⓪: (名) 荷造り。梱包。

根所(にいどぅくる)⓪: (名) 村の神官の家。根家(にいや)、ともいう。根どころ

の意。一部落(旧行政区画の村)に一軒ずつあり、その部落でもっとも有力な一族の

本家にあるのが普通。根神(にがみ)[神官たる女]と、根(にい)ん人(ちゅ)[そ

この男主人]とがいる。

根生(にいな)い⓪: (名) もとなり。瓜などが、根の近くに実を結ぶこと。また、

その実。下生(しむな)い、末裏生(すうらな)い[うらなり]の対。

寝(に)い寝(に)い⓪: (名) ねんね。寝ることの小児語。

煮抜(にいぬ)ぢ@: (名) 肉を煮詰めてとった汁。肉からとったスープ。煮抜きの

  意。

根(にい)ぬ端(はな)⓪: (名) 行商の口あけ。普通の商品の口あけは、新口(み

  いぐち)。 ※沖縄語辞典、「商品の」ではなく「商売の」ではなかろうか。

根張(にいば)い⓪: (名) @草木の根が張ること。根張り。 ➁瘡・腫れ物などの

周囲が堅くなること。

丹土(にいび)⓪: (名) 赤くざらざらした堅い土質。堅いので、丹土墓(にいびば

か)、という形式の墓が掘られる。

新引(にいび)ち⓪: (名) @結婚の行事。結婚式。婚礼。丁寧には、御新引(うに

いび)ち、身分のある人の婚礼は、婚礼(くんりい)、王子・王女などのそれは、御婚

礼(ぐくんりい)、という。 ➁結婚。

新引(にいび)ち座(ざあ)⓪: (名) 婚礼の日、花婿の友人などを招いて宴会を行

う宴会場。

丹土(にいび)ぬ骨(ふに)⓪: (名) 丹土(にいび)[堅い赤土]の特に岩のように

  堅いもの。

新引(にいび)ちん人(ちゅ)⓪: (名) 婚礼の時、花嫁を迎えに行き、また式の進

  行などをする世話役。女二人が当たる。仲立(なかだ)ち、ともいう。

丹土墓(にいびばか)⓪: (名) 墓の形式の一つ。丹土(にいび)[堅い赤土の層]に

掘って作った墓。沖縄の墓はすべて横穴式であり、身分の高い家では、岩に掘るかま

たは石を積み、しっくいを塗って固め、亀甲式または破風式に作る。しかし、それに

は多額の費用を要するので、一般人は、丹土(にいび)、に穴を掘って作る。

根蒜(にいびる)⓪: (名) 植物名。のびる。ねびる。ねぎに似た小さな野草で、食

用となる。

柄杓(にいぶ)⓪: (名) ひしゃく。

子(にい)ぬ方(ふぁ)⓪: (名) 子(ね)の方角。北。 @子(にい)ぬ方(ふぁ)

  ぬ御星(みふし)。/北極星。

眠(にいぶ)い@: (名) 眠気がさすこと。 @眠(にいぶ)い為(しゅ)ん。/眠

気がさす。眠たがる。

眠(にいぶ)い顔(かあ)振(ぶ)い@⓪: (副) しきりに眠気がさすさま。 @眠

  (にいぶ)い顔(かあ)振(ぶ)い為(しゅ)ん。/とても眠そうにする。

眠(にいぶ)い我慢(がまん)@: (名) 子供が眠たがって泣くこと。

眠(にいぶ)い目(みい)@⓪: (名) 眠そうな眼。

眠(にいぶ)い虫(むし)⓪: (名) 寝坊。眠ってばかりいる者のあだ名。

柄杓井戸(にいぶがあ)⓪: (名) 井戸の一種。水位の高い、または浅い井戸。ひし

ゃく(にいぶ)で汲めるような井戸(かあ)。

荷札(にいふだ)⓪: (名) 荷札。出荷証。板に書かれる。

根太(にいぶた)あ⓪: (名) 根太。腫れ物の一種で脂肪分の多い箇所にできるもの。

根太(にいぶとぅ)、ともいう。

根膨(にいふっくぁ)あ@: (名) 無愛想な者。いつも顔をふくらませている者。女

  について多くいう。

根太(にいぶとぅ)⓪: (名) 根太(にいぶた)あ、と同じ。

眠(にいぶ)やあ⓪@: (名) しょっちゅう眠たがる者。寝坊。

根生(にいまあ)らあ⓪: (名) 背が低く横に太った者。ずんぐりした体つきの者。

似増(にいま)し@: (名) 似てはいるが、まさっていること。 @彼(あ)ぬ女童

(うぃなぐわらべ)え親(うや)とぅ似増(にいま)し有(や)ん。/あの女の子は

親に似てしかも親よりきれいだ。

根見(にいみ)聞(ち)ち見(み)⓪: (副) 根掘り葉掘り聞くさま。 @根見(に

いみ)聞(ち)ち見(み)為(しゅ)ん。/※動詞化。

根本(にいむとぅ)⓪: (名) 根元。

根家(にいや)⓪: (名) 根所(にいどぅくる)、と同じ。

荷厄介(にいやっけえ)⓪: (名) 荷厄介。負担をもてあますこと。 @荷厄介(に

いやっけえ)な物(むん)。/荷厄介なもの。 @荷厄介(にいやっけえ)為(しゅ)

ん。/荷厄介である。

練(にい)⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @練る。 @芋煮(ぅんむにい)練(にい)

ゆん。/いも練り(料理名)を練る。 ➁転じて、なぐる。 @其輩(うにひゃあ)

練(にい)てぃ取(とぅ)ら為(せ)え。/その野郎、なぐってやれ。 @今(なま)

練(にい)らりゆんどお。/いまになぐられるぞ。いまになぐるぞ。

煮(にい)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 煮える。

練(にい)り減(ふぃい)り@: (名) 恥じていたたまれないこと。 @練(にい)

り減(ふぃい)りぬ場(みい)んかい入(い)っち。/恥ずかしくてたまらないよう

な目に会って。 

荷煩(にいわちゃ)れえ⓪: (名) 荷厄介。荷物にわずらわされること。

荷煩(にいわん)でえ⓪: (名) 荷物にわずらわされること。荷造りが悪く持ちにく

  いとか、重過ぎるとか、運搬中の困難をいう。

根(にい)ん人(ちゅ)⓪: (名) 根所(にいどぅくる)[村の神官の家]の男主人。

匂(にう)い⓪: (名)[文] におい。香気。匂(にう)ぃ[文・口]ともいう。

匂(にう)ぃ⓪: (名) におい。悪臭にも芳香にもいう。

匂(にう)ぃ高(だか)さん⓪: (形) 臭い。強くにおう。

似合(にえ)え@: (名) 似合い。似合(にいえ)え、似合(ねえ)、ともいう。 @

年合(とぅせ)えどぅ似合(にえ)えゆ有(や)りば。[年やいど似合よやれば(孝行

之巻)]年ごろが似合いであるから。この場合、似合(にや)い、とも発音する。 ※

孝行之巻(こうこうのまき)は、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)作の組踊である。

仁王仏(におおぶとぅき)⓪: (名) 仁王。一対の仁王の一方を女に見立てて、一対

の仁王を俗に、仁王仏(におおぶとぅき)摩訶仏(まかあぶとぅき)、という。におお

(男)も、まかあ(女)も、ともに平民に多い名。

似合(におお)⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 似合う。つりあう。ふさわしくなる。

多く、いい意味にいう。着物が似合う意では多く、映(うつぃ)ゆん、という。 @

似合而居(におおとお)る夫婦(みいとぅ)。/似合いの夫婦。 ※映(うつ)るは似

合うという意味の共通語である。

膠(にかあ)@: (名) にかわ。

寝顔(にがう)@: (名) 寝顔。眠(にん)じ顔(がう)、ともいう。

根神(にがみ)@: (名) 一部落(旧行政区画の村)の神官である女。数部落の神官

である、宣(ぬう)る[のろ]の下。一門の神官である、口手(くでぃ)、の上。根神

(にがみ)のいる家を、根所(にいどぅくる)、または、根家(にいや)、という。

苦世(にがゆう)⓪: (名)[文] 凶年。

願(にが)⁼ゆん⓪: (他 ⁼あん、⁼てぃ) 願う。

苦(にが)ん喰(が)み@: (名) まずそうに食べること。 @苦(にが)ん喰(が)

  み為(しゅ)ん。/※動詞化。 

苦(にが)ん歪(ふぃが)ん@: (副) まずそうに食べるさま。苦(にい)ぐ歪(ふ

ぃい)ぐ、ともいう。 @苦(にが)ん歪(ふぃが)ん為(しゅ)ん。/※動詞化。

肉(にく)⓪: (名) 肉。人体の筋肉をも、食肉(しし)をもいう。

二月(にぐぁつぃ)⓪: (名) 2月。二月(にんぐぁつぃ)、ともいう。

二貫髷(にくぁんまぎ)⓪: (名) 髪結いの料金の名。料金が2貫(4銭)で、青元

  結いを用いた。片頭結(かたかしらゆう)やあ、の項参照。

和(にぐ)う和(にぐ)う@: (副) ゆっくり落ち着いてするさま。食べる場合に多

くいう。ゆったり。 @和(にぐ)う和(にぐ)う為居(しょお)ん。/ゆったりと

している。

憎(にく)⁼さん⓪: (形)[文] 憎い。口語では、目難(みっくぁ)さん、という。 

@憎(にくぃ)い八重瀬(いぇえじ)が悪欲(あくゆく)や止(や)まん。[にくい八

重瀬が 悪欲ややまぬ(忠臣身替)]憎い八重瀬の悪欲はやまず。 ※忠臣身替(ちゅ

うしんみがわり)は、辺土名親雲上(へんとなぺえちん)作の組踊である。

寝言(にぐとぅ)@: (名) 寝ごと。 @思事(うむくとぅ)どぅ寝言(にぐとぅ)。

/思うことが寝ごとに出るものだ。

憎(にく)⁼ぬん⓪: (他 ⁼まん、⁼でぃ) 憎む。 @目難(みっくぁ)さ為(しゅ)

  ん、ともいう。

肉袋(にくぶく)⓪: (名) 藁縄で編んだむしろ。農家で用いる。

荷車(にぐるま)⓪: (名) 荷車(にいぐるま)、と同じ。

面皰(にくん)⓪: (名) にきび。

願(にげ)え⓪: (名) 願い。願望。 @願(にげ)えどぅ幸(せえうぇ)え。/願

っていれば、それがかなえられて幸いとなる。

願(にげ)え叶(かね)え⓪: (名) 強い願い。強く願うこと。願(にげ)え、の意

  味を強めた語。 @願(にげ)え叶(かね)え為(しゅ)ん。/強く願う。

願(にげ)え事(ぐとぅ)⓪: (名) 願いごと。

‐日(にち): (接尾) 日(にち)。日数・日付を表す。 @一日(いちにち)、三日(さ

んにち)[みっか]、など。

二合(にごお)⓪: (名) 二合。二合(にんごお)、ともいう。

寝座敷(にざしち)@: (名) 寝座敷の意。寝間。寝室。 @無蔵(んぞ)が寝座敷

(にざしち)に嵐(あらし)吹(ふ)ち込(く)まば、焦(く)がりゆる我身(わみ)

ぬ遺念(いにん)とぅ思(む)り。[無蔵が寝座敷に 嵐吹き込まば 焦れよるわみの 

遺念ともれ]わが愛する女の寝室に嵐が吹き込んだならば、思い焦がれるわたしのし

たわざと思え。

根差部(にさしぶ)⓪: (名) 根差部。 ※「ねさぶ)、豊見城市の地名。首里言葉は

  本来の漢字の読みを残しているようである。

根寂(にさ)ぶ⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 不満足に思う。いやがる。好まない。 

@悪(わっ)さんでぃが思而居(うむとお)ら根寂(にさ)ぶてぃ買(こお)らん。

/物が悪いと思っているのか、不満足に思って買わない。 @嫌(や)な影(かあぎ)

いんでぃち根寂(にさ)ぶ而居(とお)ん。/不美人(または、ぶおとこ)なので、

いやがっている。 @芋(ぅんも)お根寂(にさ)ぶ而居(とお)ん。/さつまいも

(を食べるの)はいやがっている。

寝様(にざま)@: (名) 寝相。寝ざま。眠(にん)じ様(ざま)、ともいう。 @寝

様(にざま)ぬ悪(わっ)さん。/寝相が悪い。

寝覚(にざ)まさ@: (名) 寝ぼけること。 @寝覚(にざ)まさ為(しゅ)ん。/

※動詞化。

寝覚(にざ)み驚(うどぅる)ち@: (名) 恐ろしい夢など見て、驚いて目覚めるこ

と。 @真(まくとぅ)かや実(じち)か我肝(わぢむ)触(ふ)り触(ぶ)りとぅ

寝覚(にざ)み驚(うどぅる)ちぬ夢(ゆみ)ぬ心地(くくち)。[誠かや実か 我肝

ほれぼれと 寝覚め驚きの 夢の心地(散山節)]夢かまことか、私の心は茫然として、

夢を見て驚いて目ざめた時のここちである。子を失った時の歌。 ※ふりぶりは、気

が触れるの、触(ふ)り触(ぶ)り、ではなかろうか。

北(にし)⓪: (名) 便所。雪隠(せっちん)。 @北(にし)側にあったからであろ

うか。 *混効験集:乾巻・家屋に、にし、とある。

北(にし)@: (名) [西]北。西は、入(い)り、という。

西(にし)@: (名) 西。  ※「にし」、島尻郡粟国村、および那覇市の地名。粟国

村には、西と東があり、那覇市には、西町と東町がある。なお、粟国村は位置的には、

名護市とほぼ同緯度である。

似(に)しい@: (名) 似せて作ったもの。模造品。イミテーション。また、にせ物。

  正物(しょおむん)[本物]の対。

北界(にしげえ)⓪: (名) 露店。大道に大きな傘をさしかけ、その下に商品を並べ

  て売る。石界(いしげえ)、ともいう。

錦(にしち)⓪: (名) 錦。

錦餅糕(にしちむちごお)⓪: (名) 甑御菓子(くしちうくぁあし)[祭祀用の菓子]

の一種。上は桃色。下は白。

堪(に)じ耐(で)え⓪: (名) 耐える力。忍耐力。‐でえ<耐(て)え。 @堪(に)

じ耐(で)えぬ有(あ)すぃがどぅ大魚(うふいよ)お捕(とぅ)ゆる。/忍耐力の

ある者が大魚を取る。

北(にし)ぬ御殿(うどぅん)⓪: (名) 首里城の建物の名。御城(うぐすぃく)、の

項参照。 *混効験集:乾巻・家屋に、西の御殿、とある。

西(にし)ぬ海(うみ)⓪: 東支那海。北(にし)と西(いり)とを混同しているが、

  ここは、西(にし)の海の意。

北(にし)ぬ坂(ふぃら)@: (名) 西之平等。 ※「にしのひら」、首里三平等(し

  ゅりみふぃら)の一つで首里城の北側に位置する。

西原(にしばる)⓪: (名) 西原。 ※「にしばる」、うるま市の地名。「にしはら」、

うるま市与那城、浦添市、および宮古島市平良の地名。なお、中頭郡西原町には、西

原(にしはら)という地名は存在しないようである。

北吹(にしぶ)ち⓪: (名) 北風。冬に北から吹く季節風。

西銘(にしみ)@: (名) 西銘。 ※「にしめ」、島尻郡久米島町の地名。琉球王朝時

代の面影を残す旧上江洲家の住居がある。

似(に)し物(むん)@: (名) にせもの。模造品。似(に)しい、と同じ。

根謝銘(にじゃみ)⓪: (名) 根謝銘。 ※「ねじゃめ」、国頭郡大宜味村にあった地

名。現在は、謝名城(じゃなぐすく)の一部である。国頭按司の居城といわれる根謝

銘城(ねじゃめぐしく)がある。

二重(にじゅう)⓪: (名) 二重。 @二重(にじゅう)に成而居(なとお)ん。/

  二重になっている。

二十(にじゅう)@: (名) 二十。

二十五年忌(にじゅうぐにんち)@: (名) 二十五年忌。

二十四孝(にじゅうしこう)⓪: (名) 二十四孝。中国の二十四人の孝子の物語を書

いた家庭教育書。本・掛け軸・絵巻物などになっていて、幼年時代に深く印象づけら

れたものである。

二升炊(にしゅだ)ち⓪: (名) 二升だきの鍋。

似(に)し⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 似せる。まねてする。また、似せて作る。

模造する。偽作する。 @人(っちゅ)に似(に)してぃ為(しゅ)ん。/人をまね

てする。

捩子(にじり)⓪: (名) ねじ。

握(にじ)り@: (名) 右。ふぃじゃい(左)の対。

北向(にしん)けえ⓪: (名) 北向き。

堪(に)ずぃい難(かん)てぃい⓪: (名) こらえかねること。耐えかねること。我

慢できないこと。 @堪(に)ずぃい難(かん)てぃい為(しゅ)ん。/※動詞化。

堪(に)ずぃい我慢(くね)え⓪: (副) 我慢するさま。辛抱するさま。‐くねえ<

  我慢(くね)えゆん。 @堪(に)ずぃい我慢(くね)え為(しゅ)ん。/※動詞化。

煮過(にすぃ)ぢ⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 煮過ぎる。

堪(に)ずぃ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) こらえる。耐える。我慢する。

抓(に)ずぃ⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) つねる。 ※上項の、堪(に)ずぃゆん、

  と同語源と思われる。

似(に)た釜(かま)ん蓋(た)@: (名) 似た者同志。かまんた、は編んで作る鍋

のふた。

煮溜(にた)まい面(づぃら)@: (名) 生気のない顔。笑ったことのないような顔。

  腐れかかった顔の意。

煮溜(にた)まい六条(るくじゅう)@: (名) 六条(るくじゅう)[豆腐を小さく切

  り、塩をつけて焼いたもの]を少し腐らせたもの。茶人のお茶漬けにする。

煮溜(にた)ま⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 腐りかかる。(食物などが)饐える。

二反続(にたんつぃる)ぎ⓪: (名) 二反続きの反物。一匹の反物。

日限(にちぢん)⓪: (名) 日限。期日。

握(にぢ)やあ@: (名) けちんぼ。握り屋。

握(にぢ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 握る。 @手(てぃい)握(にぢ)ゆん。

  /手を握る。

熱(につぃ)⓪: (名) 熱。熱気。また、体熱。 @熱(につぃ)ぬ有(あ)ん。/

(病気で)熱がある。 @日(ふぃい)ぬ熱(につぃ)。/太陽の熱[火(ふぃい)ぬ

熱(につぃ)は火熱。] @熱(にちぇ)え有(あ)み。/イ・熱はあるか。ロ・(相

手を揶揄して)生きているのか。気はたしかか。 @竈(かま)ぬ側(すば)あ熱(に

つぃ)ぬ火々(ふぁあふぁあ)為(しゅ)ん。/かまどのそばは熱気がかっかとして

いる。

熱冷(につぃさ)まし⓪: (名)[新?]熱さまし。解熱薬。

遅(にっ)か@: (副) 遅く。時間についていう。速度には、鈍(にい)く、鈍(に

ん)く、という。 @遅(にっ)か成(な)ゆん。/遅くなる。

荷造(にづく)い⓪: (名) 荷造(にいづく)い、と同じ。

日蝕(にっしゅく)@: (名) 日蝕。

日記(にっち)⓪: (名) 日記。

肉桂(にっちい)⓪: (名) 植物名。肉桂(にっけい)。

鈍(にっ)ちり返(けえ)ちり⓪: (副) ゆっくりゆっくり。のろのろ。 @鈍(に

  っ)ちり返(けえ)ちり歩(あっ)ちゅん。/のろのろ歩く。

二度(にどぅ)⓪: (名) 二度。再度。

二度目(にどぅみい)⓪: (名) 二度目。

寝寝返(ににんぐぃ)い⓪: (名) 寝相の悪いこと。寝ていて転げまわること。寝寝

返(にんにんぐぃ)い、ともいう。 @寝寝返(ににんぐぃ)い為(しゅ)ん。/※

動詞化。

二八頃(にはちぐる)@: (名)[文] 二八のころ。男女十六歳のもっとも花やかなこ

  ろ。 ※二八(にはち)は広辞苑にも載る共通語である。

二番鶏(にばんどぅい)⓪: (名) 二番鶏。一番鶏についで鳴く鶏。

二百(にひゃあく)⓪: (名) 銭200文。4厘。銭(じん)、の項参照。

饒波(にふぁ)⓪: (名) 饒波。ぬふぁ、ぬうふぁ、ともいう。 ※「ぬうは」、国頭

  郡大宜味村の地名。辺土名高校がある。 ※「のは」、豊見城市の地名。

鈍御立(にぶうったち)⓪: (名) 遅く出発すること。次の句でいう。 @鈍御立(に

ぶうったち)ぬ早立身(ふぇえりっしん)。/イ・おそく出発して早く成功すること。

才ある者は遅くやり出しても早く立身すること。ロ・女の場合には、縁談が遅く始ま

ってすぐまとまるのをいう。立身(りっしん)、は女については結婚の意。

鈍生(にぶぅん)まり⓪: (名) 遅生まれ。 @早生(ふぇえぅん)まり、の対。た

だし、11〜12月ごろに生まれたことをいう。

二拝(にふぇえ)@: (名) [御拝・美拝]ありがたく思うこと。感謝すること。古

風な発音では、三拝(みふぇえ)。 @二拝(にふぇえ)どお。/どうもありがとう。 

@二拝(にふぇえ)而侍(でえび)る。/ありがとうございます。目下に対しては、

果報為(かふうし)、という。平民は身分の上の者に対して、巣出果報(しどぅうがふ

う)而侍(でえび)る、という。 @二拝(にふぇえ)言(ぃゆ)ん。/お礼をいう。

二方持(にほおむ)ち⓪: (名) [二方持]領地と扶持米とを持つ者。一方持(いっ

ぽおむ)ち[扶持米のみあって、領土は名目のみの者]の対。

荷物(にむつぃ)⓪: (名) 荷物。

‐仁屋(にや): (接尾)[文] [仁屋]‐仁屋(にゃあ)の文語。

既(にゃあ)@: (副) もう。もはや。既(なあ)、ともいう。 @高離(たかはな)

り島(じま)や物知(むぬし)らし所(どぅくる)、既(にゃ)物(むぬ)知(し)や

侍(び)たん許(ゆる)ち給(たぼ)り。[高離島や 物知らせ所 にやもの知やびた

ん 許(ゆる)ちたばうれ]高離島は流刑の地で、苦労を知らせる所。もはや苦労は

知りました。許して下さい。 ※高離島は、うるま市の宮城島のこと。

‐仁屋(にゃあ): (接尾) [仁屋]士族・平民の初階の位の名。姓のあとにつけてい

う。文語は、‐仁屋(にや)。

既(にゃあ)や⓪: (副) もう。もはや。既(なあ)や、と同じ。

既辺(にゃふぃん)⓪: (副) [にやへも、みやへも]もっと。さらに。既辺(なあ

ふぃん)の文語。 @伊野波(ぬふぁ)ぬ石小坂(いしくびり)無蔵(んぞ)連(つ

ぃ)りてぃ登(ぬぶ)る、既辺(にゃふぃん)石小坂(いしくびり)遠(とぅ)さは

有(あ)らな。[伊野波の石小坂 無蔵つれてのぼる にやへも石こびり 遠さはあら

な]伊野波の石ころの坂道を恋人(女)をつれて上る。もっと石ころの坂道が遠くま

であるといい。

既又(にゃまた)⓪: (副) [文]もはやまたの意。もう二度と。 @鶏(とぅい)

ん鳴(な)ち初(すぃ)みてぃ明雲(あきぐむ)ん立(た)ちゅい、既又(にゃまた)

何時(いつぃ)拝(うぅが)でぃ百千(ももち)延(ぬ)びゅが。[鳥も鳴きすめて 明

雲も立ちゆり にやまた何時をがで 百き延びゆが]鳥も鳴き始めて、夜明けの雲も

立っている。生き長らえてもう二度といつお目にかかれようか。

美御香(にゅうこお)@: (名) うこお(線香)の敬語。

美御香筋(にゅうこおすぃじ)⓪: (名) 美御香筋(ぬうこおすぃじ)と同じ。 ※

  細い線香の美称。

煮(に)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼ち) 煮る。飯をたく、いもをふかすなどの場合にも、

煮(に)ゆん、を用いる。 @御盆(うぶん)煮(に)ゆん。/御飯をたく。 @芋

(ぅんむ)煮(に)ゆん。/さつまいもをふかす。

似(に)ゆん@: (自 ⁼らん、⁼ち) 似る。 @彼(あ)りんかい似而居(にちょお)

ん。/彼に似ている。 @誰(たあ)に似而居(にちょお)が。/誰に似ているか。

誰(たあ)とぅ似而居(にちょお)が、ともいう。

美御胴(にゅんじゅ)@: (名) 美御胴(みゅんじゅ)、と同じ。 ※二人称の敬称で

  ある。

仁王仏(によおぶとぅき)⓪: (名) 仁王(におおぶとぅき)、と同じ。

願(にら)い叶(かな)い⓪: (名)[文] 来(ぎ)らい彼(か)ない、と同じ。

飽食(にり)⓪: (名) 食物の中にまじっている砂など。

練(に)り苧(うぅう)⓪: (名) 下駄・草履などの鼻緒の一種。竹の皮、葦などを

よって作ったもの。貴族は、革苧(かあうぅう)[皮の鼻緒]を用い、士族は、娘以外

は、革苧(かあうぅう)は許されず、練(に)り苧(うぅう)、を用いた。鼻緒(はな

うぅう)、の項参照。

飽食(にり)ガサガサ⓪: (副) 飽食(にり)[食物の中にまじった砂など]が歯にあ

たって発する音のさま。 @飽食(にり)ガサガサ為(しゅ)ん。/食物に砂などが

まじってじゃりじゃりする。

飽食(にり)⁼ゆん⓪: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 飽きる。(人・仕事・食物などが)いや

になる。

根路銘(にるみ)⓪: (名) 根路銘。 ※「ねろめ」、国頭郡大宜味村の地名。

美(にれ)え彼(かね)え⓪: (名) 来(ぎ)れえ彼(か)ねえ、と同じ。 

庭(にわ)@: (名) 庭園。鑑賞用の庭。仕事用の前庭は、庭(なあ)、という。

庭木(にわぎ)@: (名) 庭木。庭園に植える木。

庭鳥(にわとぅい)⓪: (名) 鶏。普通は、鶏(とぅい)、という。

念(にん)⓪: (名) 念。気をつける気持ち。熱心な気持ち。 @念(にん)入(い)

りゆん。/念を入れる。 @念(にん)ぬ無(ねえ)ん。/念がない。熱心でない。

‐人(にん): (接尾) 人。人数を数える時の接尾辞。 @六人(るくにん)、七人(し

ちにん)など。

‐年(にん): (接尾) 年。 @五年(ぐにん)、十年(じゅうにん)など。

念入(にんい)り⓪: (名) 念入り。念を入れること。また、熱心なこと。

念掛(にんが)き⓪: (名) 志。志望。 @医者(いしゃ)成(な)ゆる念掛(にん

が)き有(や)ん。/医者になるよう志している。

念掛(にんが)き⁼ゆん⓪: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 心がける。念頭におく。志す。

年(にん)が年中(にんじゅう)@: (名) 年がら年中。

鈍(にん)く⓪: (副) のろく。遅く。速度についていう。鈍(にい)く、ともいう。

  にいく<鈍(にい)さん。時間については、遅(にっ)か、という。

二月(にんぐぁつぃ)⓪: (名) 二月。二月(にぐぁつぃ)、ともいう。

念願(にんぐぁん)@: (名) 念願。神仏に対する願い。 @思(う)み子(ぐぁ)

取(とぅ)い戻(むどぅ)す念願(にんぐぁん)ぬ有(あ)とぅてぃ。[思子取戻す 念

願のあとて(大川敵討)]若君を取りもどす念願があって。

懇(にんぐ)る@: (名) 情人。いろ。情婦または情夫。

二合(にんごお)⓪: (名) 二合。二合(にごお)、ともいう。 

念(にん)じ@: (名) 念じ。信仰。信仰心。普通は、御念(ぐにん)じ、という。 

@念(にん)じぬ有(あ)る人(っちょ)お変(か)わ而居(とお)ん。/信仰のあ

る人は偉い。

眠(にん)じ顔(がう)@: (名) 寝顔。寝顔(にがう)、ともいう。

眠(にん)じ心地(ぐくち)@: (名) 寝ごこち。

眠(にん)じ小返(くげ)え@: (名) 寝返り。

眠(にん)じ熟(ぐな)し@: (名) ふて寝。ふてくさって寝ること。

眠(にん)じ様(ざま)@: (名) 寝ざま。寝相。寝様(にざま)、ともいう。

眠(にん)じ違(ちげ)え@: (名) 眠(にん)じ違(ちじぇ)え、と同じ。

眠(にん)じ違(ちじぇ)え@: (名) 寝違え。睡眠中に筋を違えること。眠(にん)

  じ違(ちげ)え、ともいう。

眠(にん)じ剥(は)ぎ@: (名) 床ずれ。長く病床にあって肩や腰などがすれて痛

むこと。

眠(にん)じ端(はな)@: (名) 寝入りばな。

眠(にん)じ欲(ぶ)しゃん@: (形) 眠い。眠たい。また、寝たい。

眠(にん)じ不足(ぶすく)@: (名) 寝不足。睡眠不足。

眠(にん)じ触(ふ)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) 寝忘れる。寝てしまって時を

忘れる。

眠(にん)じ物語(むぬがた)い@: (名) 寝物語。夜、寝ながら話し合うこと。

念者(にんしゃ)⓪@: (名) [念者]念を入れる人。熱心な人。

寝(にん)じゃあ泳(うぃい)じ⓪: (名) 背泳。真放(まあふぁな)ちゃあ泳(う

ぃい)じ、ともいう。

眠(にん)じ破(やん)⁼じゅん@: (自 ⁼だん、⁼てぃ) 寝そびれる。寝そこなう。

年中(にんじゅう)@: (名) 年中。一年中。 @年中(にんじゅう)ぬ巣出(しど

ぅう)果報(がふう)。/年末に神社仏閣を回り、一年中のお礼をする祭り。年中(に

んじゅう)ぬ拝(うぅが)み、ともいう。

念(にん)じ⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 念ずる。心に祈る。信心する。信仰する。

眠(にん)⁼じゅん@: @: (自 ⁼だん、⁼てぃ) 眠る。寝る。睡眠する意にも就床

する意にも用いる。 @眠(にん)たい起(う)きたい。/寝たり起きたり。 @眠

(にん)でぃ。/おやすみ。寝る目下へのあいさつ。目上に対しては、御召(ぅうぇ

え)し召候侍(みせえび)り、という。

人情(にんじょお)@: (名) 人情。

人参三七(にんじんさんしち)⓪: (名) 植物名。三七草。下剤・通経・消毒などに

  効く薬草。

人数(にんず)⓪: (名) @人数。 ➁(〜の)一団。〜のグループ。また、その構

成員。団員。複合語には、@踊(うぅどぅ)い人数(にんず)[踊りの一団]、旅人数

(たびにんず)[旅の一団]、家人数(やあにんず)[家族]など。

人数改(にんずあらた)み⓪: (名) 人員調査。人数調べ。また、点呼。

年末(にんすぃい)⓪: (名) 年末。年の暮れ。

寝(に)ん据(すぃ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) @寝つかせる。眠らせる。寝か

せる。 ➁横に倒す。(立石などを)寝かせる。

年数(にんすう)⓪: (名) 年数。

人足(にんすく)@: (名) 人足。人夫。

人相(にんそお)@: (名) 人相。

眠(にん)た風似(ふうな)あ⓪: (名) 寝たふり。たぬき寝入り。 @眠(にん)

た風似(ふうな)あどぅ有(や)る。/たぬき寝入りだ。 @眠(にん)た風似(ふ

うな)あ為(しゅ)ん。/※動詞化。

年忌(にんち)⓪: (名) 年忌。法事の年忌。焼香(しゅうこお)、の項参照。 @年

忌(にんちぇ)え何時(いつぃ)までぃ済而居(すぃどお)がやあ。/法事の年忌は

いつまですんでいるか。

人形(にんぢょお)⓪: (名) @人形。仏(ふとぅき)い、ともいう。また、人形の

  ようにかわいらしい者。 ➁無表情な美人にもいう。

年切(にんぢ)り⓪: (名) 年切り。年ぎめ。年季。また年賦。奉公などの年限。ま

た、代金・身代金などを、年数をきめて払うこと。 @年切(にんぢ)りっし買(こ

お)たん。/年賦で買った。

人間(にんぢん)⓪: (名) 人間。 @惜(あた)ら人間(にんぢん)に生(ぅん) 

まり有(や)い居(うぅ)すぃが楽々(らくらく)とぅ暮(く)らす暇(ふぃま)ぬ

無(ね)らん。[あたら人間に 生れやい居すが 楽々と暮らす 暇のないらぬ]あた

ら人間に生まれていながら、安楽に暮らす暇がない。

念使(にんづぃけ)え⓪: (名) 気がかり。心配。懸念。 @少(うふぃ)ん念使(に

  んづぃけ)えや無(ねえ)ん。/少しも懸念はない。

年代(にんでえ)⓪: (名) 年代。

年頭(にんとぅう)⓪: (名) 年頭。年始。 @年頭(にんとぅう)ぬ拝(うぅが)

み。/年頭に一年中の無事息災を神社仏閣に祈願して回ること。

年頭回(にんとぅうまあ)い@: (名) 年始回り。

年々(にんにん)⓪: (名) 年年。年年歳歳。

寝寝返(にんにんぐぃ)い⓪: (名) 寝寝返(ににんぐぃ)い、と同じ。

眠眠草(にんにんぐさ)⓪: (名) 植物名。ねむりぐさ。おじぎそう。

念(にん)ぬ過(くぁあ)⓪: (名) 念の入れすぎ。念が入りすぎること。また、思

  い過ごし。 @念(にん)ぬ過(くぁあ)どぅ有(や)る。/念が入りすぎている。

年賦(にんぷ)⓪: (名) 年賦。年切(にんぢ)り、ともいう。

人夫(にんぷ)@: (名) 人夫。

年経(にんふぃ)り⓪: (名) 年を経ていること。年数を経た動物や一箇所に長くい

  て事情によく通じている者などについていう。

念仏(にんぶちゃ)あ⓪: (名) 念仏宗のこじき。鉦たたき。葬式に鉦をたたき、ま

た那覇の垣花(かちぬはな)あたりではお経を読むこともあった。会葬者はその鉦の

音によって尋ねて行くことができる。

念仏(にんぶちゃ)あ勢頭(しいどぅ)⓪: (名) 乞食の頭目。

念仏(にんぶつぃ)⓪: (名) 念仏(にんぶちゃ)あ、のやや上品な語。普通は、念

仏(にんぶちゃ)あ、という。その項参照。

念仏鉦(にんぶつぃがに)⓪: (名) 念仏(にんぶちゃ)あ、のたたく鉦。

念仏(にんぶとぅき)い⓪: (名) 植物名。すべりひゆ。随所に自生する雑草である。

年模合(にんむええ)⓪: (名) 年に一回開く組織の、むええ(無尽講)。

二枚(にんめえ)⓪: (名) 二枚。二枚(にめえ)、とはいわない。

二枚鍋(にんめえなあび)⓪: (名) 鍋の一種。鍋(なあび)、の項参照。

念力(にんりち)⓪: (名) 念力。精神力。思い込むことによって出る力。