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こ
科(こお)⓪: (名) [科]士族男子の受ける文官試験の第一次試験をいう。士族の
中でも、身分によって受験資格が違っていた。合格はなかなかむずかしく、はじめて
の受験[初科(はつぃこお)]で合格する者はいたって少なかった。科(こお)に合格
すれば再科(せえこお)、を受ける。
口(こお)⓪: (名) 次の句で用いる。 @口(こお)為(しゅ)ん。/告げ口する。
(子供が母親などに)言い付ける。口申(こおじん)為(しゅ)ん、ともいう。
香(こお)⓪: (名) 線香。普通は、御香(うこお)、という。
輪(ごお)@: (名) 輪。 @輪(ごお)巻(ま)ちゅん。/うずまく。 @輪(ご
お)書(か)ちゅん。/輪を書く。 @輪(ごお)作(つく)れえ。/輪になれ。
⁻合(ごお)⓪: (接尾) 合。一升の十分の一。また、一里の十分の一。 @一合(い
ちごお)、二合(にごお)、三合(さんごお)、四合(しごう)、または、四合(しんご
お)、五合(ぐごお)、または、五合(ぐんごお)。
苦瓜(ごおい)い⓪: (名) 足の彎曲した不具者。ちんば。苦瓜(ごおやあ)、と同じ。
買(こお)い意地(うじ)らあしゃん@: (形) 買物上手である。利口な買い方をす
る。 @男(うぃきが)どぅやすぃが買(こお)い意地(うじ)らあしゃん。/男な
のに買物がうまい。
買(こお)い物(むん)@: (名) @買物。物を買うこと。また、買った物。 @買
(こお)い物(むん)為(し)いが行(い)ちゅん。/買い物に行く。 @其(う)
さ丈(きい)ぬ買(こお)い物(むん)。/たくさんの買物。
買(こお)い物(むん)為(しゃ)あ⓪: (名) 買物をする人。得意。
買(こお)い良(ゆ)か人(っちゅ)⓪: (名) 士族の身分を金で買った者。16万
貫の金を出せば平民から士族になることができた。
買(こお)いん喰(ぐぇ)え⓪: (名) 買い食い。
紙縒(こおうぃいる)う⓪: (名) こより。
頬掛(こおがあ)きい⓪: (名) ほおかむり。頭からほおへかけて手ぬぐいをかぶる
こと。農民の習俗で、首里那覇では酒宴の席で、踊りの時する者があった。
腰曲(こおぐ)⓪: (名) 次の句で用いる。 @腰曲(こおぐ)曲(ま)がゆん。/
(年寄って)腰が曲がる。
強菓子(こおぐぁあし)@: (名) 菓子の名。落雁。米の粉に砂糖を入れて作った菓
子で、正月用。
腰曲(こおぐ)う⓪: (名) @(年寄って)腰の曲がった者。 ➁せむし。
強口(ごおぐち)⓪: (名) 苦情。不平をいうこと。 @物(むん)ぬ強口(ごおぐ
ち)。/食事の不平をいうこと。
強口愚口(ごおぐちひゃあぐち)@: (副・名) さかんに苦情をいうさま。また、不
平の多いこと。不平不満。 @強口愚口(ごおぐちひゃあぐち)為(しゅ)ん。/※
動詞化。
強口(ごおぐちゃ)あ⓪: (名) 苦情ばかり言う者。いつも不平をならす者。
孝行(こおこお)⓪: (名) 孝行。 @孝行(こおこお)な者(むん)。
ごおごお⓪: (副) ごうごう。海鳴りの音。また、大雨の後の川の流れの音など。
こおころおこお⓪: (副) しゃも[闘鶏(たうちい)、闘鶏(たわちい)]の鳴き声。
指叩(こおさあ)⓪: (名) 指を曲げ、指(中指・人差し指)の関節のとがったとこ
ろで、こつんと打つこと。子供を叱る時に、おでこなどを打つ。
疥癬(こおさ)あ⓪: (名) 疥癬にかかった者。
耕作(こおさく)⓪: (名)[古] 耕作当(こおさくあ)たい、と同じ。
耕作当(こおさくあ)たい⓪: (名)[古] [耕作当]農村で、耕作に関する事をつか
さどった役人。農事係。総耕作当(すうごおさくあ)たい、の項参照。
疥癬(こおし)⓪: (名) 疥癬(かいせん)。ひぜん。
格子(こおし)⓪: (名) 格子。
麹(こおじ)@: (名) @こうじ。醸造用に穀物を蒸して作るこうじ。 ➁かび。 @
麹(こおじ)吹(ふ)ちゅん。/かびがはえる。
格子(こおし)ぬ目(みい)⓪: (名) @格子の枠の間のすきま。 ➁格子戸。
斑(こおじゃ)あ⓪: (名) 稲の品種の名。
斑(こおじゃ)あ⓪: (名) 霜降り。白と黒がまだらにまじっていること。また、そ
のもの。
荒神(こおじん)⓪: (名) [荒神]告げ口。讒言。もとは火の神(かまどの神)が
天帝に悪事を報告する意。 @荒神(こおじん)為(しゅ)ん。/告げ口する。 @
親(うや)ぬ護佐丸(ぐさまる)や罪科(つぃみとぅが)ん無(ね)らん、勝連(か
つぃりん)ぬ按司(あじ)ぬ荒神(こおじみ)為居(しょお)ち〜。[親の護佐丸や 罪
科も無らぬ 勝連の按司の かうずみしやうち〜(二童敵討)]親の護佐丸は罪科もな
い。勝連の按司が讒言なさって〜[荒神(こおじみ)、は荒神(こおじん)、の文語]。
※讒言なさって、とあるが、この時代は親の敵にも敬語を使っていたのだろうか。
甲立(こおだ)てぃ@: (名) 供台(くでえ)、に飾りとして取りつけるもの。甲立て。
また、踊りで、若衆(わかしゅ)、が額の上につける飾り。
幸地(こおち)⓪: (名) 幸地(古くは川内)。 ※「こうち」、中頭郡西原町の地名。
幸喜(こおち)@: (名) 幸喜。 ※「こうき」、名護市の地名。
九斤(こおちん)⓪: (名) [新]鶏の一種。コーチン。交趾鶏。
皇帝(こおてぃい)@: (名) 皇帝。中国の皇帝。
爪先(こおとぅ)⓪: (名) 鳥獣の爪先。犬・猫・鳥などの爪または爪先。また、人
の手・手先の卑語。 @爪先(こおとぅ)叩平(たっぴら)かさりゆんどお。/手を
うちひしがられるぞ。 @爪先(こおとぅ)伸(ねえ)ゆん。/(すりなどが)手を
出す。
鹿(こお)ぬ肉(しし)⓪: (名) @鹿。 ➁鹿の肉。
香付子(こおぶし)⓪: (名) 植物名。浜すげ。またその塊状の地下茎。香付子。地
下茎は漢方薬となる。
紅梅卵(こおべえたまぐ)⓪: (名) 料理名。紅梅卵。うで卵を赤く染め、輪切りに
したもの。ぬたあえに添えて用いる場合が多い。
輪回居(ごおまあい)い⓪: (名) 車座。大勢が輪になってすわること。
傲慢(ごおまな)あ@: (名)[新] 傲慢者。
傲慢(ごおまん)@: (名)[新] 傲慢。
蒙(こおむ)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) こうむる。「受ける」の謙譲の意に用い
る。 @御恩(ぐうん)蒙(こおむ)ゆん。/御恩を受ける。
苦瓜(ごおやあ)⓪: (名) @つるれいし。にがうり。辺(あた)い[菜園]に栽培
され、実は長楕円形。実が緑色で柔らかいうちは食用となり、その皮はにがく、肉は
甘い。 ➁足の彎曲した不具者。ちんば。苦瓜(ごおい)い、ともいう。にがうりの
実の曲がり方に似ているのでいう。
膏薬(こおやく)⓪: (名) 膏薬。 @吸(すぃ)ぷい膏薬(ごおやく)[吸い出し膏
薬(こうやく)]、新家(みいやあ)い膏薬(ごおやく)[傷口に肉を生じさせる膏薬(こ
うやく)]、など。
強欲(ごおゆく)@: (名) 強欲。貪欲。
強欲(ごおゆく)う@: (名) 強欲者。貪欲な者。
講寄合(こおゆれ)え@: (名) 講。近隣の相互扶助的な組織。龕(がん)、を共同で
持ち、ふだん金を出し合い、葬式の際の費用一切をまかなうなどする。
買(こお)⁼ゆん@: (他 ⁼らん、⁼てぃ) 買う。
高利貸(こおりが)し⓪: (名)[新] 高利貸し。高利巡(たかでぃいみぐ)い、の新
語。
壊(ごお)り⁼ゆん@: (自 ⁼らん、⁼てぃ) (穴が)ぽっかりあく。(傷口などが)
ぱっくりあく。
転(ごお)るう⓪: (名) ゆるゆる。すき間があいて、ぴったりはまらないこと。ま
た、そのようなもの。 @転(ごお)るう為居(しょお)ん。/ゆるゆるである。
転(こお)る回(ま)あ⓪: (名) 輪回しの輪。また、その遊び。
転(こお)る回(ま)あ切(ぢ)り⓪: (名) 輪切り。円筒形のものを横に切ること。
香(こお)るう⓪: (名) おこうこ。漬け物の小児語。
香(こお)る物(むん)⓪: (名) 香の物。おこうこ。漬(つぃ)き物(むん)、とも
いう。
高麗(こおれえ)⓪: (名) 朝鮮。
高麗薬(こおれえぐしゅ)⓪: (名) とうがらし。
高麗薬喰(こおれえぐしゅくぇ)え⓪: (名) かなへび。とかげに似た爬虫類の動物。
豚(ぅわあ)とぅ争(おお)やあ、ともいう。
高麗餅(こおれえむち)⓪: (名) 甑御菓子(くしちうくぁあし)[祭祀用の蒸し菓子]
の一種。黒砂糖入りで薄茶色。
こんこん@: (副) こんこん。せきこむ音。
ごんごん@: (副) 健脚のさま。 @ごんごん歩(あっ)ちゅん。/どんどん歩く。